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2024.11.20
成瀬尚志著『レポート課題の再発見 論題の設計と評価の原理』を刊行しました。
生成AI時代に、レポート課題は存亡の危機に瀕している。コピペ問題に続き、生成AIの台頭でレポート課題の存在意義が揺らぎ、教育の現場から姿を消しかねない状況にある。しかし、大学での貴重なライティングの機会であるレポート課題が、このまま消えてしまってもよいのだろうか。本書は、「論題の設計と評価の原理」にまで立ち返って考察し、ライティング教育におけるレポート課題の意義と可能性を「再発見」することを目指す。
成瀬尚志著『レポート課題の再発見 論題の設計と評価の原理』
2024.11.15
佐藤宗大著『国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」』を刊行しました。
国語教育固有の問題意識とはいったい何なのか。学習者にとって国語科の時間は、どのような学びや体験の場であるべきなのか。本書はカント哲学をパートナーとしつつ、「ことばにならない何か」との対峙から「わたし」のことばを育てる国語教育について、理論・実践の双方から描き出そうとするものである。カント生誕300周年にお届けする、国語教育×カント哲学の「素っ頓狂な」コラボレーション。
佐藤宗大著『国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」』
2024.11.14
角岡賢一著『A Contrastive Study of Function in Intonation Systems』を刊行しました。
本書では選択体系機能言語学の枠組みに基づき、諸言語の節音調を類型的に比較対照し、節音調の意味的機能に個別言語による差があるか分析した。声調言語は、語彙の弁別に抑揚を用いるため、節音調の機能が制限される。例えば単純疑問文で節末を上昇調にすることも不可能だ。声調言語の他に、英語のように節音調が語用論的機能を持つ言語と、日本語のように節音調はそこまで多様で複雑な機能を持たない言語の、三区分を提案する。
角岡賢一著『A Contrastive Study of Function in Intonation Systems』
2024.11.11
由本陽子・杉岡洋子・伊藤たかね著『語の文法へのいざない』を刊行しました。
言語には、複数の語や形態素を結合して新しい語を作るメカニズムが普遍的に備わっている。本書では、そこに見出される規則や原理を「語の文法」と位置づけ、日英語の多様な語形成の現象について、文レベルの文法との関係を考慮に入れながら、語彙意味論・統語論・語用論の観点から豊富な例を使ってわかりやすく解き明かしていく。言語学の初歩を学んだ人への語形成論の入門書・参考書であると同時に、言語学の面白さが語の文法という小宇宙の中で味わえる一冊。
由本陽子・杉岡洋子・伊藤たかね著『語の文法へのいざない』
2024.11.8
松原幸子著『日本語学習から見た〈機能語〉の類の研究 日本語能力試験1級‘〈機能語〉の類’の分類に基づいて』を刊行しました。
かつて日本語能力試験には「出題基準」というものがあり、そこには1・2級のレベルを示すために‘〈機能語〉の類’のリストが五十音順に掲げられていた。これは現在も有効であると考えられているが、明確な定義や規定はなく、体系的・理論的に論じられることもなかった。本書は1級の‘〈機能語〉の類’の一つ一つを主に品詞に基づいて分類し、文法的働きを確かめることを通して、その特色と日本語学習上の位置付け、さらに学習の意義を明らかにすることを目指した。
松原幸子著『日本語学習から見た〈機能語〉の類の研究 日本語能力試験1級‘〈機能語〉の類’の分類に基づいて』
2024.10.28
山﨑義光・尾崎名津子・仁平政人・野口哲也・村田裕和・森岡卓司編『日本近現代文学史への招待』を刊行しました。
19世紀後半から21世紀の現在にいたる日本の近現代文学を8つの時代に区分しテーマを立てて読解しながら紹介する。これから近現代文学の作品を読んでみたい人向けの入門書で、読解の例、文学をめぐる文化史として読める。本書の読者が、自分で作品を手にとって読んでみたくなることがねらい。執筆者:編者の他、泉谷瞬、遠藤郁子、岡英里奈、押野武志、菊池庸介、佐藤伸宏、塩谷昌弘、高橋秀太郎、高橋由貴、友田義行、原佑介
山﨑義光・尾崎名津子・仁平政人・野口哲也・村田裕和・森岡卓司編『日本近現代文学史への招待』
2024.10.24
図書館笑顔プロジェクト著『未来の図書館 調査する住民の求める情報環境の整備』を刊行しました。
「調査する住民」は、地域や社会に建設的・批判的に参画する。そして家庭・学校・職場での日常生活も、住民自身による課題設定や、その解決に役立つ調査スキルを要求する知的営為そのものである。本書は、そんな住民と共創する図書館のあるべき姿と未来を構想し、商用データベースへのリモートアクセス、情報リテラシー支援と地域資料のデジタル化を提案した。座談会のテーマは「図書館の笑顔」。読者各位もそこで自分だけの「笑顔」を発見してほしい。
図書館笑顔プロジェクト著『未来の図書館 調査する住民の求める情報環境の整備』
2024.10.23
小野尚之著『ベーシック形態論』を刊行しました。
言語学や英語学の知識のないまったくの初学者に、学習者に身近な現象を取り上げ(例えば、「ぼっちキャンプ」の「ぼっち」って何なのか、「ムズい」と「難しい」は違うのかなど)、形態論の概念が日常的に経験する言語現象と密に関わるものであることを説明し、形態論の基本的な考え方や方法論を身につけ、単語の成り立ちや新しい単語ができるしくみを理解してもらう。日本語に対する理解を深め、英語の学習にも役に立つ情報を提供する。
小野尚之著『ベーシック形態論』
2024.10.22
河崎みゆき著『中国語の役割語研究』を刊行しました。
中国語にも役割語が存在するのか、するならどのような生態で、中国語の特質とどう関係するのか、翻訳や外国語教育、言語学に貢献しうるかを以下の面から調査研究した。1.中国語の方言と人物像、2.中国伝統の「役割語」、3.非言語行動と人物像、4.非言語成語と人物像、5.命名と人物像、6.ネット上のキャラ現象、7.「役割語」のリソースとしての小学校語文教科書。2017年北京・商務印書館発行の《汉语“角色语言”研究》をもとにした日本語版。
河崎みゆき著『中国語の役割語研究』
2024.10.9
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2024.10.7
茂呂雄二・伊藤崇・新原将義編『新しい言語心理学』を刊行しました。
ことばの実践には、社会や文化を作り出す力がある。実践としてのことばという見方に立ち、言語心理学の新たな方向性を示す。心とことばの関係、社会とことばの関係、ことばの発達プロセス、ことばの障害に関する従来の知識をおさえつつ、この新しい見方をみんなで考えていくための教科書。公認心理師試験「言語心理学」領域にも対応。執筆者:青山征彦、伊藤崇、太田礼穂、城間祥子、新原将義、広瀬拓海、仲嶺真、茂呂雄二
茂呂雄二・伊藤崇・新原将義編『新しい言語心理学』
2024.9.24
小野寺典子著『談話標識へのアプローチ 研究分野・方法論・分析例』を刊行しました。
談話標識(ディスコースマーカー)は、今や、世界中の言語で、複数の学術分野・アプローチから研究されるようになった。研究分野の広範さゆえに起こる、研究上の様々な疑問に答えるよう、解説した書である。異なる学術的アプローチ・主要な3アプローチ(シフリン・フレイザー・ブリントン)・共時的/通時的分析ほかを説明し、日英語の分析例も豊富に掲載。談話標識研究・談話分析のノウハウが学べる1冊である。
小野寺典子著『談話標識へのアプローチ 研究分野・方法論・分析例』
2024.9.19
藤巻光浩・宮崎新編『改訂版 グローバル社会のコミュニケーション学入門』を刊行しました。
グローバル社会はコミュニケーションによって成り立っている。本書は、学生生活で起こり得るエピソードを用意し、多様化したコミュニケーション学を有機的にリンクさせる初学者向けの教科書である。改訂版では、変化し続けるコミュニケーションのあり方を、これまで教科書で扱われなかったテーマとともに学べるよう加筆・修正を行った。執筆者:佐藤良子(内田良子)、田島慎朗、平田亜紀、福本明子、藤巻光浩、宮崎新、宮脇かおり、森泉哲
藤巻光浩・宮崎新編『改訂版 グローバル社会のコミュニケーション学入門』
2024.9.4
一般社団法人大学英語教育学会(JACET) 原隆幸・渡辺敦子・村上裕美・石川友和編『英語教材の最前線』(JACET応用言語学研究シリーズ 第2巻)を刊行しました。
JACETが、1962年の創立以来行ってきた応用言語学研究の理論と実践を形として残すためにスタートしたのが本JACET応用言語学研究シリーズである。第2巻の本書は、英語教材をテーマに開催された「ジョイントセミナー」「英語教育セミナー」(2019〜2021年度)を総括した内容の2部で構成され、英語教材の第一線で活躍する研究者達による珠玉の1冊である。 執筆者:小田眞幸、キップ・A・ケイツ(訳:村上裕美)、ライアン・W・スミザース(訳:渡辺敦子)、金丸敏幸、木村松雄、佐々木顕彦、加藤由崇、吉原学
一般社団法人大学英語教育学会(JACET) 原隆幸・渡辺敦子・村上裕美・石川友和編『英語教材の最前線』(JACET応用言語学研究シリーズ 第2巻)
2024.9.2
堀部秀雄著『日本文学の英訳研究 「日本的なもの」は英語でどう表現されうるか?』を刊行しました。
「翻訳困難な日本語」をどうすべきだろうか? 原文の異質性を尊重する「異質化」と訳文の自然さを重視する「同化」などの翻訳方略理論を踏まえつつ、漱石、谷崎、川端、三島などの小説の英訳作品から具体例を引きながら、日本文化固有の事象や概念、あるいは日本語に特徴的な表現が、SeidenstickerやKeeneなどの翻訳家たちによって、どのような創意工夫や発想の転換を通して英語で表されているかを検討し、翻訳の可能性と限界を考察する。
堀部秀雄著『日本文学の英訳研究 「日本的なもの」は英語でどう表現されうるか?』
2024.8.22
瀬戸賢一著『レトリック探究』(レトリックの世界 1)を刊行しました。
本書は、「レトリックの世界」(全3巻)の第1巻『レトリック探究』である。伝統的にもっともレトリックらしいレトリック、メタファー(隠喩)をはじめとすることばのあやを取りあげる。レトリックの基礎を固めたい。シミリーを第1章にすえ、続く3つの章でメタファー、シネクドキ、メトニミーを順に論じる。最後に、メタファー・メトニミー・シネクドキを「認識の三角形」としてとらえ直し、それらが私たちの認識において果たす役割を新たな角度から探究する。(第2巻のタイトルは、『レトリック展望』、第3巻は『レトリック逍遥』を予定。)
瀬戸賢一著『レトリック探究』(レトリックの世界 1)
2024.8.21
日本方言研究会『方言の研究 10』を刊行しました。
依頼論文4本、投稿論文4本、また、「解説」として「方言研究の方法」と「方言学を支えた人々」(各2本)を掲載する。最新の研究成果にもとづく研究論文に加えて、研究の実践的技法の概説、方言研究の歩みを振り返る論考で構成される。
執筆者:青井隼人、新井小枝子、大西拓一郎、大野眞男、奥村晶子、上村健太郎、狩俣繁久、木部暢子、佐藤久美子、島袋幸子、高田三枝子、竹田晃子、原田走一郎、平塚雄亮、松本和子、安井寿枝、吉田さち、Salvatore Carlino
日本方言研究会『方言の研究 10』
2024.8.7
島田康行・渡辺哲司編『教科を越えた「書くこと」の指導 事実を伝え、意見を述べる力を育む』を刊行しました。
教科を越えて「書くこと」の指導に挑む教師たちによる実践集。国語で、理科で、農業科で、教師たちが「自ら進んで」取り組む実践は、ときに縦横に伝播する。「事実を伝え、意見を述べる」言葉の技は、全教科の学習の支えとなり、世間を生きる力となる。だからこそ、今すべての教師がその指導に取り組んでほしい。それは誰にでも可能なのだから。
執筆者:島田康行、渡辺哲司、澤田英輔、渡邉久暢、杉本紀子、大内康宏、駒形一路、羽田徳士、高城英子、宮田晃宏、田中江利子、宮原清
島田康行・渡辺哲司編『教科を越えた「書くこと」の指導 事実を伝え、意見を述べる力を育む』
2024.8.1
木下直子・黒田史彦・トンプソン美恵子著『日本語学習アドバイジング 自律性を育むための学習支援』を刊行しました。
対話を通して自律的な日本語学習を促す「日本語学習アドバイジング」。長年の日本語教育経験があっても、アドバイジングの視座は自然に得られるわけではない。本書は、関連する諸理論とそれらを実践した12の対話例から、学習者の自律性を育む問いかけや対応について理解が深められる。また、日本語学習アドバイザーとして継続的に成長するためのポイントも示されている。日本語教育、日本語学習支援に携わるすべての方に役立つ書。
木下直子・黒田史彦・トンプソン美恵子著『日本語学習アドバイジング 自律性を育むための学習支援』
2024.7.2
石暘暘著『近現代日本語における外来語の二層の受容』を刊行しました。
本書は、近現代日本語の外来語、特に抽象的な外来語の受容プロセスを探求するものである。1960・70年代前後の、既に借用されていたにもかかわらず、あらためて原語から借用しなおす「再借用」という現象を解明することで、日本語の外来語受容の内実である二層性を明確にする。これまでには見られなかった視点で日本語語彙史・外来語史を精緻化し、言語変容と社会の複雑な関係性を深く探求する一冊。
石暘暘著『近現代日本語における外来語の二層の受容』
2024.7.1
小池真理・小林ヒルマン恭子・宮崎聡子著『中級からの人とつながる日本語会話 ワンランク上のコミュニケーション力を目指そう』を刊行しました。
中級学習者からの「会話が続かない」「相手の話はわかるが上手く応答できない」などの悩みの声に応える、自然で円滑な会話を展開できる力を養成する会話教材。会話の中で必要な配慮とは何かを考え、話し手としてだけではなく、聞き手として相手の意図を汲み取り共感を示す方法を丁寧に学ぶことができる。語彙や表現を豊富にし自己表現できる練習、ロールプレイ、振り返り活動が各課に入り、学生にも社会人学習者にも役立つ教材。
小池真理・小林ヒルマン恭子・宮崎聡子著『中級からの人とつながる日本語会話 ワンランク上のコミュニケーション力を目指そう』刊行しました。
2024.6.21
中谷健太郎編『パソコンがあればできる! ことばの実験研究の方法 第2版 容認性調査、読文・産出実験からコーパスまで』を刊行しました。
内容を大幅に刷新・増補した第2版刊行。パソコンでできる実験研究の初心者向け実践方法(容認性調査、自己ペース読文課題、語彙性判断課題、言語産出課題、コーパス、CHILDES検索法)を紹介する。第2版では実験ホスティングサービスPCIbex FarmとGorillaの基本的な使用法、アメリカ英語のコーパスとして定評あるCOCAの検索法を新たに追加。
執筆者:青木奈律乃、浅原正幸、有賀照道、木戸康人、田中幹大、中谷健太郎、中野陽子、長谷部陽一郎
中谷健太郎編『パソコンがあればできる! ことばの実験研究の方法 第2版 容認性調査、読文・産出実験からコーパスまで』刊行しました。
2024.6.11
ジム・ミラー著 岸本秀樹監訳 吉田悦子・久屋孝夫・三浦香織・久屋愛実訳『これからの言語学 ダイナミックな視点から言語の本質に迫る統語論』を刊行しました。
言語には異なるモード(話しことば、書きことば)や変種(地域的、社会的)が存在する。本書は、統語分析の対象から外されることが多い標準から逸脱した変種であっても、信頼できるデータを十分に観察すれば、言語現象を適切に分析できることを解き明かす。多彩な実例から言語の本質に迫ろうとするアプローチは、記述文法のみならず、形式文法においても十二分に価値を持つ。丁寧な訳注とコラムも付いて、新たな文法研究に挑む醍醐味を実感できる一冊。
原著:Jim Miller (著)A Critical Introduction to Syntax
ジム・ミラー著 岸本秀樹監訳 吉田悦子・久屋孝夫・三浦香織・久屋愛実訳『これからの言語学 ダイナミックな視点から言語の本質に迫る統語論』刊行しました。
2024.6.3
片岡邦好著『メディア談話へのまなざし クロスモーダル分析の試み』(片岡邦好談話分析著作選集 I)を刊行しました。
1 メディア談話、2 道案内と空間描写、3 ロッククライマーの身体とナラティブ分析を扱うシリーズ全3巻の第1巻。マルチモーダル分析の手法を駆使し、メディア談話研究の可能性を拓く論文集。本書は社会言語学・言語人類学的アプローチを用いながら、書記言語、音声言語、パラ音声、身体表象などを統合的に分析対象とすることを目指し、認知的かつミクロな相互行為分析に着目する「マルチモーダル」の視座と、本書で「クロスモーダル」と呼ぶ個々の集団や文化的規範を重視するアプローチにより、メディア談話の新たな側面に光を当てる。
片岡邦好著『メディア談話へのまなざし クロスモーダル分析の試み』(片岡邦好談話分析著作選集 I)を刊行しました。
2024.5.23
遠藤織枝著『やさしい日本語の時代に、やさしい介護のことばを』を刊行しました。
2008年にEPA(経済連携協定)の外国人の看護・介護の専門家を養成する事業が始まり、介護福祉士候補者の日本語支援に関わることになった。初めて、現場の日本語に接した時の衝撃は忘れない。申し送りや介護記録の用語は、日常の語と全く異なり難解であった。調べていくうちにそれらは明治以来踏襲の語とわかった。漢字の環境も、働く人の実際も大きく変化した現在、難解な語のままにしておいていいのだろうか。
遠藤織枝著『やさしい日本語の時代に、やさしい介護のことばを』
2024.5.24
「研究書出版」のための相談会 オープンオフィス、開催中です
2005年にスタートし、多くの研究書の刊行のきっかけとなりましたオープンオフィスを本年も開催します。
研究書出版をお考えの方のご相談にのります。日本語学、言語学に限らず、文学研究、文化研究、認知科学など、さらには文理を越えた言語や文化や情報に関わる研究者の方のご相談を承ります。
ひつじ書房のオフィスに直接お越しいただく以外にも、ZoomあるいはSkypeでのオンラインでの相談も可能です。さらに研究書に加えまして、教科書の出版についてのご相談も受け付けることにいたします。複数著者による論文集のご相談もできます。若手の研究者グループの萌芽的な論集の相談も歓迎します。
2024年4月17日(水)〜9月2日(月)
[土日祝を除く。要事前連絡。相談料無料]
*上記画像のポスターを作成しています。研究室・大学図書館等に掲示してくださる方がいらっしゃいましたらお送りします。メールにてご連絡ください(無料です)。
詳細はこちら
2024.5.23
中山弘明著『〈学問史〉としての近代文学研究 「はじまり」の位相』を刊行しました。
本書は、日本の近代文学研究がどのようにはじまったのかを、戦間期・戦時下・戦後と10の視点でたどったものである。それは単純に起源をどこに見るかではなく、様々な研究会の動向に着目し、さらには卒論のあり方、全集の作られ方、雑誌や新聞をもちいた研究の歴史など、研究の「日常」にも光をあて、現在に接続させる。人文系の研究が岐路にある現在、文学研究の学知のあり方を〈学問史〉という新視点から解明するものである。
中山弘明著『〈学問史〉としての近代文学研究 「はじまり」の位相』
2024.5.22
大木一夫・甲田直美編『日本語変異論の現在』を刊行しました。
日本における近代的な日本語研究は現代の共通語的なものを対象にするというよりも、日本語の歴史的・地理的変異を中心的な対象としてはじまった。では、その日本語変異論は現在どこまですすんでいるのだろうか。本書では、現代日本語の方言・共通語の現象、歴史的現象をそれぞれ日本語の変異のひとつとしてとらえ、その構造や類型、社会との関係などの様相を多面的に明らかする。本書は、また小林隆教授退職記念論文集も兼ねる。
大木一夫・甲田直美編『日本語変異論の現在』
2024.5.21
石井要著『中島敦 意識のゆらぎから複数の世界へ』を刊行しました。
中島敦は、英国作家オルダス・ハックスレイのエッセイから、生物学者ユクスキュルの環世界論をはじめ、“人間”の認識・思考・存在のあり方を根底から揺さぶる科学的知見を受け取っていた。理想的な国民の“人間性”が喧伝される戦時下の時代状況において、中島敦が捉えていた“人間”の姿とはどのようなものだったのか。本書では、中島敦が受容していた科学的知見を視座として、存在と世界のあり方を問い直す中島敦文学の新たな一面を浮き彫りにする。
石井要著『中島敦 意識のゆらぎから複数の世界へ』
2024.5.20
要弥由美著『型から学ぶ日本語練習帳 10代のはじめてのレポート・プレゼン・実用文書のために』を刊行しました。
「全ては型を倣うことから!」本書は10代の学生を対象とした、文章表現を手解きするテキスト。欧米の言語技術教育で使用されるテキストタイプ別の定型文・形式を軸に、表現や文法を学ぶ。型に沿って書くため、解答に差が出ず添削が容易。また、解説が対話形式で楽しく読める。ドラえもんのひみつ道具の説明文から始め、レポート・プレゼン・履歴書・メールなど、学生生活から就職活動、社会生活で役立つ、文書の基本を身につける。
要弥由美著『型から学ぶ日本語練習帳 10代のはじめてのレポート・プレゼン・実用文書のために』
2024.5.15
新刊目録『未発ジュニア 2024年春夏号』発送中です。
新刊目録『未発ジュニア 2024年春夏号』、発送作業中です。
おてもとに届きましたらぜひご覧ください。
『未発ジュニア 2024年春夏号』PDF版はこちら
2024.5.10
中国現代文学翻訳会編『中国現代文学 25』を刊行しました。
現代中国の文学作品を翻訳・紹介する『中国現代文学』の第25号。陳春成「雪山大士」(旧東ドイツ出身の元サッカー選手が語る中国との奇縁)、徐則臣「モロッコ王子」(北京にくらす三人組の若者が見た流しの歌手と少女の行方)、蒋韻「朗霞の西街」(愛を貫いた母と影響を受けた娘、小さな町の裏切りと人情の物語)、鄭小驢「最後の道士」(山間の寂れた廟で老いゆく道士とその弟子の物語)、本の紹介などを掲載。
中国現代文学翻訳会編『中国現代文学 25』
2024.5.9
佐々木瑞枝監修『日本語 巡り合い 1』を刊行しました。
「自宅で予習し、授業で(アクティブ・ラーニングを取り入れながら)学ぶ」というように自宅学習を「復習」から「予習」へと「反転」させた「反転授業」に適した教科書。本書は、会話文の場面をマンガで示し、二次元コードによって気軽に会話の音声を聞くことができ、マンガという視覚表現と音声という聴覚表現に接することによって、学習者はいつでも、世界のどこでも、楽しく、自発的に予習することができる。1巻は初級レベルで、本文の内容は、大学入学から夏までの大学生の生活が描かれる。(初級1 JLPT N5〜N4、CEFR A1〜A2対応)★音源はネットで提供
佐々木瑞枝監修 『巡り合い』編集委員会執筆『日本語 巡り合い 1』
2024.5.2
戸出朋子・西光希翔・石田崇編『大学で「英語」(ことば)と向き合う 色とりどりの英語の世界』を刊行しました。
大学で英語を学ぶことの価値が、一般には、技能習得のみの限られた範囲で捉えられる傾向があり、英語関連学問領域が見えにくくなっている。本書では、文学・英語学・応用言語学という異なる領域の研究者たちが、自らの領域の魅力を若者を中心とする一般読者に分かりやすく語る。異質で多様なものが創り出す万華鏡のような英語の世界が描かれる。執筆者:戸出朋子、西光希翔、石田崇、水野和穂、佐川昭子、Jim Ronald、大澤真也、塩田弘、阪上辰也、石塚浩之、Keith Barrs、石井善洋
戸出朋子・西光希翔・石田崇編『大学で「英語」(ことば)と向き合う 色とりどりの英語の世界 』
2024.4.17
中村美和子著『昭和前期における口演童話の変遷 教育、ラジオへの展開と戦争協力』を刊行しました。
子どもを集めて物語を聞かせる口演童話は、20世紀前半の日本で人気のあった児童文化で、ラジオ登場前は児童出版以上のマスメディアだったといわれる。口演童話は若い教師たちの話しかた研究に重宝され、口演童話家たちはラジオ初期のタレントとして活躍した。発展の過程でたくわえられた技術・人脈は、戦時体制が進むなか積極的に活用される。本書は語られた話材の分析をとおし、昭和前期の口演童話の展開をたどった歴史書である。
中村美和子著『昭和前期における口演童話の変遷 教育、ラジオへの展開と戦争協力』
2024.4.10
徳山聖美著『Perception and Linguistic Form: A Cognitive Linguistic Analysis of the Copulative Perception Verb Construction』を刊行しました。
本書は知覚動詞構文に関する様々な疑問を解き明かす。Mary looks happy.は「私」が認知主体なのになぜMaryを主語とするのか。Mary appears happy.とはどう異なるのか。That sounds interesting.の動詞はなぜlistenではだめなのか。非文法的とされるI saw him tall.のような構文が小説などで散見されるのはなぜか。これまで見過ごされてきた言語事実を提起し、談話データの文脈的要因に焦点を当てて知覚動詞構文を認知言語学的そして語用論的に捉え直す。
徳山聖美著『Perception and Linguistic Form: A Cognitive Linguistic Analysis of the Copulative Perception Verb Construction』
2024.4.8
中條純子著『音声認識で学べる英語発音学習帳』を刊行しました。
英語学習者を対象とした発音の自律学習教材。スマートフォンやPCを用いて自動音声認識を練習の中核として活用することで、学習者自身がいつでも手軽に気兼ねなくそして瞬時に自分の発した発音のフィードバックを得ることができる。この教材で扱う音声学的要素は、日本人母語話者が練習することによって通用性が格段に上がるものに絞った。さらに、単調で機械的になりがちな発音練習を楽しみながら無理なく続けられるよう、リズムベースの活動で構成。★音源・動画はネットで提供。
中條純子著『音声認識で学べる英語発音学習帳』
2024.4.4
栗山千香子・上原かおり編『中国語現代文学案内 中国、台湾、香港ほか』を刊行しました。
今、中国や台湾にはどんな作家がいて、どんな作品を書いているの? 日本語で読みたいけれど、翻訳はあるの? ――中国や台湾に関する本はたくさん出版されているが、こんな疑問に応えてくれる本が実はない。本書は、中国および台湾、香港、東南アジア等の代表的な中国語作家とその作品を紹介し、広い視点で中国語圏の現代文学を知ることができるよう編まれた案内書である。作家ごとの「作家ファイル」や「邦訳リスト」を用意し、便利で信頼できるミニ事典としても利用できるよう心がけた。
栗山千香子・上原かおり編『中国語現代文学案内 中国、台湾、香港ほか』
2024.4.3
森玲奈著『ワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成 第2版』を刊行しました。
生涯学習時代において参加型学習の1手法である「ワークショップ」への関心が高まりつつある。本書はワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成に関して包括的に記した第2版である。ワークショップの歴史、ワークショップ実践者の熟達と育成課題に加え、第2版では高齢者に対するワークショップ実践者育成のアクションリサーチを事例研究として追加した。未来の教育を考える上で、重要な示唆を与える書と言えよう。
森玲奈著『ワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成 第2版』
2024.4.2
張婧禕・玉岡賀津雄・王莉莎著『新 ネット時代の中国語』を刊行しました。
この本は、生活がオンライン化・デジタル化され、スマホ決済の普及などネット時代の言語生活に対応し、現代中国の情報化社会で生活するために必要な表現をふんだんに取りいれた中国語教科書である。語学教材として、発音、語彙、文法、会話、読解など必要な言語活動を網羅し、中国の社会・文化に関する豆知識、中国を短期間旅行するために必要な会話帳、読解、ドリルもあり、多様なニーズに対応できるよう構成した。
張婧禕・玉岡賀津雄・王莉莎著『新 ネット時代の中国語』
2024.3.28
廣田篤著『The No More A than B Construction: A Cognitive and Pragmatic Approach』を刊行しました。
本書は、No More A than B構文、特に「クジラ構文」とは何か、その本質を解明しようとするものである。その際、2つのアプローチを採用する。1つは、認知文法に基づいた構文の意味構造図の記述である。もう1つは、推論における「対偶」の関係に着目した語用論的な分析である。そうしていくつかある用法を動機づける条件を検討し、従来様々に議論されてきた構文の用法間の関係に対して原理的な説明を与える。
廣田篤著『The No More A than B Construction: A Cognitive and Pragmatic Approach』
廣田先生がご来社されました。刊行の記念に写真撮影。
2024.3.27
近藤裕子・由井恭子・春日美穂著『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法 第2版』を刊行しました。
大学初年次を対象としたレポート作成法の定番テキストが、生成AI についてのコラムやパラグラフ・ライティングの書き方など、情報をアップデートしてリニューアル。学生が失敗しがちな例をあげながら、レポートの書き方を学ぶ。レポートにふさわしい表現や引用ルールなどの解説と、練習問題も収載。多くの実例とともに、レポート作成プロセスを詳しく解説しながら、無理なくレポートを完成へと導く。レポートのサンプルも掲載。
近藤裕子・由井恭子・春日美穂著『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法 第2版』
2024.3.22
周密著『BLと中国 耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』を刊行しました。
中国のボーイズラブ(BL)は、1990年代に日本のBLから影響を受けて始まった。現在では、中国BL小説が原作のアダプテーションドラマ『陳情令』を筆頭に、中国BLは世界中で人気を博し中国のソフトパワーにもなっている。厳しいメディア規制の環境下でも発展してきた中国BLをめぐって、人気作品で講じられる適応策やBL・メディア業界に関わる中国の社会情勢を分析する。中国のBL(耽美/Danmei)を論じた、日本語による初の研究書。
周密著『BLと中国 耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』
2024.3.21
堀正広著『日本文化は英訳できるか、禅は西洋に根付くか 俳句・公案そして佐々木指月の生涯』を刊行しました。
本書は、異文化の翻訳と異文化の移動における受容の問題を扱っている。本書の構成は二部からなっている。第I部は、日本文化の英訳の諸問題を英語学的な視点から比較分析する。俳句・禅公案・『五輪書』、そして武士道が対象となる。第II部は、日本の禅は禅者の弟子丸泰仙・鈴木俊隆などによって広まったことを例示した後、アメリカで最初の禅センターを創設した佐々木指月の生涯を詳細に記録する。
堀正広著『日本文化は英訳できるか、禅は西洋に根付くか 俳句・公案そして佐々木指月の生涯』
2024.3.5
佐伯暁子著『日本語助詞「を」の研究』を刊行しました。
本書は、古代語と現代語の両面から、助詞「を」の体系化を目指したものである。まず、現代語の格助詞「を」の個別用法とそれら各用法のつながり、古代語と現代語の二重ヲ格について実証的に考察する。そして、現代語に残存する接続助詞「を」を取り上げ、その歴史の解明を通して、接続助詞的な「を」との関わりへと展開する。文法変化も視野に入れることで、格助詞「を」・接続助詞的な「を」・接続助詞「を」の連続性を論証する。
佐伯暁子著『日本語助詞「を」の研究』
2024.3.1
定延利之・丸山岳彦・遠藤智子・舩橋瑞貴・林良子・モクタリ明子編『流暢性と非流暢性』を刊行しました。
母語話者といえども、我々の発話は実はたいてい非流暢である。しかし、母語話者の非流暢性は学習者の非流暢性よりも気付かれにくい。なぜか? 母語話者流の非流暢性を学習者に教えたらどうなるか? 健常者の非流暢性は言語障害者の非流暢性とどう違っているのか? AIが非流暢に話したらもっと人間らしく聞こえるのではないか? 言語学・会話分析・日本語教育・言語障害・合成音声の研究者による最新の成果を収めた論文集。〈日本学術振興会助成刊行物〉
定延利之・丸山岳彦・遠藤智子・舩橋瑞貴・林良子・モクタリ明子編『流暢性と非流暢性』
2024.2.26
小寺正洋著『英語抽象名詞の可算性の研究 英語教育の視点から』を刊行しました。
英語抽象名詞の可算性に関して解明すべき問題点を整理し、先行研究の主張を検証した。「適切な文脈があればすべての名詞は可算・不可算のどちらでも用いられる」と「不可算抽象名詞は修飾を伴うと不定冠詞と共起する」の2つの主張についてアンケート調査およびコーパスデータにより支持されないことを示した。また、抽象名詞が可算解釈を得るメカニズムを調べ、英語学習辞典の可算・不可算表記の問題点を指摘し改善案を提示した。
小寺正洋著『英語抽象名詞の可算性の研究 英語教育の視点から』
2024.2.22
相良啓子著『日本手話の歴史的研究 系統関係にある台湾手話、韓国手話の数詞、親族表現との比較から』を刊行しました。
日本手話と、系統的に関係がある韓国手話、台湾手話の3つの言語の数詞および親族表現に焦点を当てて、表記法を用いて記述し、その記述に基づいて、音韻、形態、そして意味の観点から語彙の変化の特徴についてまとめている。地域により様々な表現があることが知られていたが、詳しい実態が知られていなかった3つの言語の文献資料における記述から現在にわたるデータをまとめた初めての資料である。言語学研究者、歴史研究者、教育関係者など、幅広く読んでほしい。
相良啓子著『日本手話の歴史的研究 系統関係にある台湾手話、韓国手話の数詞、親族表現との比較から』
2024.2.21
泉大輔著『現代日本語の逸脱的な造語法「文の包摂」の研究』を刊行しました。
「振り込め詐欺」「かまってちゃん」「いいねボタン」「話しかけるなオーラ」という語の特異性はどのように説明できるだろうか。本書では語の内部に“文”相当の要素が含まれる現象を「文の包摂」と名付け、実例を豊富に取り上げる。それらの形式的・意味的特徴を記述した上で、引用、命名、表現効果などの観点から成立原理を説明する。逸脱表現研究のみならず、日本語史研究・他言語研究の新たな地平をも拓く、実証的かつ挑戦的な研究書。
泉大輔著『現代日本語の逸脱的な造語法「文の包摂」の研究』
2024.2.20
阿久津智著『音声・音韻の概念史』を刊行しました。
本書は、音声・音韻分野における用語の歴史に関する研究書である。本書では、語義や語形の変化の記述を中心とする従来の語史(語誌)研究に、専門的な概念の形成や名称の成立の過程を重視し、それを文脈の中で、他の語(概念)と対比しながら分析するという概念史的な方法を加えるという試みを行った。取り上げた用語は、「音声」「発音」「発声」「音節」「音素」「音」「音韻論」「音声学」「音韻学」「半濁音」「音韻」である。
阿久津智著『音声・音韻の概念史』
2024.2.8
甲田直美著『物語の言語学 語りに潜むことばの不思議』を刊行しました。
「物語」、「語り」という観点から、言語学と隣接領域をわかりやすく解説した画期的な書。物語、神話、マンガ、うわさ、都市伝説、ナラティブ・ケアなどの豊富な事例から具体的に、音声、文字、翻訳、文法、談話分析、さらには物語論、文体論、会話分析を幅広く、楽しく学ぶ。構造主義、シナリオ術、サブカルチャー、ケアと自己物語などを通して、文化、芸術、メディア、フィールドワークなど、人類と文化を考える裾野を広げる。
甲田直美著『物語の言語学 語りに潜むことばの不思議』
2024.2.6
薛鳴著『「関係」の呼称の言語学 日中対照研究からのアプローチ』を刊行しました。
「関係」をキーワードに、その最たるものとも言える「親族名称」とその呼称としての用法を日中対照の視点から分析していく。言語形式としての親族名称の枠組みの記述と、言語使用としての呼びかけの呼称の使い方の考察を行う。話者との関係性の有無を指標として導入することにより、日中母語話者の呼称の使い方の根本的な相違を明らかにした。著者の長年の研究に新たな知見が加わった、日中の親族名称に関する初の研究書である。
薛鳴著『「関係」の呼称の言語学 日中対照研究からのアプローチ』
2024.2.5
前川孝子著『作文教育の日中対照研究』を刊行しました。
中国語を母語とする日本語学習者が日本語で書いた作文は、文法としては正確なのに、「何か」が違う。それは何なのか。それは何に由来するのか。この疑問に答えるため、本書では日本・中国それぞれの国語における作文の規範に注目する。両国において模範と見なされる文章の分析を通じて、「意見はどのように書かねばならないか」「どのように論証しなければならないか」という枠組みの差異を多面的に明らかにする画期的研究。
前川孝子著『作文教育の日中対照研究』
2024.1.16
丹藤博文著『文学教育における読書行為の研究』を刊行しました。
本書は学校教育における文学教材の読みについて、読書行為の観点からその有効性を明らかにし、その成立のための方法を提案する。まず戦後文学教育を読書行為論の視点から批判的に検討し、また、文学の機能を教室で生かすために、言語論的転回以後の読書行為論の理論と方法を構築した。さらに文学教材をナラティヴ・メソッドにより分析していくことで、テクストの行為を可視化することを試みる。文学教育の新たな理論と実践の書。
丹藤博文著『文学教育における読書行為の研究』
2024.1.5
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