秋大満喫
近頃、テレビ番組やネット記事などで、「○○の秋」という表現をよく見かけます。食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋……。夏と冬の間、特別暑くも寒くもない秋はさまざまなことを楽しみやすいという理由が大きいのだと思いますが、近年は秋があっという間に過ぎ去ってゆくように感じます。天気予報では「12月並みの気温」というフレーズもすでに耳にしており、「秋……まだ行かないで……」などと心の内で嘆きながら過ごす日々です。何はともあれ、私は(特に食欲の)秋を大いに満喫しております。
さて、「○○の秋」といいますと忘れてはいけないのが、読書の秋ですね。文化の日を中心にした2週間、10月27日から11月9日は読書週間に定められており、現在真っ只中です。読書週間を呼びかけている読書推進運動協議会のHPを見ますと、毎年標語とポスターを公募していることがわかります。今年の標語は、「こころとあたまの、深呼吸。」だそうです。「深呼吸」という表現は、読書をすると得られる独特の充足感を巧みに表現していると感じます。「こころ」と「あたま」はどう違うのだろう?と不思議に感じますが、こうしてじっくりと考えをめぐらせている時点で、この標語は成功しているのだと思います。
また、秋は学会シーズンでもあります。ひつじ書房に入社して、私の辞書に「学会の秋」という単語が増えました。来月には私もひつじ書房の新人として学会デビューする予定でして、みなさまにお会いできるのが非常に楽しみです。
学会には、ひつじ書房選りすぐりの書籍を携えて伺います。読書の秋のお供に、当社の書籍もどうぞよろしくお願いいたします。
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