HOMEへ過去の日誌11月の日誌スタッフ紹介


2025.12.10(水)

数字のフォント



みなさまは本を読んでいるとき、数字(算用数字)のフォントに注目されることはあるでしょうか。私は数字の形を見るのが好きで、つい目がいってしまいます。先日読んでいた本のノンブル(ページ数)のフォントが可愛いくていいなと思い、似た雰囲気のフォントが無いか探そうと手元でいくつかのフォントを見比べてみました。その本は1994年刊で、今とは組版の環境が違うので同じフォントは見つからないだろうと思います。

いいなと思った数字。


手元で数字を打ち込んでみたもの。


同じセリフ体(和文でいう明朝体)でも、よく見ると雰囲気が随分違います。今回は、ひつじ書房の本でよく使っているもの、一般的によく見かけるもの、そして個人的に好きなものなど、いくつかのフォントを試してみました。

本文での使用を考える場合は、和文フォントとの相性が重要なので、数字だけを基準にフォントを選ぶことはできませんし、和文フォントと組み合わせる時は、欧文と数字のフォントは同じものを使用することがほとんどなので、数字単体で検討することはまずありません。その分、ノンブルにあると目立つので、ノンブルの数字フォントは注目してしまいます。

似たフォントはあまり見つからなかったものの、さまざまな数字の形を見比べて楽しんでしまいました。

みなさまは、どの数字がお好みでしたでしょうか。





2025.12.9(火)

なぜ?を大事にする



昨日出社すると、先輩スタッフ2名が週末に髪を切ったようでさっぱりしていました。実は私も週末に髪を切ったのですが、整える程度だったので家族にさえ気づかれていません。美容師さんと「よいお年を」とご挨拶をして、今年も終わりに近づいていることをしみじみと感じました。

さて、ひつじ書房で仕事をしていて、さまざまなことを教わりながら最も痛感するのは、物事には理由があるということです。最近教わったのは、ゲラの校正作業に修正液を用いるのはあまり望ましくないということ。はじめはなぜだろう?と思いましたが、理由を聞いて納得しました。修正液は乾くのに時間がかかるからです。乾くのを待つ間に、続きの校正作業を進める人が多いのではないかと思います。するとどうなるか。乾くのを待っていたことをそのまま忘れて、修正液で消しただけになってしまう可能性があります。そういった理由なので、使うなら修正テープはOK(ただし、使う場合は他の場所を消さないように気をつけること)だそうです。もしくは、間違えた赤字にそのまま赤ペンで取り消し線を引いて消すのがよいと教わりました。やみくもに「修正液は使わない」と覚えるのではなく、「なぜ使わないのか」という理由を大事にして、きちんと仕事に生かしたいと思います。

こまめに目薬をさし、肩も首もぐるぐると回しながら、校正作業に勤しむ日々です。体もほどほどに労りながら、ひとつずつ学んで成長してゆきたいです。






2025.12.3(水)

名刺と名刺入れ



12月に入り、寒さも乾燥も一段と厳しくなってまいりました。「サブクレードK」という名前の、変異株のインフルエンザが流行しているそうです。体を温めて、栄養もしっかりと摂取し、予防に努めたいと思います。

さて、この頃の私は3つの学会に参加いたしておりました。新人が学会に参加したら必ず行う重要なこと……そのうちのひとつは、名刺をお渡しすることです。諸先輩スタッフの過去の日誌でも幾度か言及されていますが、ひつじ書房の名刺は少し変わっています。二つ折りなのです。お渡しすると、「ほほう、二つ折り!」等とおっしゃる方はとても多いです。この話題だけで、アイスブレイクになるので助かっています。「2枚重なっていますよ、1枚で大丈夫です」とお申し出いただいたこともあるので、よほど珍しい形状なのだろうと感じます。

弊社の名刺の形状も変わっていますが、私の名刺入れも少し変わっています。鮮やかなピンクのグラデーションカラーの、革製のものです。実は、この少々珍しい名刺入れに目を留めていただいて、アイスブレイクになればいいなと目論んで選んだのですが、弊社の名刺自体の形状があまりに珍しいので、今のところ目論みは不発に終わっています。しかし、二つ折りの名刺はかさばるのでこまめに補充しなければならないのですが、思いがけず私の名刺入れは大容量だったので幸運でした(容量のことは全く考えになく、色が気に入って選んだものでしたので)。

時節柄、みなさまもどうぞご自愛くださいませ。






HOMEへ

過去の日誌

11月の日誌

スタッフ紹介