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2023.12.6(水)

まもなく刊行『話題別コーパスが拓く日本語教育と日本語学』

9月に買った真冬用のコートにやっと出番がやってきました。自宅の近くのイチョウの黄葉も見頃をすぎ、いよいよ冬の空気を感じています。
そんな真冬、12月の新刊をご紹介します。

『話題別コーパスが拓く日本語教育と日本語学』
中俣尚己編
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1194-6.htm

本書のコンセプトをご説明するには、編者の中俣尚己先生による「まえがき」の冒頭を読むのがいちばんかと思います。いわく、
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本書は究極的に言えば、たった1つの問いに答えるために作られた。「話題が変われば使用される語彙も変わる。同様に、話題が変われば使用される文法も変わるのではないか?」というものである。
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中俣先生らはこれらの仮説を証明するために、新しいコーパス『日本語話題別会話コーパス:J-TOCC』と『話題別日本語語彙表』を作成しました。本書はこれら言語資源の解説と、これらを使った日本語学/日本語教育の論考を収録しています。
論考は、たとえば、同じ「まあ」でも話題によって使われ方が違う、間投助詞「さ」は話題が難しいほど出現頻度が高まる、「関西人はオノマトペをよく使う」という通説は本当なのか、今回の言語資源を日本語教育の教材にどう活かすことができるか…などなど。テーマを見ただけでも面白さが伝わるのではないでしょうか。研究者だけでなく、日本語教育の現場の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

ことばの研究に新しい視点と方法を提供する本だと思います。
12月下旬から書店に並びます。黄色いカバーが目印ですので、ぜひご覧ください。






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