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2026.1.30(金)

聞き間違いには2種類ある



「空耳アワー」をご存じですか?以前放送されていた某テレビ番組内のコーナーが発祥の概念で、外国語の歌詞がまったく別の面白おかしい日本語に聞こえてしまう、という現象のことを指すようです。私が経験したことのある空耳アワーは、”Heart and Soul”という歌詞が「ほうれん草」に聞こえるというものです。空耳アワーの威力は、一度日本語に聞こえると、二度と元の英語の歌詞には聞こえない、というところにある気がしています。

さて、空耳アワーは聞き間違いの一種ですが、私は電話応対をさせていただいているなかで、聞き間違いには2種類あると考えるようになりました。「これは明らかに聞き間違いである」と自分で認識できる聞き間違いと、認識できない聞き間違いです(空耳アワーは前者ですね)。電話対応において前者のケースは、聞き直せば一件落着です。しかし、後者はどうでしょうか。間違いを間違いと認識できないまま物事が進んでしまい、重大なミスに繋がりかねません。一度こんなことがありました。
書店さまからのご注文品を取次さま経由で納品する際には、「番線」という数字と漢字やアルファベットを組み合わせた書店さまに固有のコードが必要です。ある日、書店さまから取次のトーハンさま経由のご注文の電話をお受けして、私は「○○P○○」と聞き取り、入力しました。しかし、出力した注文書類を上司に確認してもらったところ、トーハンさまの番線で「P」は聞いたことがない、「T」ではないか?と指摘されたのです。その頃の私は電話応対をするようになって間もなく、番線もあまり聞き慣れていなかったので、違和感に気がつけませんでした。この件をきっかけに、電話でアルファベットを正確に聞き取るコツを伝授してもらいました。今は、「2番目のBですか?」「東京のTですか?」と確認させていただくよう、心がけています。

危険な後者の聞き間違いを未然に防ぐには、経験を積んで「これは聞き間違いでは?」という違和感のセンサーを研ぎ澄ますことが重要だと思います。本日も頭をフル回転させながら、お電話をお受けしております。これからも精進いたします。





2026.1.27(火)

近刊から



昨日あたりから、花粉シーズンの到来を感じています。市販の薬では間に合わなくなってきました。年々アレルギー症状がひどくなっている気がして、そろそろ治療しようかなとぼんやり考えているうちに、花粉シーズンに突入です。

この時期は、2月刊行の書籍の山場を迎える時期でもあります。印刷所も製本所も混み合っていて、上製本の場合、1月末頃に校了し、2月中旬〜下旬に出来上がるというスケジュールになります。本文を校了し、カバーや表紙などの付物の校正を終えれば、あとは出来上がりを待つばかりです。

社内の本の進捗表を見たところ、2月に刊行予定の書籍が13冊(!)ありました。慌ただしいわけです。

わたくし担当の2月末に刊行する書籍から、1冊ご紹介します。

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ひつじ研究叢書(言語編) 第217巻
『現代日本語の程度表現の研究』
川端元子著 上製函入り 定価7600円+税 336頁 978-4-8234-1332-2   

現代日本語の程度表現には、副詞を含むさまざまな言語形式がある。本書は、従来の研究をふまえつつ、程度副詞をはじめとする比較構文を含む多様な程度表現形式の特性を探る。程度評価のあり方がその表現が設定する程度スケールの異なりに起因することに注目し、程度スケール上に設定される基準や発話の前提をもとに、程度表現がどのような意味の違いを持つのかを整理する。そして、程度表現が多様化する要因を解き明かす。
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川端元子先生の『現代日本語の程度表現の研究』。

「このイチゴはかなり安い」
「かれは実にやさしい」
「もっとがんばって」

わたしたちは、「程度表現」(「事態の持つ相対的な状態性の程度を修飾する、あるいは程度を限定する言語表現のことであり、そのような機能を持つ形式のこと」(本書より))を使用しています。

本書は、程度表現がどのような情報を伝達しているのかを明らかにすることを目的としています。2部構成で、第1部では典型的な程度副詞や、副詞が程度修飾機能をもつ例を取り上げています。第2部では、程度表現を成立させている比較の構造に注目し、程度スケール上で、発話の前提や基準がどのように扱われているのかを考察しています。

わたし自身を振り返ると、程度表現を使用しているほうだと思います。この文章内でもけっこうでてきています。

程度表現がコミュニケーションの中で担う意義とは、何なのでしょうか。本書によると、「程度表現のようなもの」が増殖してきたとのことで、たいへん興味深い現象だと感じています。

2月末刊行予定です。
よろしくお願い申し上げます。






2026.1.23(金)

まもなく講演会開催



ついこのあいだ年が明けたと思ったら、もう1月も下旬に差しかかっています。今週は大寒波が列島に到来していて、日本海側を中心に大雪になっている地域も多いようです。今年の冬は比較的冷え込みが控えめな気がしていましたが、さすがに東京もこの数日は最低気温が氷点下です。

さて、ひつじ書房では今週末25日(日)にイベントを開催します。『日本語 巡り合い 3』がまもなく刊行になることを記念しての講演会です。日本語教科書『日本語 巡り合い』シリーズや日本語教育の参照枠をめぐって、西口光一先生と佐々木瑞枝先生にお話しいただきます。

私はPeatix弊社HP内のウェブページの作成を担当いたしました。フォーマットが用意されている既存のプラットフォームは便利な側面もありますが、思い通りにカスタマイズできない部分もあり、参加ご希望者さまのご要望にお応えしきれず大変申し訳なく感じております。インターネットやウェブについて学び、より簡単で便利な形を探ることを今後の課題としたいと思います。

イベントの会場は、千代田区の科学技術館(東西線「竹橋」駅より徒歩7分/東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅より徒歩9分)です。Peatixにて【ご来場参加】【リアルタイム配信参加】の2種類のチケットをご用意しております。スタッフ一同、鋭意準備しておりますので、事前にお申し込みの上ぜひご参加ください。





2026.1.14(水)

2026年


新年になって、もうすでに半月が過ぎようとしています。
早いですね。
ここから年度末までは刊行予定の書籍も多いので、休息をきちんととって、体調を万全にして乗り切っていきたいと思います。

さて、年が明けて早速2点の新刊が出来てきました。
1点目は松本が担当した横溝紳一郎先生の『日本語教師を育てる』です。
西南学院大学の日本語教員養成プログラムのデザインや運営を中心に、教員養成機関での実習などについてもまとめられたガイドブックです。章末のコラムもたいへん参考になると思います。
横溝先生の「読者に知識だけでなく、できれば『勇気と希望』を与えるものをめざしたい」という思いで書かれた本書を、日本語教員養成機関の方だけでなく、日本語教育に関わる方にぜひ読んで頂きたいです。

2点目は長野が担当した名嶋義直先生編著の『あらためて「日本語教育の参照枠」を読みなおす』です。
2021年10月に出された『日本語教育の参照枠 報告』をしっかりと読むことで、日本語教育関係者が今一度その理念や方向性を考える必要があるという考えのもと、刊行する1冊です。
まだ発売前ですがさっそく反響をいただいており、Amazonでの予約もたくさん頂いています。

今年もたくさんの書籍を刊行して参りますのでぜひご注目ください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。






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