ひつじ書房 「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた 梅澤亜由美・大木志門・掛野剛史・山岸郁子編 ひつじ書房 「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた 梅澤亜由美・大木志門・掛野剛史・山岸郁子編
2025年11月刊行予定

「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた

梅澤亜由美・大木志門・掛野剛史・山岸郁子編

定価2700円+税 A5判並製カバー装 320頁

ISBN978-4-8234-1311-7

装丁:奥定泰之

Serious Considerations on "Bungo to Alchemist"
Edited by Umezawa Ayumi, Oki Shimon, Kakeno Takeshi, Yamagishi Ikuko

ひつじ書房



【内容】

2016年に配信開始され、これまで各界に影響を与えてきた人気ゲーム「文豪とアルケミスト」とそのメディアミックス作品を日本文学・文化研究者がそれぞれの専門分野から本格的に検証した論文集。全14本の論文からなり、ゲーム、アニメ、舞台、ノベライズ、朗読、さらにファンの受容、文学館や研究・教育現場との関わりなど多彩な側面からの論考を収録。執筆者:梅沢亜由美、大木志門、掛野剛史、山岸郁子、赤井紀美、今井瞳良、大島丈志、小澤純、影山亮、金子亜由美、構大樹、上牧瀬香、島村輝、芳賀祥子


【目次】

はじめに なぜ「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみたのか

第1部 キャラクター・関係性・二・五次元文化
「尾崎一門」の息子(ライバル)たち――「文豪とアルケミスト」における「泉鏡花」と「徳田秋声」の「関係性」 金子亜由美
「文豪」を媒介とした「文豪とアルケミスト」の私小説的受容――志賀直哉を例として 梅澤亜由美
キャラクターを通して文学に相渉るとは何の謂ぞ――「二・五次元文化」の中の「文豪とアルケミスト」 大木志門

第2部 文アニ・ノベライズ・読書行為
「物語なき世界」にたむろする――テレビアニメ「文豪とアルケミスト」の理と視聴者 今井瞳良
芥川龍之介と太宰治を結び直す――アニメ版・ノベライズ版『文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜』の世界観 小澤純
「文豪」を育てるということ――「おやすみ、カムパネルラ」からのアプローチ 大島丈志
ノベライズ『君に勧む杯』の文豪たち――現実と空想の間に生きる井伏鱒二・横光利一・佐藤春夫 掛野剛史

第3部 アダプテーション・文劇・朗読
多喜二転生――あるプロレタリア文学者をめぐるアダプテーション 島村輝
演じられた文学者――近代文学と演劇が織り成す世界 赤井紀美
「文豪とアルケミスト」における「朗読」の可能性――横光利一「春は馬車に乗って」を聴くという経験 芳賀祥子

第4部 文学館・学校・公共性
「文豪とアルケミスト」と文学館・記念館とのタイアップにみる〈関係性〉 影山亮
〈「文アル」×文学館〉の行方 上牧瀬香
新美南吉記念館特別展「南吉と読書」と「文豪とアルケミスト」 山岸郁子
「文豪とアルケミスト」で近代文学の授業を押し拡げる――文学教育を「文豪コンテンツ」で支えるために 構大樹



編者紹介
梅澤亜由美(うめざわ あゆみ)大正大学文学部教授
大木志門(おおき しもん)東海大学文学部教授
掛野剛史(かけの たけし)武蔵野大学教授
山岸郁子(やまぎし いくこ)日本大学経済学部教授




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