メディアとことば研究会
 
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2023.12.22更新
第55回メディアとことば研究会のお知らせ

◎メディアとことば研究会に入会を希望される方は、
岡本能里子 onoriko730**gmail.com または佐藤彰 satoh.akira.hmt**osaka-u.ac.jp (恐縮ですが**のところを@に変えてご送信ください)までご連絡ください。

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第55回メディアとことば研究会


日時:2024年3月8日(金)10:00-12:15頃
開催方法:対面形式
会場:福岡女子大学(講義棟 C208)
   アクセス:http://www.fwu.ac.jp/about/access.html

事前申込フォーム:
https://forms.gle/KU1bkhojvi7ZVSoW9
(当日参加も歓迎します)
*事前申し込み期限:2024年3月7日(木)23:59

内容
発表1:杨留氏(筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院)
題目:「親密さのスタイル化―ラジオ番組のパーソナリティとリスナーのインタラクションを事例に―」

要旨:
作り上げる言語使用は、スタイル化(stylisation、Coupland 2007)と呼ばれている。そうした技法は、情報提供よりも娯楽性を最優先とする大衆メディアでは頻繁に観察される。本研究では、声優がパーソナリティを務めるラジオ番組において、声優の出演作品に対するリスナーの感想メールがいかに読み上げられているか、結果的にどのような効果がもたらされたかをstylisationの観点から分析する。分析の結果、パーソナリティとリスナーとの共同作業によって、リスナーと作品・リスナー同士の間において仮想的な親密さが立ち上がる様相が明らかになった。
参考文献 Coupland, Nikolas (2007) Style: Language Variation and Identity. Cambridge, U. K.: Cambridge University Press.

発表2:落合哉人氏(東京福祉大学教育学部)
題目:「X(Twitter)再考―CMCとしての位置付けと属性情報付きデータベースの構築」

要旨:
X(Twitter)は、直近10年間の日本語の実態を把握する上で最適な言語資源のひとつである(あった)一方、少なくとも日本語研究において、そのCMC (Computer-Mediated Communication)としての位置付けは実証的に論じられてきたとは言い難い。また、2022年10月のイーロン・マスク氏によるTwitter社買収以降、X(Twitter)を対象として行い得る言語分析のあり方も日々変わってきている現状がある。本発表では、日本語を取り巻く多様なCMC(または、そこでのことば)を「コミュニケーションの用途」に着目して整理した際、X(Twitter)が相対的にどのような特徴を持つか、改めて論じる。また、同時に2020年代のX(Twitter)の発信を言語資源として保存するにあたり、現状のさまざまな制約の中でどのような方法をとり得るか模索する。さらに、議論を踏まえるひとつの検討として発信者の属性を統制したデータベースの構築状況について報告し、他のCMC(LINE、携帯メール)との違いも踏まえつつ発信の分析を試みる。

プログラム:
10:00-10:05 メディアとことば研究会の紹介
10:05-10:45 発表1
10:45-11:05 ディスカッション
11:05-11:10 休憩
11:10-11:50 発表2
11:50-12:10 ディスカッション
12:10-12:15 今後の予定
*当日の夜に懇親会を予定しております。

参加費:無料

*事前の告知と異なる場合があります。ご了承ください。

ご興味のありそうな研究仲間や、知人、ご所属のMLなどにお知らせいただければ幸いです。


メディアとことば世話人一同
***

第55回大会のチラシです。
プリントアウトして掲示していただければ幸いです。
【第55回大会のポスター(PDF)】





第5弾!!

メディアとことば 5
特集:政治とメディア

秦かおり・佐藤彰・岡本能里子編
定価 4000円+税
ISBN978-4-89476-996-0
ひつじ書房

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