本の出し方 2004.12.19

本の出し方

ひつじ書房は、学術書の出版社です。ここで申し上げます「本の出し方」は、基本的に学術書、専門書の出し方のことを指しています。

弊社内の学術書の出し方についてのガイドのページ。

「学術書の刊行の仕方」予定目次

学術書の出版社、専門書の出版の仕方、どういうことを考えたらよいのかを、出版社がわの立場から、説明しています。

出版することの意味というものは、大きく変貌を遂げようとしています。公開するということだけであれば、ネットの方が可能性としての公開性は、高いと言えます。一方、さまざまな情報がネットで公開される時代になり、過剰な情報がネットに公開されるようになると、情報の切り出し、選択ということが課題になってきます。そのような時代に突入しつつあるということを考えると本の意味も変わってきます。博士論文は、量産され、ネットで公開することも可能ですが、書籍の形にすることによって、別の意味でのアクセスビリティが生まれます。数十年の長期にわたっての予言はできませんが、ネットでの情報が増えれば増えるほど、書籍の価値は強まっていくと思います。

書籍にするということは、単に印刷して製本しているということではありません。専門家以外の第3者が、関わると言うことです。作る過程で最低でも編集者と印刷所の組版担当者が関わります。商品として出しますので書店や外商部の人も関わってきます。書誌という点では、いくつかの図書館で図書コードがふられます。古本としても古本屋さんに置かれて、再度、流通します。古本屋さんに置かれると言うことは、古本屋さんの目録にも載ると言うことです。そのような総体で、本に対するアクセスの容易さが違ってくるのです。市販されない報告書であれば、刊行後、十年以上たって、手に入れるということはほとんどできなくなってしまうでしょう。商品として作ると言うことは、副次的なさまざまなチャンネルで流通すると言うことなのです。

もし、博士号をおとりになった方であれば、どうぞわれわれにご相談下さい。基本的にひつじ書房は、言語学の出版社ですが、言語学から言語教育、言語心理学、社会的な言語研究、さらには隣接する諸分野の本を刊行していく心づもりです。

コミュニケーションという視点から、市民のコミュニケーション、組織のコミュニケーション、地域のコミュニケーションということで、市民活動や芸術活動のマネジメントまで、新しい学問分野を支援していきたいと思っています。


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