重里徹也
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村上春樹をさがして|第5回 ジャズと人間を表現する絵|重里徹也
小説家が、それまであまりなじみのなかった表現者を私たちに紹介してくれることがある。同じく小説家であることもあるし、他ジャンルの仕事をしている人のこともある。…
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村上春樹をさがして|第4回 二十歳の誕生日に願うこと|重里徹也
二十歳の誕生日に、私は何をしていただろう。一九七七年秋。一浪して、やぶれかぶれで入った大学で、あまり熱の入らない日々を送っていた。ロ…
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村上春樹をさがして|第3回 無意識の力 容貌と名前|重里徹也
村上春樹の短編小説『夏帆』が「新潮」六月号に掲載されている。今年三月一日に早稲田大学の大隈記念講堂で開かれた「春のみみずく朗読会」で披露されたものだ。会場で…
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村上春樹をさがして|第2回 関西弁の直子 大阪弁で身を守る男|重里徹也
今回は村上春樹と関西言葉とのかかわりを書こうと思う。京都に生まれて、兵庫県で育った村上にとって、関西弁は母語ということになる。村上と関西弁のかかわり方を考え…
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村上春樹をさがして|第1回 少女の転生 鎮魂の詩学|重里徹也
昨年発表された村上春樹の長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社)で忘れられない女性の登場人物がいる。主人公の「私」は福島県の会津若松からローカル線で…
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芥川賞作品を読む|第21回(最終回) 絲山秋子『沖で待つ』(第百三十四回 2003年・下半期)|重里…
平成期を代表する受賞作重里徹也 いい小説ですね。平成の芥川賞作品を代表する小説という気がします。助川幸逸郎 どういう意味あいになりますか。…
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芥川賞作品を読む|第20回 宮本輝『螢川』(第七十八回 1977年・下半期)|重里徹也・助川幸逸郎
『流転の海』の作家助川幸逸郎 宮本輝というと、どうしても『流転の海』シリーズ(全九部)のイメージがあります。『螢川』で描かれて…
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芥川賞作品を読む|第19回 村上龍『限りなく透明に近いブルー』(第七十五回 1976年・上半期)|重…
ヒシヒシと感じる鮮やかな才能重里徹也 思い出深い作品です。一九七六年の初出時に「群像」で読みました。芥川賞を受賞することを予言…
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芥川賞作品を読む|第18回 李恢成『砧をうつ女』(第六十六回 1971年・下半期)|重里徹也・助川幸…
在日コリアンと日本語重里徹也 初めて外国籍の書き手が芥川賞を受賞した作品ということになります。在日コリアン作家にとって、日本語…
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芥川賞作品を読む|第17回 古井由吉『杳子』(第六十四回 1970年・下半期)|重里徹也・助川幸逸郎…
固有名を喪失する病気重里徹也 今回は大いに質問したいと思います。まず、なぜ、古井は『杳子』を、一人称ではなくて三人称の小説にし…