重里徹也

  1. 村上春樹をさがして|第20回 原点としての神戸や芦屋|重里徹也

     村上春樹の文学の原点とは何なのか。いくつか、思い浮かぶ。早稲田大学在学中の大学紛争の経験。父親が体験した中国での戦争。女性たちとの経緯。世界中の文学と映画。…

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  2. 村上春樹をさがして|第19回 悪霊とシロアリの女王|重里徹也

     人が何ものかにとらわれるとは、どういうことか。何かに憑(つ)かれるとは、どんな状態を指すのだろうか。実は世間にけっこうあることなのではないか。 たとえ…

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  3. 村上春樹をさがして|第18回 生活と心を少しずつ、むしばむもの|重里徹也

     この三十年間、私たちは何かいいようのない不安に、生活や心をむしばまれているのではないだろうか。三十年前というのはもちろん、阪神・淡路大震災とオウム真理教によ…

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  4. 村上春樹をさがして|第17回 『海辺のカフカ』に示された政治的メタファー|重里徹也

     村上春樹の代表作は何だろうか。よく話題にのぼる。私見では、『海辺のカフカ』(二〇〇二年)、『ねじまき鳥クロニクル』(一九九四~九五年)、『街とその不…

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  5. 村上春樹をさがして|第16回 少し心が弱いけれど品のいい人物に抱く友情|重里徹也

     大学で「文芸創作」という科目を担当している。学生たちが小説を書く。他の学生たちと私が批評する。学生は批評を受けて書き直し、二稿をみんなに見せて、さらに批評を…

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  6. 村上春樹をさがして|第15回 「オールド・スポート」を何と訳すか|重里徹也

     スコット・フィッツジェラルドの長編小説『グレート・ギャツビー』が村上春樹に深い影響を与えたことはよく知られている。村上はこの作品を自ら翻訳することになるのだ…

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  7. 村上春樹をさがして|第14回 アリクイの正体とは何か|重里徹也

     カエル、ミミズ、ヒツジ、サル、ネコ、カンガルー、カラス、ネズミ、ゾウ、クマ。他にもあるだろう。一角獣やねじまき鳥もここに加えたい。村上春樹の小説には…

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  8. 村上春樹をさがして|第12回 河合俊雄が説く、人と人の出会いの形(下)|重里徹也

     今回も河合俊雄『村上春樹で出会うこころ』(朝日選書)を読みながら、村上作品の一つの側面を考えよう。取り上げるのは短編小説『ウィズ・ザ・ビートルズ W…

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  9. 村上春樹をさがして|第11回 河合俊雄が説く、人と人の出会いの形(上)|重里徹也

       村上春樹の小説を読み終わった後、何か解け切らない謎がこちらの心に残ることが多い。魅力的な物語で、とても楽しめて、満足な読書をした実感がある。なのに、…

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  10. 村上春樹をさがして|第10回 変化し続けるポール・サイモン|重里徹也

     東京FMなどで放送される番組「村上RADIO」は村上春樹の肉声に接することができる貴重な機会だ。おおよそ月に一回ぐらい、一時間足らず…

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  1. 方言で芝居をやること|第3回 津軽弁による一人芝居|山田百次
  2. 平成文学総括対談|第4回 恋愛から同志愛へ|重里徹也・助川幸逸郎
  3. 国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第8回 教室のタブー/教材のポテンシャル|…
  4. 「現代の国語」と「言語文化」の問題点|第4回 「論理」と「文学」の二項対立を乗り…
  5. 中高生のための本の読み方|第9回 和菓子と物語|大橋崇行
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