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目からウロコの百人一首|第15回 39 浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき|はんざわかんいち
浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき この歌は、後撰集(巻9・恋一・577番)から採られたものですが、古今集(巻11・恋歌一・505番)の「あさぢふのをののしの原しのぶとも人しるらめやいふ人なしに」を本歌取りした歌とされています。 上三句までが本歌取り、つまりそのままの引用で、下二句がオリジナルということです。このオリジナル部分の、本歌との違い…
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村上春樹をさがして|第19回 悪霊とシロアリの女王|重里徹也
人が何ものかにとらわれるとは、どういうことか。何かに憑(つ)かれるとは、どんな状態を指すのだろうか。実は世間にけっこうあることなのではないか。 たとえ…
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目からウロコの百人一首|第14回 38 忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな|はんざ…
忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな このような歌が、訳ありの相手から送られてきたとしたら、その当人はどういう反応をするでしょうか。嬉し…
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第64回 政治問題化した外国人政策としての日本語教育|田尻英三
★この記事は、2025年9月30日までの情報を基に書いています。なお、過去の政府の外国人施策については、第62回で扱っています。必ず参照してください。東京…
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村上春樹をさがして|第18回 生活と心を少しずつ、むしばむもの|重里徹也
この三十年間、私たちは何かいいようのない不安に、生活や心をむしばまれているのではないだろうか。三十年前というのはもちろん、阪神・淡路大震災とオウム真理教によ…
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目からウロコの百人一首|第13回 35 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける|はんざわ…
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 古今集(巻1・春歌上・42番)には、「初瀬に詣づるごとに宿りける人の家に久しく宿らで、ほど経て後に至れり…
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第63回 外国人政策の厳格化と2026年度概算要求|田尻英三
★この記事は、2025年9月5日までの情報を基に書いています。参議院選挙以降、外国人排斥の動きは高まっていませんが、相変わらず不確実な情報に基づいたニュース…
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目からウロコの百人一首|第12回 32 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり|はんざ…
山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり この歌のように、1首全体で、第三句までが「は」、結句が「なりけり」という、「AはBなりけり」という1文…
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国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第9回 誤読の有用性について|千田洋幸
「読むこと」の学習に誤読はつきものだ。大方の国語教師は学習者の誤読に日常的につきあわされているだろうし(時にはそのために授業の方向が大きくずれたり…
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目からウロコの百人一首|第11回 27 みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ|はん…
みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ 結句の「恋しかるらむ」という表現から、この歌が恋の歌であるのは明らかでしょう。出典となる新古今…





