1. 目からウロコの百人一首|第17回 42 契りきなかたみに袖を絞りつつ末の松山浪越さじとは|はんざわかんいち

     2011年に起きた東日本大震災の時の津波によって、浪がついに「末の松山」を越えたということが、当時、一部で話題になりました。まさに「想定外」のことが起きてしまったわけです。もちろん、この歌は天災とは関係なく、あえて言えば、人災です。 〔ウロコ1〕「契(ちぎ)りきな」 「契りきな」とは、約束したよねー、という意味です。何を約束したかと言えば、第四句以降の「末の松山…

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  2. 村上春樹をさがして|第20回 原点としての神戸や芦屋|重里徹也

     村上春樹の文学の原点とは何なのか。いくつか、思い浮かぶ。早稲田大学在学中の大学紛争の経験。父親が体験した中国での戦争。女性たちとの経緯。世界中の文学と映画。…

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  3. 目からウロコの百人一首|第16回 40 しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで|は…

     「しのぶ」と「恋」という言葉がありますから、前回の39番歌と同じ設定です。古典和歌では、恋の中でも「しのぶ恋」というお題で詠むことが盛んに行われていました。…

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  4. 国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第10回 “醜悪な言葉たち”は学習対象たりうるか|千田洋幸

     私は授業で、物語の両義的な機能について説明するために、ふたつの古典的な論文を紹介することがある。ひとつは内田伸子「絵本の読み手から語り手へ」、もうひとつは本…

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  5. 第65回 2025年に政府の外国人政策は転換した|田尻英三

    ★この記事は、2025年10月30日までの情報を基に書いています。高市総理は、初めて内閣に外国人政策担当大臣を創設しました。これは、日本政府の外国人政策の大…

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  6. 目からウロコの百人一首|第15回 39 浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき|はんざ…

    浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき この歌は、後撰集(巻9・恋一・577番)から採られたものですが、古今集(巻11・恋歌一・505番…

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  7. 村上春樹をさがして|第19回 悪霊とシロアリの女王|重里徹也

     人が何ものかにとらわれるとは、どういうことか。何かに憑(つ)かれるとは、どんな状態を指すのだろうか。実は世間にけっこうあることなのではないか。 たとえ…

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  8. 目からウロコの百人一首|第14回 38 忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな|はんざ…

    忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな このような歌が、訳ありの相手から送られてきたとしたら、その当人はどういう反応をするでしょうか。嬉し…

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  9. 第64回 政治問題化した外国人政策としての日本語教育|田尻英三

    ★この記事は、2025年9月30日までの情報を基に書いています。なお、過去の政府の外国人施策については、第62回で扱っています。必ず参照してください。東京…

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  10. 村上春樹をさがして|第18回 生活と心を少しずつ、むしばむもの|重里徹也

     この三十年間、私たちは何かいいようのない不安に、生活や心をむしばまれているのではないだろうか。三十年前というのはもちろん、阪神・淡路大震災とオウム真理教によ…

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  3. 国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第3回 戦争文学教材から“戦争”へ|千田洋…
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  5. 「現代の国語」と「言語文化」の問題点|第5回 中学校国語と話し合いたい! ―中高…
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