目からウロコの百人一首
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目からウロコの百人一首|第13回 35 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける|はんざわ…
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 古今集(巻1・春歌上・42番)には、「初瀬に詣づるごとに宿りける人の家に久しく宿らで、ほど経て後に至れり…
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目からウロコの百人一首|第12回 32 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり|はんざ…
山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり この歌のように、1首全体で、第三句までが「は」、結句が「なりけり」という、「AはBなりけり」という1文…
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目からウロコの百人一首|第11回 27 みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ|はん…
みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ 結句の「恋しかるらむ」という表現から、この歌が恋の歌であるのは明らかでしょう。出典となる新古今…
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目からウロコの百人一首|第10回 21 今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな|はん…
今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな この歌は表現に多少の無理があります。無理をしてでも表現したかったことがあるからこそです。 では…
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目からウロコの百人一首|第9回 13 筑波ねの峰より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる|はんざわ…
筑波ねの峰より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる ご当地ソングというのがありますが、この歌も「筑波ね」や「みなの川」という、今の茨城県でも代表的な…
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目からウロコの百人一首|第8回 12 天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ|はんざわか…
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ この歌が、五節会(ごせちえ)という宮中儀式の際に、乙女たちが舞を披露するという状況で詠まれたとい…
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目からウロコの百人一首|第7回 11 わたの原八十島かけてこぎ出でぬと人には告げよあまの釣り舟|はん…
わたの原八十島かけてこぎ出でぬと人には告げよあまの釣り舟 この歌も、前回取り上げた10番歌と同様、古今集(巻9・覉旅歌・407番)に、「おきのくににながされ…
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目からウロコの百人一首|第6回 10 これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関|はんざわ…
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 この歌は、「逢坂(あふさか→おおさか)の関」という、「歌枕(うたまくら)」と呼ばれる地名を詠むためだけ…
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目からウロコの百人一首|第5回 9 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに|は…
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 定家がザ・幽玄体と絶賛したのが、この歌です。伝説の美女・小野小町の作で、古今集の春歌(下)に収…
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目からウロコの百人一首|第4回 7 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも|はんざわかん…
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも あまりにも有名な歌であり、とくに説明が必要な言葉も見られない、じつに分かりやすい歌のように思われるかもし…