ひつじ書房創立20周年記念シンポジウムのご紹介

ひつじ書房創立20周年記念シンポジウムは盛況のうちに終了しました。ありがとうございます。

ひつじ書房創立20周年記念シンポジウムのご紹介

 

ひつじ書房創立20周年を記念しまして、次のシンポジウムを行います。

 内容の詳細については以下のリンクからご覧下さい。

お申し込みのページ

詳細のチラシです(PDF)


画像をクリックしていただきますと大きめのものが、表示されます。
pdf版のポスターはこちら。どうぞ研究室や掲示板に貼って下さい。


 

ひつじ書房創立20周年記念シンポジウム

それぞれに参加費が掛かります。以下の案内をご覧下さい。シンポジウム内容についてのお問い合わせは、以下のアドレスまでお願いします。

(toiawaseアットマークhituzi.co.jp)
電話でのお問い合わせの場合は、03-5319-4916(編集部・営業部)です。当日直接お越し頂いても結構ですが、人数確認のため事前のお申し込みをお願いしております。


 

連用・連体を考える【終了いたしました】

場所 学習院大学(北1 号館201 教室)

日時 2010年12月19日(日)  開場12時半 開演13時

13:15-13:45
前田直子(学習院大学)「複文における連体修飾節と連用修飾節」
 複文の従属節は、大きくは連体節と連用節に分けられると考えられ、いわゆる補足節も「形式名詞」を主名詞とする連体修飾節の一タイプであり、引用節は(議論の余地があるが)連体の性質は持たないため、連用節の一タイプとも言える。大きく連体と連用に分けられる従属節だが、一般に連用節として扱われるものには、実は連体節であるものが多くある。時間節はその典型であるが、目的節や、並列節にも見られる。
(1) 父が家に帰ってきた時、私は外出していた。
(2) 新しい携帯を買うために、アルバイトに励んでいる。
(3) わが校は、受験指導に力を入れる一方で、スポーツや音楽活動も奨励している。
 本発表では、連用節に見られる連体節の表れとその特徴について考察する。

13:45-14:15
大島資生(日本女子大学非常勤講師)「接続節と近い意味合いをもつ連体修飾節」
連体修飾節の中には、接続節に近い意味合いを表わすものがある。
(1)いつもあびるほど飲む人が、今日はビール一杯でひっくり返った。
 →あの人は、いつもあびるほど飲むのに、今日はビール一杯でひっくり返った。
(2)この道具があれば、朝時間がないお母さんたちも、簡単にお弁当が作れます。
 →この道具があれば、お母さんたちは朝時間がなくても、簡単にお弁当が作れます。
また、こういった言い換えが特に想定できない場合もある。
  (3)以前付き合っていた女性と偶然に会った。
本発表では、(1)(2)のような連体修飾節について、そのような意味合いが生じる要因を検討し、連体と連用の意味的な接点をさぐる。

14:15-14:45
橋本修(筑波大学)・渡辺昭太(東京大学大学院)「連体修飾・連用修飾の日中対照」
 日本語の非制限的連体修飾節のなかには、
  [東京に着いた]太郎は、そのまま羽田空港に向かった。
のように、そのままの形では中国語においては連体修飾節では現れにくく、標準的には連用修飾節で現れるものがある(「連用」という用語がよいかどうかについては、別途考える必要はある)。もちろん中国語にも非制限的連体修飾節は存在し、日本語の非制限的連体修飾節に対応する部分も、しない部分もある、ということであり、その詳細を検討する必要がある。
 本発表では、関連の先行研究をふまえながら、主として上記の現象を中心に、連体修飾節の日中対照を行う。

15:00-15:45
山東功(大阪府立大学)「 「体・用」の別と修飾」
 日本語の修飾成分を「連体・連用」といった用語で表現する際、その前提となる体言・用言の別について、どのような認識がなされているのであろうか。また、体言・用言以外にも、例えば「体・用・相」などの名目を立てる立場においては、「修飾」そのものをどのように位置づけているのであろうか。本発表では、近世国学言語論における「体言・用言」などの術語が、特に「修飾」との関係において、明治以降の日本語研究史の中でどのように捉えられてきたのかを中心にした考察を試みたい。

16:00-16:45
パネルディスカッション「連用・連体を考える」
指定討論者 井上優(国立国語研究所)

「連用・連体を考える」についての参加費は学生・社会人ともに資料代として500円となります。
シンポジウム終了後、17:30より懇親会を予定しております。参加費は2,000円となります。




事前申込みが必要となります。以下のお申し込みページからお申し込み下さい。

お申し込みのページ




可能性としての文学教育

「可能性としての文学教育」詳細【終了いたしました】

場所 日仏会館(恵比寿)

日時 2010年9月23日(木・祝日)  開場12時半 開演13時

山本康治(東海大学短期大学部)「国語教育がなぜ文学教育になったのか、の起源について」

岩河智子(作曲家・札幌室内歌劇場音楽監督)「楽しい音楽分析(アナリーゼ)〜イメージを広げる楽譜の読み方」

助川幸逸郎(横浜市立大学非常勤講師)(岩河講演の補足)

相沢毅彦(早稲田大学高等学院)「文学教育の実践における読みの理論の必要性あるいは困難について」

パネルディスカッション

 


書くことの倫理

「書くことの倫理」詳細【終了いたしました】

場所 日仏会館(恵比寿)

日時 2010年9月26日(日) 開場12時半 開演13時

前田塁(文芸評論家)「電子化によって書物/文学とそのディスクールおよび受容にどんな変化が生じるか」

岡川聡(金融問題研究家)「国際金融とネット言論の倫理〜メタレベルなき世界での合意形成をめぐって」

助川幸逸郎(横浜市立大学非常勤講師)(岡川講演の補足)「フェティシズムの現代的意義」

堀啓子(東海大学)「名作は誰のもの? 〜アメリカの読み捨て本vs.明治文学の金字塔」

パネルディスカッション

 


「可能性としての文学教育」、「書くことの倫理」につきましては、それぞれ、専門学校生・大学生は無料です。大学院生および社会人は1,000円となります。

※ 山本康治(東海大学短期大学部)「明治期国語教育の展開—ヘルバルト派教育学と文学—」を「国語教育がなぜ文学教育になったのか、の起源について」と改題します。