2012年 ひつじ書房 契約社員募集・求人・採用(編集+出版業務)ページ
updated 2012.1.24

2012年 ひつじ書房 2012年契約社員の募集・求人・採用(編集+出版業務)ページ

○応募趣旨

○応募期限は2012年2月5日です。消印有効。

未経験者、新卒可です。

ひつじ書房は、21世紀に出版というものはどうあるべきか、ということを考えながらことばの研究ということにこだわりをもって出版をしている出版社です。

ひつじ書房は言語学の学術書を出版している出版社ですので、私たちが、いっしょに働きたいのは、ことばに興味を持っている方です。ことばに関心を持つと言ってもそれは人それぞれでしょう。ことばの仕組みということもありますし、コミュニケーションやことばの美的な力について関心を持つと言うこともあるでしょう。広い意味でことばを扱っている研究書の出版に関わっていきたいと考えている方に応募してほしいと思っています。

「本が好きなので出版社を希望します」という方が多いですが、本が好きなのは、当たり前の出発点です。そのことは大事なことです。ただ、本を作ったり、売ったりすることまでも好きになることができることが、出版に関わる際に大切なことです。商売的な要素と創造的な要素といってもいいかもしれません。そうすると学生時代にレストランで給仕をしてお客さんと接していた、ということも大事なことですし、就職活動も出版に関わること以外にも目を向けた活動をしたような視野の広い方の方が望ましいことがあるかも知れません。また、日々、新聞を読んで、社会的な動向、特に出版や、文化的な政策の動向などにも関心を払っている人であってほしいと考えています。

出版の世界は未経験で、入社したら、あなたは、出版人として新人になるわけですから、まずは出版人になるということに力を注ぐことが重要です。出版という仕事は、仕事として容易なものではありませんが、書籍を作って、世の中に送り出すと言うことはやりがいのあることです。小さい会社ですので全てのプロセスを見ることができて、関わることができます。そういうことを熱意を持ってできる方であったほしいと思っています。

出版人にとって必要なのはコミュニケーションの力です。一般的にいいましても、社会に出て働く際にはコミュニケーションがとれることが重要です。相手の言うことを理解して、議論をしたり、話し合ったりできることがとても大事です。特に出版に携わる人は、いっしょに本を作っていく、書店さんに本を売ってもらうということがありますので、人ときちんとコミュニケーションをとれる人であることが、重要だと思っています。ただ、最初はコミュニケーションの達人を求めているわけではありません。不器用な方、無骨な方、大いにけっこうです。器用でなくていいのです。ただ、仕事の大半は、メールを書くこと、電話をすること、会って話しをすること、上司の指示をキチンと理解することです。メールの向こう側に誰がいるのかということの想像できることが大事です。新入社員は、上司とのコミュニケーションがとれることで仕事をすることができます。そういう力がある人、あるいはそういう力をつけようと思っている人に来てほしいです。今はまだ十分ではなくとも、そんな素地のある人であることが大事と考えています。

 

 

 

電子書籍について

ひつじ書房は、niftyで電子書籍を販売したり、1995年に文科系学術書の出版社としてはじめてHPを作ったり、1998年に少額決済の考え方「投げ銭システム」を提案したり、T-Timeを書籍ルートで発売したりという点で、早くから先端的な試みを行ってきています。iPadやKindleが発売されるよりもずっと以前から、電子出版の可能性について考えてきました。青空文庫に最初に広告を出して、応援したのもひつじ書房です。今も継続しています。

書籍は単なる情報の伝達媒体ではなく、複雑な価値を持っています。私たちは、出版編集という仕事を通じて、学術的活動自体を支援することを目指しています。ひつじ書房のこの20年間の活動が無ければ、現在ほどの日本の言語学の隆盛は存在しなかったのではないかと思います。そのように考えますと学術的な活動を情報の発信とだけに単純化して考えている現在の「電子書籍」を巡る議論は、見識のない、単にビジネスチャンスとして喧伝することであるかのように私には見受けられます。

学術的活動自体を支援すること、ひいては人間の知的な営みを支援するということはどういうことなのか、ということを考えつつ、新しい時代の創造的な編集活動とは何なのかを模索していきたいと考えています。

決して、出版や編集という仕事がなくなってしまうことはありません。出版の仕事は、21世紀、もっとも重要な仕事の一つであることを強く訴えます。

文責 ひつじ書房代表取締役社長・編集長 松本功


○仕事内容

本を作って売る全般に関わります。
本の販売(電話での注文の受注、研究会・研究学会での展示販売、書店営業、受注した注文の処理)から、本の製作(原稿整理、原稿の割付、校正、デザイナーとの打ち合わせ、印刷所・製本所とのやりとり)、会議の運営(日程の調整、場所取り、予約、議事録作成)、企画立案(企画の検討、企画の提案、著者との打ち合わせ)、広報・宣伝(目録の作成、書店への新刊案内、書誌データの作成・登録、目録の製作・発送)などなど、小規模の出版社ですので本を作って行っていくプロセスの全てを見渡すことができ、関わる可能性があります。

○勤務時間

原則、9時から6時(9時とか10時とかになることもある)
学会や講演会などで本を売ったり、セミナーを主催・共催することがあります。展示して本を売ることも、マーケットリサーチです。暇な時間は、研究発表を聞いたりすることも仕事です。
ひつじ書房で経費負担の上、研修会やワークショップにでることがありますので、土日も出る場合があります。(ローテーションあり)そのため、月に二日程度、土日出勤が可能な方。
著者の都合などの本作りの事情、仕事の流れなどによって退社時間に変動あります。

面接だけでは判断できないこともあります。出版に関わる人間として大丈夫かどうかは、実際にはたらいてみませんとわからなことが多いですので、出版経験者でも最初の3ヶ月間は試用期間となります。社会人未経験者の場合、最初の3ヶ月はアルバイトとして、その後、契約社員の試用期間になります。アルバイト期間は、3ヶ月を越える場合もあります。試用期間は、3ヶ月から6ヶ月が目安です。

契約期間は、1年間です。継続については、あなたの実績とひつじ書房の売上げ実績を元に判断します。なお、正社員登用の可能性もあります。

○応募書類
 ●履歴書(写真貼付)
 ●志望書 ひつじ書房を応募するにあたって、なぜ、ひつじ書房に応募するのか。(A4で1、2枚程度)
 ●課題 A4用紙1枚

あなたの所属するサークルで、サークルのOBでもある劇作家山田一郎さんに来ていただいてお話しを聞こうという話しが持ち上がりました。あなたをふくめて全員、ぜひ山田さんを囲んでお話しをしたいと考えています。あなたが交渉の担当になりました。来てもらえるようにお願いするメールを書いて下さい。
○送り先:〒112-0011 東京都文京区千石2-1-2 大和ビル2F ひつじ書房 採用担当 松本功宛(応募書類在中と明記のこと)
○期日 随時(送付された段階でメールを以下に送って下さい。何をご覧になって応募に至ったかを一言書いておいて下さい。googleで検索して求人ページにたどり着いて、それで応募した、など。)
○お問い合わせは求人担当者までご遠慮なくどうぞ。
○メールアドレス

○契約社員 給与体系

年間の給与は、240万円予定(基本給17万 平均残業の支給3万円。)。社会経験や出版業での経験は評価します。経験、能力、年齢によって、相談に応じます。現在の社員の年齢バランスから考えて30歳くらいまでと考えています。
経験者は、経験と能力に応じて、相談の上で、上記に増額します。
新卒の方の場合は、業務をこなせるようになる見通しができた段階(試用期間終了時)で上記の給与体系になります。それまでの期間は、80パーセントから90パーセント程度。

○交通費

(通勤時間は1時間以内が望ましい。月額10000円程度が望ましい)定期代3カ月分支給。退職時日割り計算。

■社会保険について■

政府管掌の社会保険に加盟(2007年2月)。労災と雇用保険、加盟。

遅刻2回で、午前半休。
有給 初年7日(原則としてスタッフ間でだぶらないように調整する)
夏休み 3日(8月12日・13日・14日) 正月12月29日から1月4日まで。業績によって、夏休みを増加させます。

文責 ひつじ書房代表取締役社長・編集長 松本功



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