大学での若手の学術書の出版の支援
2022年6月15日(水)

大学での若手の学術書の出版の支援

(6月15日にメール通信で配信した内容がもとになっています。日付けもその日付けにしています。)

先日、ある大学の方から、学内の若手の研究者の方の学術書の出版を支援しようということで相談を受けました。大学で若手の学術書の出版を支援しようと計画していて、相談・提案を受け付ける出版社として学内で配布する文書にひつじ書房を載せてもよいかというご相談でした。もちろん、たいへんありがたいことでありますので、掲載していただくことを快諾いたしました。また、そのような支援をしているということに感銘も受けた旨お伝えしました。

やり方としては、学内で若手の研究者の方に、日本学術振興会の科学研究費助成事業への申請を支援しているということがまず最初にあって、それが採択されて研究が進み成果がでました場合に、その成果を書籍として公刊することに資金的な支援を行うということです。研究成果を書籍化することができる可能性が高くなるということも、研究のインセンティブにつながることだと思います。

研究を支援することを積極的に大学の施策として進めるということは、重要なことだと思います。また、研究者の方々も、日本学術振興会の科学研究費助成事業への申請の時に研究が進んだところで書籍化することも意識するということは大切なことと思います。

書籍にすることで、より多くの人に見てもらうことが可能になりますし、直接的に同じジャンルではない研究者にも目に触れたり、知ってもらえることも増えると思います。議論が起こることを促進することができます。書籍にすることは大きな価値をつくり出します。出版社としては、学会で実際に展示したり、広告を打ったり、書評紙で取り上げてもらったり、多様な機会を作って、なるべく、より公共的になり、議論を巻き起こすことができるように努力していきたいと考えています。

いろいろな大学が、もっともっと研究活動を支援する施策を推進してほしいと願うところです。よい取り組みだと思いますので、ぜひ、大学の研究支援をされている部局の方にはぜひとも、打診して下さいますようお願いします。また、そのような仕組みのない大学にはぜひつくることを働きかけてほしいとも思います。

お知らせ

ひつじ書房では、ひつじ書房の事務所にお立ち寄り下さり、刊行した書籍をご覧になれるような機会を作ることを行います。これは昨年も行ったことです。予約制になります。詳細は以下をご覧下さい。

https://www.hituzi.co.jp/kengaku/kengaku202206_index.html

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執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。



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