『プラグマティズム言語学序説―意味の構築とその発生』(山中司・神原一帆著)ひつじ書房
『プラグマティズム言語学序説:意味の構築とその発生』刊行を記念し、オンラインにて記念シンポジウムを開催することになりました。
著者らによる内容解説をおこなうのではなく、ゲストの先生方から本書の内容に関してご自身の研究と関連からの議題提供をして頂き、著者らと対談をおこないます。登壇者としては気鋭の研究者である北雄介先生(長岡造形大学)と吉川正人先生(慶應義塾大学)をお呼びしました。建築学を専門にされている北先生と、理論言語学を専門にされている吉川先生の両先生からはそれぞれ異なった視点から話題を提供して頂けるかと思います。皆様奮ってご参加ください。
吉川正人
広い意味での文法に関心をもち、ヒトの認知的な側面と社会的な側面の双方から研究をすすめている。主な研究成果として「認知言語学の社会的転回に向けて:「拡張された認知」が切り開く認知言語学の新たな可能性」(篠原和子・宇野良子 (編)『実験認知言語学の深化』213-238、ひつじ書房、2021)や「言語知識はどのように運用されるか:「得る」ための知識から「使う」ための知識へ」(中山俊秀・大谷直輝 (編) 『認知言語学と談話機能言語学の有機的接点:用法基盤モデルに基づく新展開』111-135、ひつじ書房、2020)などがある。
北雄介
建築学をベースに、言語学や認知科学の知見を取り入れながら、我々の街歩き体験の研究を進めている。主な著書に『街歩きと都市の様相:空間体験の全体性を読み解く』(京都大学学術出版会、2023)、『ソーシャルシティ』(共著、放送大学教材、2023)などがある。
山中司
1979年岐阜県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。現在、立命館大学教授。主な著書に『プロジェクト発信型英語プログラム―自分軸を鍛える「教えない」教育』(共著、北大路書房、2021)、『自分を肯定して生きる―プラグマティックな生き方入門』(海竜社、2019)、『理系 国際学会のためのビギナーズガイド』(共著、裳華房、2019)などがある。
神原一帆
1992年長野県生まれ。2021年京都大学大学院人間・環境学研究科後期博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、立命館大学嘱託講師、客員研究員。主な論文に「フレーム意味論にもとづく名詞の意味分析」(京都大学博士論文、2021)、「事態認知の焦点化パターンに対するコーパス基盤アプローチ―動詞STABを例とした意味役割の分析」(Journal of Corpus-based Lexicology Studies、4号、共著、2022)などがある。
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