量的研究・質的研究の両取り
春の学会シーズンになりました。
今年はなぜか、ひつじ書房で出展する学会が先週・今週に集中しており、慌ただしく展示書籍やご注文品の発送をしております。
この春に刊行した書籍から1点を、詳しくご紹介したいと思います。
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『人文学系学生のためのはじめての量的研究・質的研究』
西田理恵子・岡田悠佑・秦かおり編
はじめて研究に携わる学部生・大学院生を対象とした研究方法論のテキスト。量的研究と質的研究の双方を取り上げる。統計の理論の基本(記述統計・相関分析・回帰分析・t検定・分散分析・クラスター分析)と質的研究の理論の基礎(会話分析・相互行為言語学・マルチモーダル談話分析・ナラティブ分析・批判的談話研究・エスノグラフィー)を解説。読者が取り組める実践パートも掲載。★Webサイトにてデータ配布・解説あり
執筆者:石野未架、稲葉皐、今尾康裕、榎本剛士、岡田悠佑、金澤佑、菊池春花、児島麦穂、木場安莉沙、小林雄一郎、佐藤彰、セメノワ アナスタシア、西田理恵子、野呂香代子、秦かおり、山田彬尭
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○目次
序章 方法論とは
第1部 量的研究
第1章 記述統計―データの特徴を把握する方法
第2章 相関分析―2つの対象にどのくらいの関連性があるのかを指標化する方法
第3章 回帰分析―データから関係を見つけて予測する方法
第4章 t検定―2つのグループの差の比較
第5章 分散分析―3群以上の異なる群を比較する方法
第6章 クラスター分析―同じ特徴をもつ対象者を同じグループに分類する方法
第7章 実際にやってみよう! SPSS
第8章 実際にやってみよう! R
第2部 質的研究
第1章 会話分析―相互行為能力・アイデンティティへの体系的なアプローチ
第2章 相互行為言語学―相互行為の中で用いられる「ことば」への体系的なアプローチ
第3章 マルチモーダル談話分析―多様なコミュニケーション手段の解体によって、意味構築でなされる選択を明らかにする方法
第4章 ナラティブ分析―語りにおけるアイデンティティの交渉を分析する方法
第5章 批判的談話研究―社会現象を問題指向的に見つめ、学際的にアプローチする研究
第6章 エスノグラフィー―「コミュニケーション」を基点にして社会・文化のあり様を捉える
第7章 実際にやってみよう! 会話分析
第8章 実際にやってみよう! 談話分析
第9章 実際にやってみよう! ELAN
第10章 実際にやってみよう! LINE WORKS AiNote
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ほとんど書名がその特徴を語っていると言っていい本なのですが、テキストとして量的研究と質的研究の両方を扱っているというところが特徴です。
将来的に研究においてどちらの(どのような)手法を使うかということを選ぶにしても、まずどんな方法があるのかを知る必要があります。まず知る、そのために量的・質的研究の両方を扱っているテキストがほしい!という要望からこのテキストが生まれました。
この本のもう一つの特徴として、読者が実践できるよう配慮している、という点があります。第1部・第2部のそれぞれに「実際にやってみよう!」の章がありますが、そのほかの各章内でもそれぞれの実践事例の紹介をしています。
以下のページにより細かい目次を掲載しています。
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1351-3.htm
これから研究に触れていく学部生の方、あらためて「研究」全体の手法を振り返って自分に合った手法を探したい院生さんに、広く手に取っていただきたいテキストです。
ちなみにこの装丁を私はとても気に入っているのですが、カバー用紙にNTストライプGAというエンボスの入った紙を使っており、よい手触りです。見返し用紙も色違いのおそろいです。参加する各学会にもお持ちしますので、学会で、あるいは書店で、ぜひご覧ください。
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