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8月



2007.8.31(金)
合宿三昧

先週、山梨県の清里にある清泉寮で、1泊2日の編集合宿を行いました。2009年春刊行をめざして進めているテキストの企画についての会議で、参加メンバーは著者の先生4名+房主と私の計6名です。

荷物が多かったこともあり、房主と私は「わナンバー」のシエンタで現地まで向かうことに。といっても、私は運転免許を持っていないので、もっぱら助手席専門。カーナビの操作に苦戦したり、料金所のたびにあたふたしたりしている私にむかって、「河口さん、助手席慣れしてないですねぇ」と厳しいツッコミが……。

途中、パーキングエリアで休憩を挟みます。ちょっと目を離した隙に、房主はワインボトルを2本抱えてほほえんでいました。
「河口さん、清里駅近くの酒屋の位置を調べといて」
「河口さん、ワインオープナー準備しといて」
という事前の指示、そしてトランクに積む荷物の中になぜかクーラーボックス(酒入り)があったことから、薄々感づいてはいたものの……やはり飲む気満々のようです。

清里では6人で仲良くジャージー牛乳ソフトクリームを食べ、夜は予定通りご当地ビール・ご当地ワインを空け、とても充実した2日間となりました。
もちろん、飲んでばかりではなくて、会議もしっかりやりました。
あぁでもない、こうでもないと、夜中まで議論を交わして、なんとか本の目次案を作るところまでたどりつくことができ、一安心です。企画が生まれていく現場に立ち会えるというのは、編集者としての醍醐味のひとつですね。これからこの企画がどんな形で育っていくのか、楽しみです!

さて、清里合宿が終わって一安心していたのもつかの間、今週末は恒例のひつじ書房社員合宿にでかけます。夜にそなえて肝臓をウォーミングアップしておかないと。


2007.8.30(木)
代替機

M脇さんの携帯です。

銀色のシールには、「代替機」と記してあります。

「代車」ならぬ「代替機」。

こんな物があるんですね。 初めてみました。

M脇さん、携帯を買った当日に壊してしまったそうです。

コーヒーでもこぼしたのかもしれません。


2007.8.29(水)
コーヒーと私

今ひつじ書房は秋の学会に向けて鋭意、書籍の編集に励んでいます。
というわけで編集の人間は大変忙しく、今回もまた、常備の手配が一段落したわたくしがお相手いたします。

私がひつじ書房に入っていちばん変わったこと、それはコーヒーが飲めるようになったことです。
コーヒーが飲めないことは人生においてかなり不利な要素だと私は考えています。(あくまでも個人的意見ですが……)まず、ファミレスなどで紅茶やココアはおかわりができません。これはとても重要です。待ち合わせの時などにはいつまでもあたたか〜い飲みものが飲めるなんて……といつもうらやましく思っていました。また、仕事や外出した先で頂くものもコーヒーであることが珍しくありません。注文を揃えるという意味でも「とりあえず」コーヒーが選ばれます。出されたものを残すわけにもいかず、ひと思いに飲み込んでは心の中で苦しんでいました。旅行先などでも特に欧州の朝はミルクたっぷりのカフェ・オレが主流ですし、エスプレッソなんて私には泥水のようにしか見えませんでした。とにかく、コーヒーは生活において非常に重要なのです。

ひつじ書房では午後のひととき、コーヒーブレイクがあります。夏なので今はアイスコーヒーを飲んでいますが、6月ごろまでは温かいコーヒーを淹れていました。コーヒー嫌いの私でしたから最初はメーカーの使い方、粉の適量がまったくわからず大変でした。が、淹れたてのコーヒーは香りがとても良く思わずくんくんとしてしまいます。
何日か飲んでいるうちにふと「おいしいなぁ」と思う瞬間があり、それからは喫茶店でも自らコーヒーを注文するようにまでなりました。

ビールを初めておいしいと思ったときも「大人になったなぁ」と感じましたが、今回もそれに勝るとも劣らない感動でした。何事もできないよりはできた方がいいのかな、そんなことを「お酒が全く飲めない!」と嘆く学生さんの話を聞いて思いました。

この秋はおいしいコーヒーの淹れ方を研究したいと思います。



2007.8.24(金)
通勤

4月末にひつじ事務所が引っ越したことを機に、私の通勤スタイルも変化した。

今まで自転車で通勤していたのを原付に変更した。リトルカブ。

しかしこの原付、走らない。走らないというのはスピードが出ない比喩としての走らないではなくて、エンジンがかからないのである。ゆえに走らない。バイク屋さんから買ってきた翌日には、もうすでにエンジンの掛かり方が悪かった。

朝や昼間には、数分格闘すれば3日に1回ぐらいの割合でエンジンがかかる。しかし、夜にはトンとかからない。太陽の光を浴びていないと活動できないやつなのである。ソーラーカーではない。

もちろんすぐに購入したバイク屋へ持って行くのがスジなのだが、持って行くとすればやはりエンジンがかからない状態の時に持って行くのがベストだろう。しかし、購入したバイク店は地下鉄有楽町線の要町駅付近。私の住まいは同線の江戸川橋駅付近。押して行くには少し遠い。さてどうしようかと思っているうちに夏が来て、時間が経ってしまいました。

だから、冒頭に書いた「自転車で通勤していたのを原付に変えた」というのは実は正しくない。「原付のエンジンがかかった日は原付で、かからなかったら徒歩あるいは自転車で通勤」という状態。いっそ毎日歩いた方がダイエット的に良いのではないかとも考えだしている。江戸川橋で暮らしはじめて3年目、まだまだ通勤スタイルは安定しないようだ。



2007.8.21(火)
見本作成奮闘記

このたび、ひつじ書房では『ファンダメンタル音声学』の書店プロモーションを行うことになりました(トップページにもあるように第一次募集は締め切っています)。
そして私がお送りする店頭用見本を作成することになりました。以前、POPなどを書いたことはあったのですが、見本の作成は未経験。果たしてどのようなモノを作ればいいのかと書店をさまよい歩いては頭を悩ませていました。
そもそも募集したところで応募は来るのだろうか? というのが一番の不安でしたが、これはありがたいことに杞憂に終わり、最終的に6店舗の書店様からご参加いただきました。正直これほど多くのご注文は予想外でした。ありがとうございます。

まずは1冊サンプルを作成し、その後6冊を一気に仕上げていきました。色とりどりのインデックスやイラスト、小さなコメントを書いた用紙、さまざまな部品を机に広げている様は自分で言うのもなんですが、さながら職人のようでした。
私はもともと何かをつくるのが好きで、さらにはご注文くださった書店様を考えると「これが北海道に、これが京都に行くのか……」と本当にワクワクしました。

見本はすべて手書きの一点モノ。どの本にも愛情を込めて作りましたので、我が子を送り出す気持ちで明日発送致します。付属のPOPはひとつずつデザインを変えて作ってみました。ご参加いただきました書店様、もうしばらくお待ちください。

お届けすることで今回の私の仕事は一段落。だがしかし、見本たちの仕事はこれから!是非ともひとりでも多くのお客様に手に取って頂き、1冊でも多くの販売につながることを期待しています。

全国の我が子たち、頑張るのですぞ!


(追記:その後、2軒の追加をいただき8冊が世に出ております。2007.8.29)



2007.8.14(火)
ブログ風?

更新頻度が命なのだという。先週金曜日「スタッフ日誌」改革案がひつじ書房社外ブレイン・N藤さんより出され、それを受けるかたちで「房主の日誌」で通達があった。ブログ風でよいのだそうだ。

それほど力を入れて書いていたわけではないが、我々の日常を伝えつつ、読んでくださる貴重な(奇特な?)お客様のために有益な情報を少しでも入れなければという気持ちはあった。しかし、そういう「縛り」が更新頻度を下げてきたことも否めない。

そもそも私は人のブログをほとんど読まない。日記のようなものだという。「ブログの女王」が「真鍋かをり」から「しょこたん」に替わったということは、森脇くんに聞いて知っている。タレントの日常ならわかるが、はたして私のような薄っぺらな人間の日記を公にすることで何か益することがあるのだろうか(そういえば房主は言語研究者に誤用例や悪文例を提供していると思えばよいと言っていたが…)。その感覚はつかめない。

とにかくやってみようか。次回から。

追伸:田中くん、セミは死んでいたよ。



2007.8.13(月)
セミ

ひつじ書房に夏の来訪者です。

セミを間近で見るのは久しぶりです。

写真を撮っている間、ぴくりとも動かなかったので、もはやご臨終されているかもしれません。
そういえば足の開き方が妙な気がします。

でも、気味が悪いので確かめませんでした。




2007.8.8(水)
昔のおはなし

今年の4月にひつじ書房の事務所が移転したことをご存知の方も多いと思う。最寄り駅は変わらず地下鉄丸の内線の茗荷谷駅だ。

茗荷谷駅から旧東京教育大学の方へ向かうと湯立坂という坂がある。その坂を下りきると交差するのが千川通りで、ひつじ書房はその交差点に近い千川通り沿いのビルに移った(ちなみに4階には私が住んでいる)。

周りには、小石川植物園や氷川神社(簸川神社)がある。小石川植物園は、山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』で有名な小石川療養所があったところで、氷川神社は、池波正太郎の『鬼平犯科帳』に「小石川の氷川明神社」として出てくる。

インターネットで検索すると次のサイトに江戸名所図絵付きで『鬼平』の一節が紹介されていた。

http://homepage3.nifty.com/onihei-zue/406conts.htm


上記サイトの絵の左下に描いてある細い川が、仙川(『鬼平』では「小石川」という名で描かれている)で、いまの千川通りである。ということは、この仙川に掛かっている橋のたもとあたりにいまはひつじ書房があることになる。昔は田圃ばかりの田舎であったようだ。

図絵の中に「ひつじ」がいないか探してみたが、さすがに鍬を持った農民しか見いだせなかった。(あたりまえか・・・)




       

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