日時:2025年1月19日(日)13:30-
開催形式:オンライン(Zoom)
要お申込
間もなくひつじ書房から刊行予定の翻訳書『近代日本語の時制体系』(スィロミャートニコフ著、鈴木泰・松本泰丈・松浦茂樹訳)の話題を中心に語っていただきます。
スィロミャートニコフ(1911-1984)はレニングラード大学院で近世初期の話し言葉の研究のために狂言の研究を開始し、数々の機関で日本語を教えた後、ソビエト連邦科学アカデミーの東洋学研究所の言語学科所属となります。本書は原著が1971年に刊行されたものの、これまでほとんど日本語の研究で顧みられてこなかった研究書です。
本書が50年の間顧みられなかったのは、本書刊行当時は日本の時制諭が2つの絶対的テンスの対立として確立されかけていた時であり、それに踏み出すために考えておかなければ問題は多くあったにもかかわらず、それらに十分な配慮がなされないまま、かなり性急に議論がすすめられたという時代状況があったものではないかと思われます。
本書は近代日本語の時制体系が前代の体系からどのように進化して現在のようになったのかを歴史的に追及したもので、現在の研究で主流となっている絶対的テンスではなく、相対的テンスを掲げているという点で、現在の研究を根本から見直す契機となる書であります。
本講演では本書の持つインパクトとその内容についてお話をしていただきます。
日本語教育誤用例研究会は、佐治圭三先生が約50年前に立ち上げ、現在まで続いている研究会です。
講演の参加は無料ですので、ご希望の方は以下のフォームからお申し込みをお願いします。
申込締め切り 2025年1月15日(水)
後日、Zoom会議のURLをお送りいたします。
日本語教育誤用例研究会
世話人 栁澤 勤
大阪府立門真なみはや高等学校 日本語教育担当
yanagisawa56【アット】ares.eonet.ne.jp