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2017.5.1更新

第48回メディアとことば研究会



日時:2017年3月17日(金)15:00-17:00(受付開始 14:30)

場所:学習院大学目白キャンパス東2号館2階201教室

講演者:遠藤薫氏(学習院大学 教授)
題目:「今振り返る、東日本大震災とメディア―ドキュメンタリー番組における〈被災者〉と〈報道者〉―」



要旨:
 あの大震災からもう6年が経った。しかし、多くの人たちが、いまも、元の生活を取り戻せずにいる。直接的な被害を受けなかった者たちもまた、あの揺れやテレビ画面に映し出される状況を身体的感覚として記憶している。私は、2012年3月に、『メディアは大震災・原発事故をどう語ったか−−報道・ネット・ドキュメンタリーを検証する』(東京電機大学出版局)を上梓した。そこではさまざまな角度から震災直後の「メディアに現れた〈語り〉」について分析を行った。その中の一つとして取りあげたのが、「ドキュメンタリー」であり、そこに現れた〈被災者〉-〈報道者〉の間の関係性、および〈語り〉と地域社会の関係に着目した。今回の講演では、大震災・原発事故に関してその後制作されたドキュメンタリー作品が、その〈語り〉をいかに時系列的に変化させているか、あるいは変化していないか。そこから何が明らかになるか、などについて論じたい。

【発表資料(docx)】