ひつじ書房 ピアで学ぶ大学生の日本語表現[第2版] プロセス重視のレポート作成 大島弥生ほか著 ひつじ書房 ピアで学ぶ大学生の日本語表現[第2版] プロセス重視のレポート作成 大島弥生ほか著
2014年7月刊行

ピアで学ぶ大学生の日本語表現[第2版]
プロセス重視のレポート作成

大島弥生・池田玲子・大場理恵子・加納なおみ・高橋淑郎・岩田夏穂著

B5判並製 150頁  定価1,600円+税

ISBN 978-4-89476-709-6

ひつじ書房

Writing academic Japanese through peer response: A process-oriented approach

Yayoi Oshima, Reiko Ikeda, Rieko Oba, Naomi Kano, Yoshio Takahashi, Natsuho Iwata



『ピアで学ぶ大学生の日本語表現』[第2版]刊行記念ワークショップのご案内



2005年の初版刊行後、変化した学生生活に合わせてリニューアル。相手に伝わるレポートの書き方・発表のし方を身につけるための実践的表現活動をタスク化したテキスト。情報収集技術を自分の課題と関連づけて体験し、ピア活動を通して学びのプロセスの共有をめざす。ピア(peer)とは、仲間の意味の英語。授業ではレポートを作成する一連の作業を、学習する者同士で読み合い、話し合いながら進めていく。大学一年生が日本語表現やスタディスキルの基礎を学ぶのに最適の教科書。

初版同様、レポート作成を初めて本格的に体験する大学生をおもな対象とした授業のための教材として設計され、とくに、レポートとスピーチを作成する授業の中で、パラグラフ・ライティングの手法を学びつつ、学習者がお互いに書き手・読み手、話し手・聞き手となり合うピア推敲の活動を体験できるように設計されています。
そのため、この本は、たとえば文章表現法や基礎ゼミ・入門ゼミなどの授業の中で、クラスとしての活動を通して学習することを想定して作成しています。その授業の目的に応じて課題レポートのテーマ範囲を調節し、「レポート作成を通じての文章表現訓練の主教材」としての利用も、「その科目に関連したテーマについて、レポート作成を通じて掘り下げるための副教材」としても利用いただけます。

第2版では、上記の基本的な特徴を踏襲しつつ、おもに以下の点の記述を充実させました。

1.より見やすいレイアウト(全体)
2.図書館利用と情報検索の方法(Webサイトの情報等)記述のアップデート(3課)
3.「北品川太郎君」のモデルレポートの内容のアップデート(4,5,6,8,9,10,11課等)
4.レポートの「悪い例」「良い例」の一層の具体化(8課)
5.文献からの引用の例示の一層の具体化(9課)
6.口頭発表時のスライド事例の追加(「パワーポイント」等のプレゼンテーション用ソフトによる発表スライド作成の具体例の追加)(11課)
7.「問題提起への答えは簡単にYes/Noで出せるものではなく,問題について多面的に考えて意見交換しながらレポートや発表を作り上げていくプロセスそのものに価値があること」の強調とレポートの「考察」部分のより明示的な提示(6,8,13課等)
8.レポートタイトルや目標規定文モデルでの「〜べきか」以外のバリエーション(「〜は有効か/可能か」等)の追加(4,5課等)



目次

このテキストをお使いの方へ
このテキストのポイント
このテキストの構成
このテキストを通じて行うピア活動の意義
1:この授業で何を学ぶかを知る
 1−1 知る:この授業の必要性を知る
     プラスα 企業が重視する能力についての参考資料
 1−2 知る:課題の条件を確認する
     プラスα  レポートや口頭発表の評価観点例
     プラスα このテキストの使い方
 1−3 知る:レポートとは何かを考える

2:レポートの形を知り,アイディアを練る
 2−1 知る:このテキストの課題レポートの形を知る
 2−2 知る:根拠の大切さを知る
     プラスα 論理的ではない文章の特徴
 2−3 練る:読み手と目的を考える
 2−4 練る:レポートのテーマを考える

3:構想を練り,情報を調べる
 3−1 練る:構想をマップにする
     プラスα 「思考マップ」と「構想マップ」の例
     プラスα ブレーンストーミング
 3−2 練る:質問によって考えを引き出す
     プラスα 批判的思考
     プラスα 話しあいのときの注意
 3−3 調べる:情報をカード化する
     プラスα レポート課題の条件
     プラスα 要点を押さえた情報収集
     プラスα この作業と他の課で行う作業の関連
     プラスα 教師への質問のし方
 3−4 調べる:情報の信頼性を検討する
     プラスα  情報の信頼性
     プラスα レポートのタイプと情報の用い方
 3−5 調べる:図書館と検索機能を活用する
     プラスα インターネットを使って図書・情報を探す

4:テーマを絞りこみ,目標を規定する
 4−1 絞る:情報を整理する
 4−2 絞る:問いと答えを切り出す
 4−3 絞る:目標を仮に規定する
     プラスα 「○○について」という題でレポートを書かないほうがよい
     プラスα 事実と意見

5:文章を組み立てる
 5−1 組み立てる:目標を再検討する
 5−2 組み立てる:序論・本論・結論を設ける
     プラスα パラグラフについての追加説明
 5−3 組み立てる:文章展開を見通す
     プラスα 有意義な話しあいにするために
 5−4 組み立てる:アウトラインを作る

6:組み立てを再検討する
 6−1 組み立てる:お互いのアウトラインを検討する
     プラスα ピア・レスポンスの意義と活動における留意点
 6−2 組み立てる:アウトラインをもとに文章化してみる

7:パラグラフを書く
 7−1 書く:1つのパラグラフでは1つの話題に限定する
 7−2 書く:中心文を書く
     プラスα 目標規定文と中心文とを対応させる
 7−3 書く:パラグラフを書く
     プラスα パラグラフ構成上の注意点
     プラスα 論拠の注意点
 7−4 書く:いろいろなパラグラフを知る
     プラスα いろいろなパラグラフの例
     プラスα 自分でできる推敲の方法

8:本文を書きこんでいく
 8−1 書く:ポイントを押さえて本文を書きこむ
 8−2 書く:数値データと図表を活用して根拠部分を書きこむ
     プラスα 数値データと記号を用いる際の注意
     プラスα 図表を用いる際の注意
     プラスα 課題レポートの組み立てを他の文章と比較する
     プラスα 文章作成手順のポイント

9:引用しながら書く
 9−1 書く:文章展開の中に引用を盛りこむ
 9−2 書く:引用の形式を用いて引用箇所を明示し,文献リストにつなげる
     プラスα 引用の形式の例
     プラスα 引用箇所と引用文献リストのつなぎ方の例
 9−3 書く:専門分野の引用形式を確かめる

10:文章・表現・形式を点検する
 10−1 点検する:文章を点検する
     プラスα 課題レポートの文章の型と例外
 10−2 点検する:表現を点検する
     プラスα よりよい表現のためのチェック・ポイント
     プラスα 間違えやすい箇所に注意
 10−3 点検する:形式を点検する
     タイトル・レイアウト・文字・用紙・表紙の注意事項

11:発表を準備する
 11−1 発表する:分かりやすい発表を考える
     プラスα よい発表とはどのようなものか
 11−2 発表する:提示資料・レジュメを作成する
     プラスα レジュメとは何か
 11−3 発表する:発表を練習する
     プラスα 発表の評価観点とポイント

12:口頭発表をする
 12−1 発表する:発表会の意義について考える
     プラスα 聞き手が発表会に参加することの意義
 12−2 発表する:口頭発表をする
 12−3 発表する:発表会をレポートに活かす

13:学んだことを振りかえる
 13−1 振りかえる:提出前に点検する
 13−2 振りかえる:レポートの全体を読んでみる
 13−3 振りかえる:学習プロセスを振りかえり,自己評価する
     プラスα 学んだことの今後の活用

◆参考文献

◆提出用シート

■著者紹介
大島弥生(おおしまやよい)
東京海洋大学海洋科学部教授。専門は日本語教育。お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科日本言語文化専攻修了。博士(人文科学)。
池田玲子(いけだれいこ)
鳥取大学国際交流センター教授。専門は日本語教育。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科比較文化学専攻修了。博士(人文科学)。
大場理恵子(おおばりえこ)
東京海洋大学・東京農業大学・東京慈恵会医科大学非常勤講師。専門は日本語教育。お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科日本言語文化専攻修了。
加納なおみ(かのうなおみ)
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科助教。専門はリテラシー教育・バイリンガル教育。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ大学院国際異文化国際教育開発学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
高橋淑郎(たかはしよしお)
ミュンヘン大学日本センター専任講師。専門は日本語学。早稲田大学大学院博士課程文学研究科日本語日本文化専攻修了。
岩田夏穂(いわたなつほ)
大月短期大学准教授。専門は日本語教育。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科国際日本学専攻修了。博士(人文科学)。



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