ひつじ書房 学びのエクササイズ文学理論 西田谷洋著 ひつじ書房 学びのエクササイズ文学理論 西田谷洋著
2014年4月刊行

学びのエクササイズ文学理論

西田谷洋 著

A5判並製 168頁   定価1400円+税

ISBN 978-4-89476-703-4

イラスト ヒライタカコ

ひつじ書房

Learn and Exercise Series Literary Theory

Hiroshi Nishitaya


授業サポート資料について(テキスト採用者向け)



文学を読む、論じるための主要な理論を15の章に分けて解説する。文学理論を知ることは、小説の理解を深めるのみならず、それを支える社会や文化を思考することにも繋がり、人生においてより広い視野を持つ助けとなる。本書は国内外の研究成果をコンパクトにまとめ、文学の専門でなくても興味のあるところから文学理論とはどのようなものかを知ることができる、最新の「読むための理論」である。


■目次


文学理論への招待

1 記号と比喩
 1.1 記号とは何か
 1.2 認知記号論
 1.3 メタファーとメトニミー
2 詩的言語とフォルマリズム
 2.1 フォルマリズム
 2.2 言語の詩的機能
 2.3 ジャンル
3 精神分析とテーマ批評
 3.1 精神分析
 3.2 アルチュセールのイデオロギー論
 3.3 テーマ批評
4 構造主義とコードモデル
 4.1 構造主義
 4.2 二項対立と読解
 4.3 記号論的四角形
 4.4 五つのコード
 4.5 コミュニケーションのコードモデル
5 物語の文法
 5.1 物語の文法
 5.2 物語論の起源
 5.3 開かれた物語ヘ
 5.4 行為項分析
6 物語の構造
 6.1 物語状況における語りと視点
 6.2 ジュネットの構造論
 6.3 物語るものと物語られるもの
7 認知と行為の物語論
 7.1 物語行為論と推論モデル
 7.2 虚構信号とメタフィクション
 7.3 スキャニングの視点論
 7.4 アスペクト・テンスシステム
 7.5 コンストラクション分析
8 相互テクスト性
 8.1 相互テクスト性
 8.2 対話と多声
 8.3 超テクスト性
 8.4 影響の不安
 8.5 相互テクスト性のために
9 受容のシステム理論
 9.1 受容美学
 9.2 ジャンルと解釈共同体
 9.3 経験的文学研究
 9.4 メディアとパフォーマンス
10 脱構築
 10.1 脱構築の方法
 10.2 法の力
 10.3 修辞的批評
 10.4 脱構築の問題点
11 新歴史主義と権力
 11.1 歴史の修辞学
 11.2 ミシェル・フーコーの言説論と権力論
 11.3 新歴史主義
12 フェミニズムとジェンダー
 12.1 フェミニズム
 12.2 ジェンダー
 12.3 クィア批評
13 ポストコロニアリズムとネーション
 13.1 オリエンタリズム
 13.2 擬態と雑種
 13.3 サバルタンの表象不可能性
 13.4 想像の共同体
 13.5 ポストコロニアリズムの可能性
14 社会と文化の研究
 14.1 フランス系社会思想
 14.2 英米系カルチュラル・スタディーズ
 14.3 文化研究
15 正義と対話
 15.1 リベラリズム
 15.2 コミュニタリアリズムと新しいヒューマニズム
 15.3 脱構築の他者への倫理
 15.4 イデオロギー批評

用語解説
文献案内
参考文献
索引


■著者紹介
西田谷洋(にしたや ひろし)
愛知教育大学教育学部教授。 専門は日本近代文学。1966年生まれ。博士(文学)。
著書:『語り寓意イデオロギー』2000翰林書房、『宮崎夢柳論』2004マナハウス、『認知物語論とは何か?』2006ひつじ書房、『政治小説の形成』2010世織書房、『新美南吉童話の読み方』2013双文社出版。



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