〈教室〉の中の村上春樹 馬場重行・佐野正俊 編 ひつじ書房 〈教室〉の中の村上春樹 馬場重行・佐野正俊 編 ひつじ書房
2011年8月

〈教室〉の中の村上春樹


馬場重行・佐野正俊 編

A5判並製カバー装 2,800円+税

ISBN 978-4-89476-551-1

ひつじ書房


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要約

村上春樹の教科書掲載作品(翻訳含)について、新たな教材価値を発掘しようと試みた初の論集。〈教室〉の中に春樹文学を置いた時に浮上する新しい相貌を読者に提供し、文学研究と文学教育研究の両面から村上春樹の新たな可能性を引き出すことを企図して編集された。


目次

まえがきに代えて―春樹文学の「深層批評」へ― 馬場重行

教室における村上春樹 内田 樹
村上春樹の「神話の再創成」―「void=虚空」と日本の「近代小説」― 田中 実

A perfect day for the term end examination.―『カンガルー日和』の授業のために― 助川幸逸郎
村上春樹「鏡」―反転する語り・反転する自己― 渥美孝子
〈主体〉への希求―村上春樹『象の消滅』論 齋藤知也
離婚の事情―『パン屋再襲撃』における「空気」と希望― 須貝千里
村上春樹「レーダーホーゼン」論―教材としての可能性― 足立悦男
愛の不可能を超える生者/死者―『ノルウェイの森』論― 喜谷暢史
村上春樹「沈黙」論―「深み」の共有へ― 馬場重行
『七番目の男』その暗闇の深さを読む 角谷有一
物語ることについての物語―「レキシントンの幽霊」― 中野和典
『ふわふわ』論―語りえぬ〈いのちのふれあい〉を語る企て― 村上呂里
『青が消える』―その語りを読む― 鎌田 均
村上春樹「バースデイ・ガール」の教材研究のために―〈語り〉が生成する「僕」の物語を読む― 佐野正俊

村上春樹の翻訳小説「レイニー河で」(“On the Rainy River”)―「語る」ことの領域― 服部康喜
「待ち伏せ」(ティム・オブライエン/村上春樹訳)における記憶と物語― 高野光男
ランゲルハンス島に吹く風 丹藤博文
村上春樹「ささやかな時計の死」論―重層化された思い出― 相沢毅彦
身体の深いところでわかるということ―「一日ですっかり変わってしまうこともある」を読む― 青嶋康文

あとがき 佐野正俊
村上春樹作品の教科書掲載教材リスト 佐野正俊
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