山田文法の現代的意義 斎藤倫明・大木一夫編 ひつじ書房 山田文法の現代的意義 斎藤倫明・大木一夫編 ひつじ書房
2010年12月

山田文法の現代的意義


斎藤倫明・大木一夫編

装丁 大熊肇

A5判上製 4400円+税

ISBN 978-4-89476-534-4

ひつじ書房


要約

本書は、2008年11月に、山田孝雄没後50周年・『日本文法論』刊行100周年を記念して東北大学で開催されたシンポジウム「山田文法の現代的意義」を基にした論文集である。当日のパネリスト4名(仁田義雄・斎藤倫明・山東功・尾上圭介)の他に、山田文法を含む近代文法学に造詣の深い10名の研究者に新たに声を掛け、あらためて山田文法の有する現代的意義について様々な観点から究明した。執筆者:石神照雄、井島正博、大木一夫、尾上圭介、釘貫亨、工藤浩、小針浩樹、今野真二、斎藤倫明、山東功、ナロック・ハイコ、仁田義雄、野村剛史、服部隆


目次
山田文法が目指すもの―文法論において問うべきことは何か(尾上圭介)
言語単位から見た文法論の組織―山田文法を出発点として(斎藤倫明)
文法論の領域(小針浩樹)
文の成立―その意味的側面(大木一夫)
山田文法の文の論理と述体、喚体(石神照雄)
山田文法での句の捉え方を尋ね、文について考える(仁田義雄)
常識としての山田学説(野村剛史)
「情態副詞」の設定と「存在詞」の存立(工藤浩)
山田文法における格理論―近現代文典の流れの中における(井島正博)
『日本文法論』の成立(山東功)
『日本文法論』における文成立関連の概念とヨーロッパの言語学―陳述、統覚作用、モダリティ、ムード(ナロック・ハイコ)
明治後期の松下文法―山田孝雄『日本文法論』との関係から(服部隆)
近代日本語研究における教養主義の系譜(釘貫亨)
連歌と日本語学と(今野真二)


【著者紹介】

尾上圭介(おのえ けいすけ)  東京大学大学院人文社会系研究科教授
斎藤倫明(さいとう みちあき)  東北大学大学院文学研究科教授
小針浩樹(こはり ひろき)  輔仁大学外語学院日本語文学系助理教授
大木一夫(おおき かずお)  東北大学大学院文学研究科准教授
石神照雄(いしがみ てるお)  信州大学全学教育機構基幹教育センター教授
仁田義雄(にった よしお) 大阪大学大学院言語文化研究科言語社会専攻教授
野村剛史(のむら たかし)  東京大学大学院総合文化研究科教授
工藤浩(くどう ひろし)  東京外国語大学名誉教授
井島正博(いじま まさひろ)  東京大学大学院人文社会系研究科准教授
山東功(さんとう いさお)  大阪府立大学21世紀科学研究機構准教授
ナロック・ハイコ (Narrog, Heiko)  東北大学大学院国際文化研究科准教授
服部隆(はっとり たかし)  上智大学文学部教授
釘貫亨(くぎぬき とおる)  名古屋大学大学院文学研究科教授
今野真二(こんの しんじ)  清泉女子大学文学部教授


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