ファンダメンタル英語学演習 中島平三 著 ひつじ書房 ファンダメンタル英語学演習 中島平三 著 ひつじ書房
2011年2月

ファンダメンタル英語学演習


中島平三 著

装丁者 大崎善治

A5判並製 定価1,600円+税

ISBN 978-4-89476-519-1

ひつじ書房


要約

本書では、おもに英語の構文交替と動詞の意味の関係を題材にして、英語やことばを研究する際の問題発見とその解決の方法を学ぶ。語彙的意味論を背景に、なるべく専門的な用語や表示を「前景化」せずに議論を進めていく。能動・受動文の交替、与格交替、場所句交替、自他動詞交替などを取り上げ、多くの学生がこれらの構文を学んだ時に抱いたであろう疑問や不思議をテーマに、問題の所在を見つけ答えを探るための考え方を学んでいく。
☆英文法の仕組みを学ぶテキスト。専門用語などを章末にまとめました。大学での英文法基礎の授業にもお使いいただけます!



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目次

はしがき
第1章 動詞と文の要素
 1. 動詞と文の必須要素
 2. 動詞の手
 3. 用語を整理する
 4. 文型分け

第2章 2種類の自動詞
 1. 表層主語と真性主語
 2. スル動詞とナル動詞
 3. ナル動詞は外項を欠く
 4. 表層主語が元々目的語の位置にあるとする証拠
 5. ナル動詞が外項を欠いているとする証拠

第3章 能動文と受動文の交替
 1. 受動化できない他動詞
 2. 意味役割に基づく説明
 3. 受動化にとって外項が重要
 4. 受動化できない他動詞を再訪
 5. 受動文の主語は元来の目的語だけ
 6. 外項と意味

第4章 場所句交替
 1. 場所句交替の条件
 2. モノ目的語構文のみを取る動詞
 3. 場所目的語構文のみを取る動詞
 4. モノ目的語構文と場所目的語構文の意味の相違
 5. なぜ2種類の構文が存在するのか

第5章 与格交替
 1. なぜ2つの名詞句が動詞に続くのか
 2. 二重目的語構文の条件
 3. 二重目的語構文と与格構文は同じ意味であるのか
 4. 二重目的語構文を取るラテン語系動詞

第6章 自動詞・他動詞の交替
 1. どのような動詞が自他動詞交替できるのか
 2. 他動詞用法を持たないナル動詞
 3. スル動詞は他動詞になれない
 4. 自動詞を持たない他動詞
 5. 「手段」を取る構文の自他交替
 6.場所句交替構文の自他交替
参考文献


【著者紹介】

中島平三

〈略歴〉
1946年東京生まれ。1972年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了(文学修士)、1982年米国アリゾナ大学大学院言語学科博士課程修了(Ph.D.)。東京都立大学人文学部教授などを経て、現在学習院大学文学部教授。その間、東京都立大学附属高等学校長、学習院初等科長、MIT客員研究員(フルブライト上級研究員)、ハーバード大学客員研究員、日本英語学会長などを歴任。

〈主な著書・編書・訳書〉
『生成文法』(共著、1998、岩波書店)、『[最新]英語構文事典』(編著、2001、大修館書店)、『明日に架ける生成文法』(共著、2005、開拓社)、『言語の事典』(編著、2005、朝倉書店)、『スタンダード英文法』(2006、大修館書店)、『言語学の領域(I)』(編著、2009、朝倉書店)、『オックスフォード言語学辞典』(共監訳、2009、朝倉書店)、『[入門]ことばの世界』(共編著、2010、大修館書店)。シリーズ編集として、「英語学モノグラフシリーズ」(共編、全21巻、研究社)、「シリーズ朝倉〈言語の可能性〉」(全10巻、朝倉書店)など。



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