ひつじ書房 海外短期英語研修と第2言語習得 吉村紀子・中山峰治 著 海外短期英語研修と第2言語習得 吉村紀子・中山峰治 著
2010年5月

シリーズ言語学と言語教育 21

海外短期英語研修と第2言語習得

吉村紀子・中山峰治 著

A5判上製 定価3,900円+税

ISBN 978-4-89476-493-4

ひつじ書房


☆2010/8/24 『英語教育』(大修館書店)2010年9月号に書評が掲載されました!☆

本書は、日本の文系大学生と理系大学院生のためにアメリカの大学で実施する2種類の“手作り”の海外短期英語研修プログラムの成果をまとめた研究書である。2部構成で、前半は研修の特色・内容・英語力の向上、後半は日本語を母語とする英語学習者の統語・形態・音韻の問題点、について英語教育と第2言語習得理論の視点から議論を展開する。語学研修の実践で得た知見を言語習得の研究に生かす試みとして興味深い内容である。


【目次】
まえがき

第1章 本書の目的・背景
 1.1. はじめに
 1.2. 海外留学の誤解


第2章 2種類の英語研修プログラム
 2.1. はじめに
 2.2. 静岡夏期英語研修プログラム
  2.2.1.  授業の特色
  2.2.2.  Passport to Japan Program
  2.2.3.  カンバセーションパートナーとホームステイ
  2.2.4.  アンケート調査の結果
 2.3.静岡健康科学英語研修プログラム
  2.3.1.  3週間プログラム(2007年)
  2.3.2.  6週間プログラム(2008年)
 2.4.  まとめ

第3章 参加者の英語 テストスコアの分析
 3.1. 英語力の向上
 3.2. MTELP(文法・語彙・読解)の結果
 3.3. LCT(リスニング)の結果
 3.4. ITWE(英作文)の結果
 3.5. SSEPスコアの比較:MTELP・LCT・ITWE
 3.6. 英作文の特徴
 3.7. まとめ

第4章 参加者の英語 統語
 4.1.  はじめに
 4.2. 主語と目的語
  4.2.1.  先行研究
  4.2.2.  参加者の主語と主格
  4.2.3.  目的語と目的格
 4.3. WH移動
  4.3.1.  WH移動とスクランブリング
  4.3.2.  関係節
  4.3.3.  参加者のWH移動
 4.4. 文法モジュールと素性照合
  4.4.1.  狭義のシンタクス
  4.4.2.  EPP
  4.4.3.  [+WH]
 4.5.  まとめ

第5章 参加者の英語 音韻・形態
 5.1. はじめに
 5.2. 日本語の屈折形態素
 5.3. 先行研究
 5.4. 3人称単数 -s
 5.5. 過去形
 5.6. T-loweringと語彙挿入
  5.6.1. PFインターフェイス
  5.6.2. 音韻形態素の具現化:日英語の違い
  5.6.3. -s 対 -ed
 5.7. 名詞の複数形屈折形態素 -s
 5.8. 考察
 5.9. まとめ

補章 日本語母語話者の上級英語

むすび
参考文献
索引

【執筆者紹介】

吉村紀子(よしむら のりこ) 静岡県立大学国際関係学部国際言語文化学科教授・言語コミュニケーション研究センター長
中山峰治(なかやま みねはる) オハイオ州立大学東アジア言語文学科教授


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