出版提案書(出版企画提案書、proposal) hituzi[LOGO]研究者の方にとって有益な刊行情報に加え、学術書の刊行の仕方についてお教えします。ひつじ書房は、言語学のジャンルでNO1の学術出版社です。学術書の刊行についてどういうことを考えたらよいのか、本音を交えて、実践的な情報を提供します。
update 2020.7.20

出版提案書(出版企画提案書、proposal)


このページは提案書についてのとりまとめたものです、研究書の刊行については

研究成果公開促進費・出版助成金を利用した著書の刊行の仕方もご覧下さい。

ひつじ書房は、次のことを社是(活動の方針)として出版活動を行っています。

  1. 言語の研究を支援し、言語研究をプロデュースする
  2. 市民社会における言語研究への要望を言語研究に橋渡しし、言語の研究が市民社会に貢献することを支援する
  3. 言語研究を起点として、ヒューマンサービスや教育、コミュニケーションスキル、リテラシー、図書館情報学、文化活動のマネジメント、市民のアドボカシー活動における知識の生産など新しい人文社会科学の研究のルネッサンスをプロデュースする
  4. 学術書の編集・刊行・販売

ご提案いただきます内容について小社の編集サイドで検討いたしますので以下の提案書にお書き添えの上、以下のメールアドレスまでメールでお送り下さいましたら幸いです。1週間以内にお返事さしあげますので、もし、こちらからの返事がありません場合には、恐縮ですが、再度メールをお送り下さい。

提案書送り先メールアドレス

kikaku[a]hituzi.co.jp

※上記アドレスの[a]を@に変えて、件名を「企画提案書」としてお送りください

担当者 海老澤(企画編集担当)



学術出版提案書ひな型

簡単で結構ですので、以下の要領でご自身の立場からで、お教えください。

まことに恐れ入りますが、提案書をお送り下さる場合、以下の例のようにファイル名を書き換えてお送り下さいますと幸いです。



proposal-tantyov05.doc

(田中先生が、2011年6月7日にお送り下さる場合)
proposal-tanaka_20110607.doc

研究書(単行本)の出版提案をされる場合

日本語教育、第2言語習得研究の分野の研究者の方の場合は、査読ありの雑誌に1本以上採択されたことが、条件です。
Wordファイル「単著v0.93」


論文集の出版提案をされる場合

Wordファイル「論文集v0.52」


テキスト・教科書の出版提案をされる場合

2009.6.10教科書出版提案書ひな型 Wordファイル「テキストv0.032」


翻訳書の出版を提案をされる場合

2007年10月3日 【学術】学術研究書の翻訳のご提案をいただく際に


研究書以外の単行本の出版提案をされる場合

比較的一般書の提案書です。ひつじ書房は言語学の学術専門書を刊行することをメインとする出版社です。一般書の場合でも出版社ごとに得意なジャンルがあります。出版社の刊行ラインをお知りになった上で、ご提案下さいますようお願いします。
Wordファイル「一般書企画提案書v0.02」


proposalをご提出いただいた後の流れ

以下のようなプロセスですすめます。ただし、順番が前後したり、途中を省略したりする場合もあります。

・proposalの検討
弊社の編集部でまず、弊社の出版物として刊行できるものなのかを検討します。proposalはできるだけ分かりやすく、魅力的に書いてください。
また場合によっては、全体の目次にそって概要をお送りいただくこともあります。テーマとその論証過程がわかるように、各章ごとに200字から400字で、結論についても400字程度でお願いしています。

・原稿をお送りいただく

・査読
外部の査読者を選んで、査読をお願いすることがあります(必須ではありません)。この段階に入りましたら、ひつじ書房に出版について最優先権をいただいて、優先権のもとに進めることになります。(この段階では、刊行をお約束するわけではありません。)
また、著者ご本人に、査読者のご紹介をお願いすることがあります。ご協力をお願いします。

・プレゼンテーションしていただく
編集部でプレゼンテーションをお聞きした上で、刊行に当たっての条件をご提示します。日本学術振興会の研究成果公開促進費の申請と交付を前提にする場合もあります。
現実問題として、全般的に研究成果公開促進費の交付を前提とすることが多いことを申し添えます。
申請時には、ひつじ書房のノウハウをもとにお手伝いします。


出版助成金を申請する場合のプロセス

出版助成金を申請することになりましたら、先生に申請書をお書きいただくことになります。弊社へは、申請時に添付する原稿のコピーをお送りください。原稿の分量から、価格を検討し、提出用の見積もりを作ります。

(日本学術振興会の科研費(研究成果公開促進費)の申請書は、日本学術振興会のHPからダウンロードできます。また、以下の説明はこの助成金についてのものです。他の助成金の場合は、スケジュール等が違う場合があります。)
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/index.html

価格案と部数の案を先生にお伝えします。

見積書を作成します。

日本学術振興会の場合ですと、次の年の4月頭に申請の採択・不採択の決定が届きます。

通れば、6月までに印刷所に組み入れる原稿とデータをいただいて、翌年の2月中(年度内)に刊行と言うことになります。

私どもとしましては、学術振興会の助成が通れば、基本的には刊行できます。助成金を受ける場合は、初版については、印税がありません。

できれば、献本用に50冊程度のお買いあげくださるとありがたいと思っています。

学術振興会の助成に通らなかった場合には、どうするかという点につきましては、いただきます原稿のコピーを拝見して、読者がどのくらいいるのかをもう少し正確に見積もりまして、ご相談させていただくことになります。

我々は、売れないものでも、価値があるものなら著者と協力して、何とか刊行する方向へ持っていくと考えています。歴史的な言語の研究であれば、現代語よりも読者は少なくなってしまいます。そうであっても、刊行しますが、読者が少なければ、本の値段は高くなります。ただし、古代語のジャンルであれば、ある程度値段が高くても、読者は購入してくれますが、それ以外のジャンルであると一定以上の値段では購入してくれなくなります。

その値段のご相談とともに、恐縮ではありますが、著者にご負担をお願いする場合があります。あくまで自費出版ではなく、(自費出版の場合には、印刷代、組版代、製本代、紙代、倉庫代、管理費、編集費を書き手にご負担いただきますが、我々は印刷代や製本代等のある部分をお願いすることがありますが、総経費の全額ではありません。)協力して研究書を出していくと言うことです。

どうぞよろしくお願いします。



参考まで

●2017年JACETワークショップ 学術書出版のすすめ

●rodopiのプロポーザル
Submitting a book proposal

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