「女ことば」はつくられる 「女ことば」はつくられる 中村桃子 ひつじ書房
2007年7月

「女ことば」はつくられる

中村桃子

2800円+消費税

ISBN978-4-89476-352-4

ひつじ書房


要約

女は、女ことばを話さない。話すと思われてきたことばが「女ことば」である。
女性のはなす言葉のことを女ことばだと思うかもしれない。でも、女が実際に本当に女性が話していることばなのか。著者は言う。「歴史的社会的に作られてきたものである」と。「女性のことば」というイデオロギーが、近代の小説や新聞などから〈役割語〉として作り出されてきたことを実証する。「言語イデオロギー」という新しい考えを導入する。

2007年度27回「山川菊栄記念婦人問題研究奨励金」(通称「山川菊栄賞」)を受賞

7月に刊行しました中村桃子先生の『「女ことば」はつくられる』が、本年度27回「山川菊栄記念婦人問題研究奨励金」(通称「山川菊栄賞」)を受賞し、1月27日、田町「女性と仕事の未来館」にて授賞式が開かれました。

「山川菊栄賞」についてはこちらをご覧下さい。

最初の社会主義婦人団体「赤瀾会」を結成し、日本における女性解放運動の思想的原点と呼ばれる山川菊栄の名を冠した賞を本書が受賞しました。昨年は、NHK出版から『〈性〉と日本語―ことばがつくる女と男』も刊行され、会場にはNHK出版の編集担当者が2名で!、駆けつけていました。お渡しした花は、NHK出版の担当者のアイディアでいっしょに買ったものでした。

28冊がノミネートされ、その中から3冊が選ばれ、そして『「女ことば」はつくられる』が最終的に受賞したとのこと。その多様な28冊のリストを見て、私が認識していない世の中の動きが見えるように感じました。女性研究というものは、様々なジャンルで別々に活発に行われているのだな、と驚くとともに自分の無知を知りました。


桃子先生の話は、非常に面白く、会場の笑いをとっていました。なかなか、タレント性もありますね。

桃子先生の処女作を編集し、その後何冊もの本を編集した元勁草書房の編集者の方(伊藤真由美さん)との2ショット。この方がいらっしゃったので、ジェンダー論の言語学を桃子先生が出せたのでしょう。控えめな方でした。私としては編集者として大先輩なのでお目にかかれてうれしかったです。
私との写真。花束を渡すときに一言と言われましたが、ちゃんとしたことが話せず、我ながらがっかりしました。言語学一筋のひつじ書房が、桃子先生の本を出したことの意味を伝えることができればよかったのにと、後悔先立たずですね。

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