校正者にお願いしたいこと(試案)

2014年6月3日(火)

校正者にお願いしたいこと(試案)



学術書の場合です、間違いをできるだけ少なくするための内容です。●1は、必須なのです。●2以降は、必要に応じてお願いしています。


●1

○注と参考文献の確認

参考文献の体裁の不統一を認識できること

○体裁、順番の整合性

同じレベルの見出しの体裁の不統一
順番が順番通りになっているか、抜け番号、重複番号のチェック
例文番号
キャプションの番号、図とキャプション番号があっているか

○赤字合わせ

初校への赤字が再校で直っているかの確認

○索引照合

ページ出現順の再校と索引作成リストの照合
ページと字句
逆引き

●2

A 素読みの場合

文字校正
※同音異義語など入力間違いによる誤字について認識できること
入力間違いによる、脱字、てにをはの脱落などを認識できること
表記の揺れについて認識できること
スキャンによるOCR作成原稿かどうかの認識
あまりにもひどい原稿の場合、早めに報告。必要によっては執筆し直しの依頼を編集部で行います。

B 原稿照合校正

原稿に著者が加筆して訂正したものの確認

図とキャプション番号があっているか
正しい図が入っているか

英文などのスペルチェック
人名、書名などについてのある程度の認識
必要があれば、NDLなどで書誌的に調べることができる

これらは、ある程度読まないとできないのと知識が若干です。速さが必要です。す早く読めること、読む速度を調節できること、理解することは重要ではなく、文字を目に写していくという感じです。

●3

表現がおかしい、不必要に分かりにくい。用語の説明が不足している。
読まないとわかりませんので、特に指示がなければ、行わないこと。たまたま、このような問題に、気が付いたということがあれば、報告あるいは鉛筆書きをして下さい。

●4

表記の統一
表記の不統一事項の洗い出し。言語学の学術書で目出す点についての統一。包括的全体的徹底的統一は目指さない。現状の報告は必要。どこまで統一するかは、編集部が判断します。

●5

素読み校正ではなく、原稿照合校正
校正自体を原稿照合校正でやる、かどうかは編集部で判断します。

----------

執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。



「本の出し方」「学術書の刊行の仕方」「研究書」スタッフ募集について日誌の目次番外編 ホットケーキ巡礼の旅

日誌の目次へ
ホームページに戻る

ご意見、ご感想をお寄せ下さい。
房主
i-matumoto@hituzi.co.jp