仕事ができるようになる

2013年7月27日(土)

仕事ができるようになる

会社に入って最初に頑張ることは何でしょうか。最初は細々とした仕事、雑用のような仕事であったり、比較的単純な仕事をやるように指示されるでしょう。その仕事の手順を学んでいきます。最初はできなくても、言われたことをこなせるようになっていくはずです。細かく作業手順まで言われたことをできるようになります。しかし、それは、単純に「こなす」ということで、仕事ができるようになるという段階よりも以前です。しかし、この段階でとてもつとまらないということもあります。なので、まず、「こなす」というレベルを必死でマスターすることが、最初に重要なことです。

こなすが、できるようになるとともに重要なことはその仕事の意味を知るということです。意味を知って、自分なりに手順を決めたり、その意味に基づいて考えられるようになります。では、意味はどうやったら、知れるでしょうか。

その仕事の成り立ち、何のためにあるのか、どうしてそのような仕事が必要なのか、どういう点で大事なのか。応用編としては、主旨を理解した上で、改善したり、違うやり方を選択するということも生まれてきます。その仕事の成り立ち、何のためにあるのか、どうしてそのような仕事が必要なのか、どういう点で大事なのかを必死で考えて下さい。

細々とした実務をできるように学びながら、その仕事を支えているルール・原則、事業を支えている原則を理解するのが、最初の一年間の新入社員の仕事だと思います。こなすということと仕事をするということはレベルが違います。こなすができたら、社員としては次の段階に移らなければなりません。

○○ということばが書いてあったから、××ということを行う、というのは「こなす」レベルであり、言われたことをただ「やる」というレベルであり、仕事をするというレベルではありません。「やる」レベルだと仕事を理解していないので、状況に合わせて変化させることができないので、「杓子定規」「通り一辺倒」ということになります。

愚かな人の場合、状況を理解しないので、違うことを言われて困っちゃう、なんてことを言います。ルールがわかっていなくて、分かっていないことも理解できないとそう言うことを不平を言うことになります。指示を出す方が首尾一貫していなくて、思いつきで言っているという場合もありますが、場合によってはそうではなく、支持を受けるその人が理解できないので、そう思って批判してしまうということがあります。それは、仕事のできない人です。結構いると思います。また、そういう人はつるみます。

杓子行儀では困ります。○○ということばの意味は▲▲ということによるから、××ということを行うのです。▲▲は、仕事の原則なのです。いつも、結果として、○○が××になっているのは、原則と意味があって、一般的な場合だからです。その原則に照らして、違う意味があるのなら、××がアウトプットにはならず、□□になるわけです。

▲▲は、やはり最初の年に理解しないと少なくとも、理解していないということを判断できる、積み重ねがないと困ります。間違った「理解」を持ってしまうことになりますから。今回は、この点でいつもと状況が違うから、□□でやると言う指示が出ていると理解するべきです。そうではなくとも、せめて、いつもとやり方が違うようだから、確認してみよう、と考えるべきでしょう。自分の理解に固執しないで、あれ?理解と違うな、と思えるということも、重要です。

仕事ができるというのは、仕事の意味を理解して行うことです。頭をフル回転しないとできないことかもしれません。意味がわかれば、自分で判断をすることができますし、やり方について上司や同輩と議論をすることができます。もっといい方法や違った方法を提案することができます。社員はそうであるべきでしょう。


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