【出版】10年ぶりの配送業者の移動と松葉杖

2008年2月7日(木)

【出版】10年ぶりの配送業者の移動と松葉杖

ひつじ書房は、トーハン、日販という大手取次店口座を開設することができて、大手取次店から書店へ本を送るようになってから、ずっと配送をお願いしてきたC社から、別の社に配送を1月末に変更した。取次店というのは、書籍における問屋のようなもので、そこに本を届けることはとても重要なことである。私の日誌によると「1997年9月29日 トーハンさん、日販さんの口座開設!」ということであった。その時以来なのでC社には10年間、お世話になった。

C社に預けてある本の後に、別の倉庫においてあった本の在庫の移動で、新しくお願いする配送業者には在庫も持ってもらって取次に届けてもらうので、かなりの冊数の本を移動した。学術振興会の研究成果公開促進費の刊行物を9冊、追い込みの中での移動であった。男子のアルバイトをも急遽2名お願いして人海戦術でのりきった……。

のりきった、移動したといっても、私は作業に参加することが全くできなかった。たいへん、情けないことに浅草倉庫の移動の前日に私は、雪上で転倒し、膝の皿にひびを入れてしまい、病院に行くはめになってしまったのである。いざ鎌倉というときに出陣できないとは、情けない社長である。前日に大雪が降って、転んでしまうとは恥ずかしい。よくニュースで、雪が降って何人転んで病院に運ばれたというようなことを報道していて、バカな人もいるものだと自分とは関係ないことのように思っていたけれども、全くの関係者になってしまったということである。

右足のひざの上に鬱血していた血を100ccも抜き取り、そしてギブスをされてしまった。松葉杖を病院から借りて、移動の際には杖を2本ついて移動。平面であれば、たいしたことはないのであるが、斜面はなかなか歩きづらい。茗荷谷は坂が多いのである。ただ、地面を歩くだけのことなのに。いつも普通にしていることが、こんなにも難しいことなのかと思い知らされる。介護保険はやはり重要だ、保険料は払わないとと社会的な観点に目覚めたりもした。

社長の休場という中で、専務が私の代わりに行って、社員とで浅草の倉庫から本を移動した。私抜きでということも、三井さんが仕切ってくれたので何の問題もなかった。私が休場でも回っていくことができる、というのも新しいことだ。

新しい配送業者は、比較的大手と言えるところで、K出版さんやM書院さんも使っているところ。だいぶシステム化されているようなので、もしかしたら、融通はきかないかも知れないけれど、しっかりやってくれるだろう。無事に移籍できるか、実は、年末からかなり心配していたところでもあるので、これで一安心だ。年度末の採用品の出荷もきちんとすることができる。ありがとう、みんな。


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