【近況】7月7・8日の言語科学会に参加してきました

2007年7月13日(金)

【近況】7月7・8日の言語科学会に参加してきました

7月7・8日の言語科学会の大会が仙台で開催されました。本当は、2・3日滞在して、先生方の研究室を訪問できれば、よかったのですが、本の製作編集が、山積まっておりまして、土日で行って帰ってくるのが精一杯でした。ゲラを持って行って読もうと思いましたが、単に気休めにしかなりませんでした。

学会の初日は七夕の日でした。曇っていましたが、夜は空も切れ間からのぞいていたのではないでしょうか。久しぶりに雨ではない7月7日でした。牛タン焼きもいただきました。これまで味噌味は苦手だと思いこんでいたのですが、今回、とてもおいしく感じました。気さくな店構えではあったのですが、久しぶりに食べた牛タン焼きはとても美味でした。

言語科学会では手話言語学の市田泰弘先生の講演、ならびに言語の起源の岡ノ谷先生の講演。岡ノ谷先生は、ジュウシマツの歌が、言語の起源であるという精力的な研究を行っている方です。話は面白く、意味から言語が生まれるという考えとそれ自体に元々は意味のないパターンから言語が生まれるという説が対立しているということ。前者が霊長類研究者に多く、後者が鳥研究者に多いという内輪の話も興味深かったです。たぶん、認知言語学者は前者、生成文法学者は後者を支持するのではないでしょうか?

市田泰弘先生の刺激的な講演も、手話は日本語の写しではなく、別個の言語であり、ろう者はそれを母語として話しているということは驚きでもありました。この学会でおおむね春の学会への出張・出店は終わりになります。

今週末の土曜ことばの会に、大阪出身の森脇が里帰りを兼ねて参加します。聞きに行くのが中心で、販売がメインというわけではありません。とはいうものの、行きは夜行バスJAMJAMライナー号(日本ユース旅行)で、参ります。帰りが新幹線になるかは、「どうでしょう」システムの出張なので、売上げとサイコロによります。


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