【出版】6月30日と7月1日のレキシコンフォーラムに参加してきました

2007年7月2日(月)

【出版】6月30日と7月1日のレキシコンフォーラムに参加してきました

6月30日と7月1日のレキシコンフォーラムに私と河口が、参加しました。今回は、研究会の前までに何とかして刊行しようと河口ががんばってできたNo.3を持っての参加でした。先生方のお力添えのおかげで前日に刊行できました。ありがとうございます。

日曜日は、会場の一番後ろに本を展示させてもらえましたので、研究発表も聴講することができました。以下の写真は、休憩中に撮ったものです。河口は土曜日から、私は土曜日に別の仕事がありましたので、日曜日のみの参加でした。『レキシコンフォーラムNo.3』、本当に売れてほしいと思っています。それによって、研究発表の場所が、確かなものになるのです。どうぞご支援のほどよろしくお願いします。

羽田6時40分発のANA。茗荷谷始発の5時8分に乗って、羽田に行きました。さすがに早い時間なので空席が多く、搭乗手続きの時、前の方の席でお願いしますといったら、ビジネスクラスのシートになりました。ビジネスクラスのシートは、はじめて。座席から、前の座席後ろのポケットに入っている広報誌を取ろうとしても、手がとどかない。席の間がこんなに広いというのに、驚きました。他の時間帯では味わえないちょっとエグゼクティブな気持ちを味わいました。それにしても、いつもの座席は、ギュギュー詰めですね。早い時間なので、12000円。新幹線よりも安い。

さて、早朝の飛行機のおかげで、神戸大学には9時に着いて、最初の発表から聞くことができました。研究会は、充実していたと思います。会場の一番後ろにいらっしゃったM先生のご質問は、いつもながら鋭いものでした。また、質問の中で、「それは日本語学でも昔から言われていることで…」と生成文法の議論を日本語学に翻訳してくれたり、そういうこともあって、質問をありがたいと思いました。M先生はもちろん優れている方なので日本語学と生成文法の境界を乗り越えられるのですが、どっちか一方のみに属している人には難しいことだと思います。

個人の力ではなく研究方法として、壁を取り払うような語り方ができないものでしょうか。普通の日本語学の研究者には、生成文法のテクニカルタームが前提になってしまうのは、きついように思いました。文法研究のプロであれば、その立場に立たなくても、生成文法のタームは知っておくべきであるとも言えますが、同時に生成文法の研究再度も日本語学のフィールドを配慮した話し方でもよいのではないかと思いました。学問の横断は難しい。今回の招待講演のお二人が、生成文法の方だったので、オーディエンスが、生成文法の方によってしまっただけのことなのかもしれません。日本語学と生成文法の間の壁が大きすぎると、言葉が通じないということになってしまいます。つまるところ、出版社として心配するのは、せっかく関連する内容が研究されているのに本が売れないということになって、本が出せなくなり、研究が縮小していってしまう危険性があるということです。レキシコンフォーラムが、研究領域を横断できない研究会だと申しているのではありません。逆に、違う立場の研究者が、一緒に問題を共有できる貴重な場所だと思います。今回、研究会はかなり盛況であったと思います。おかげさまでこの二人分の交通費は、でました。ありがたいことです。

今朝、帰りにお土産で買った「皇蘭の豚まん」を頂きました。電子レンジのチンの仕方が変わっています。サランラップではなくて、一緒に入っている「布」をぬらせて、かぶせて、電子レンジにかけます。おいしく頂きました。


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