英語学術出版への支援 2005年11月28日(火)
2005年11月28日(火)

英語学術出版への支援

アマゾンに頼んでおいた本がやっと届いた。アカデミックライティング関係の本である。注文してから、1月くらいはたっている。洋書が届くのは結構時間がかかるものである。

なぜ、アカデミックライティングの本を買っているかというと英語学術出版をきちんとやりたいと思っているからだ。最終的にはアカデミックエディティングができるようになりたいと思っている。しかし、そんなことを教えてくれるところはない。研究ジャンルごとに研究内容が違うから、たぶん、アメリカの大学の出版コースなどでもそういう授業はないだろう。となると海外の出版社で実地で修行をすることができればよいのかもしれないが、私の今の力では英文自体を読んだり書いたりできないわけで、ということは、まるで幼稚園生がいきなり、出版社に入社するようなもだろう。まずは、アカデミックライティングから、はじめて、慣れるのがよいのかもしれないと思って注文しておいたわけだ。できれば、1月からブリティッシュカウンシルのアカデミックライティング基礎に通おうと思っています。とはいうものの、アマゾンで注文した本を見てみると、アカデミックライティングの本は何となく、論文の書き方っぽいので、編集とはかなり距離があるような感じである。

amazonで注文した本

English for Academic Study
Academic Writing for Graduate Students - Commentary: Essential Tasks and Skills (Michigan Series in English for Academic & Professional Purposes)
Academic Writing for Graduate Students: Essential Tasks and Skills (Michigan Series in English for Academic & Professional Purposes)

日本から英語で学術出版を世界に発信したいと思う。だが、そのためには、前段階であり、実力不足だ。2つのことができない。1つめが英語の学術書の編集ができないことと、2つめは流通経路がないということである。私は、英語の学術書を出すことのできる編集スキルの研修ができるように支援することと、アメリカのアマゾンでも日本初の洋書発の学術書を販売できるようなルートを創るのを支援してくれるとよいと思う。基礎スキルと基礎的な流通のインフラへの支援。ここが一番コストがかかり、立ち上げ時に手間のかかる部分である。もし、この部分に支援してくれれば、英語の学術書を積極的に出していける。今年は、文字・活字文化振興法が通ったわけで、学術出版を支援するというようなことも書いてある。英語の学術書を出すための支援というのは悪くないと思うのだがどうだろうか。非西洋圏であるアジアから、知的な力を発信しやすくなるという世界的な意味もあるだろう。

文字・活字文化振興法

(文字・活字文化の国際交流)

第九条  国は、できる限り多様な国の文字・活字文化が国民に提供されるようにするとともに我が国の文字・活字文化の海外への発信を促進するため、我が国においてその文化が広く知られていない外国の出版物の日本語への翻訳の支援、日本語の出版物の外国語への翻訳の支援その他の文字・活字文化の国際交流を促進するために必要な施策を講ずるものとする。

(学術的出版物の普及)

第十条  国は、学術的出版物の普及が一般に困難であることにかんがみ、学術研究の成果についての出版の支援その他の必要な施策を講ずるものとする。

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