2002年6月27日(木)

「でるべん」で話をする

小松孝則さんたちが主催している「でるべん」で話をすることになった。「でるべん」は、『アクセス半畳日記』にもでてくる有名な勉強会。

内容は以下の通り。私は、何を話そうか、考えているところ。

山本先生は、小説・出版がビジネスになった基盤を話されるのだろうか。私は、どっちかというと学術的なものになるのだろう。このところ、自分の考えにはっきりとした確信がもてなくなっている。こっちの方向だと言うことは何となくわかっているつもりだが…。むしろ、なぜ、『営業のビタミン』を出し、『市民の日本語』を出すのか、どういう戦略で出しているのかの方が、リアルである。私はいつもだいたいのところをつかむと次へ次へと行ってしまう、その方が面白いから、ので理屈が整理されないし、聞いている人はよくわからなかったりする。

でも、わかったことを整然と話すのはつまらない。その時、その時で、何かが変わるような話し方をしたい。一方で、私は話のスキルのレベルが低くて、きちんと話す方法をどうにか修得しなければならないということは自覚している。聞く人をどうにか楽しませることができるようにならなくては。

  - - - - - ここより案内 - - - - -

来月7月6日(土)、でるべん勉強会を開催します。
今回は豪華2本立てで行います。ぜひ、ご参加ください。

なお、準備の都合がありますので、参加される方は7月4日(木)までに
	deruben@hotmail.com
宛へご連絡下さい。

当日お会いできることを楽しみにしております。


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			記

日  程 : 7月6日(土) 午後1:00〜5:00 (開場は午後0:45〜)

会  場 : 池袋センターシティホテル フォーラムD
	http://www.icch.co.jp/hotel%20map.htm
	東京都豊島区池袋2-62-14   TEL:03-3985-1311
	(JR池袋駅北口から、文化通りをまっすぐ4分)

題  目 : 「近代出版産業が成立した時」学習院大学文学部 教授 山本芳明氏
	 「出版社をつくる・つづける・ひろげる」ひつじ書房 房主 松本功氏

申込先 : deruben@hotmail.com 
	 7月4日までに申込みされなかった方は立ち席になることがあります

参加費 : 1,500円

懇親会 : 3,000円程度で、5:30より開始予定

備  考 : 事前に質問されたいことがありましたら、このMLに投稿、もしくは
	申込みメールにご記入ください。講師の方々にお渡しします。


	(deruben@hotmail.com宛  申し込みフォーマット)
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	7月6日(土)
	でるべんの会 第6回勉強会に参加します

	お名前

	( )講演会+懇親会

	( )講演会のみ

	( )懇親会のみ

	※該当項目に、○を付けて下さい。
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 ★ ★ ★ 詳細 ★ ★ ★

今回のでるべん勉強会では、出版の「経済的成り立ち」という点について考えて
みたいと思います。

現在は「出版不況」と叫ばれる時代です。しかし、不況の前には好況の時代があ
ったわけで、そもそも出版とはどのようにして成り立ったのか、という点に立ち
戻って考えたいと思います。そこで、経済的な成り立ちも踏まえて文学を考える
という、文学研究において新境地を切り開かれた山本さんに、「近代出版産業が
成立した時」という題目でお話をお願いしました。

山本さんの略歴は以下のとおりです。
	山本 芳明 (やまもと よしあき)
	学習院大学文学部教授
	1955年生 / 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学

	専門は大正期文学。近代文学を支えてきた(文壇、経済)システムの
	研究に取り組んでおり、出版ビジネスと作家のかかわりについての
	研究については、著書『文学者はつくられる』(ひつじ書房)などに
	まとめられている。

	詳しくは、下記ページをご覧ください。
	・スタッフ紹介
	http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/jpn/staff/yamamoto.html
	・講義:日本文学講義II --文学の経済学--
	http://syllabus.gakushuin.ac.jp/kougi2002/index.html

また、本格的な出版不況の始まった1990年に創業され、業界全体に逆風の拭く中、
自らの力で着実に事業を継続しておられる松本さんに、「出版社をつくる・つづ
ける・ひろげる」という題目でお話をお願いしました。

松本さんの略歴は以下のとおりです。

松本功 (まつもと いさお)
	ひつじ書房代表
	1961年生 / 早稲田大学文学部卒
	国語国文学の専門出版社である桜楓社(現・おうふう)に入社
	1990年ひつじ書房を設立

	1995年、学術出版社として初めて自力でHPを開設。
	情報生産に還流する経済システムづくりを模索している。

	詳しくは、下記ページをご覧ください。
	・ひつじ書房
	http://www.hituzi.co.jp/index.html
	・松本功のページ
	http://www.hituzi.co.jp/isao/
	・東京大学社会情報研究所での講義「出版論」
	http://www.hituzi.co.jp/isao/publish/


お二人のお話から、「出版」の過去・現在そして未来を見通すことができればと
思います。
みなさま、ふるってご参加ください。


なお、参考までに、これまで行ったでるべんの会を下記に掲げます。


 - - - - - - - 《参考》過去に行った でるべんの会 - - - - - - -

・第1回勉強会(2000/7/20)
	講師:福嶋聡氏 (ジュンク堂書店・池袋店 副店長)
	テーマ:『書店の役割と書店人の望む出版社の役割』

・第2回勉強会(2000/9/19)
	講師:清田義昭氏 (出版ニュース社 代表取締役)
	テーマ:『読者と出版界の接点の変容−書店を中心として−』

・第3回勉強会(2000/11/22)
	講師:鎌垣英人氏 (大阪屋 東京営業部)
	テーマ:『取次から見た出版ビジネスの変容』

・ミニ・ディスカッション(2000/12/19)
	ゲスト:佐藤奈央子氏 (シアトル留学中、元・芽ばえ社)
	テーマ:『アメリカの出版事情』

・読書会&座談会(2001/3/19)
	テーマ:『だれが「本」を殺すのか』を読んで

・見学会&座談会(2001/4/22)
	見学会:東京ブックフェア2001
	座談会:『東京ブックフェアから見えた出版界の明日』

・第4回勉強会(2001/6/16)
	講師:藤脇邦夫氏 (白夜書房 営業部)
	テーマ:『新しい市場を開拓する出版ビジネスとは?』

・第5回勉強会(2001/9/14)
	講師:柴崎繁氏 (王様書房 代表取締役)
	テーマ:『出版を支えるのは街の本屋だ』

・復習会(2001/10/19)
	テーマ:「第5回勉強会を振り返る」

・トークセッション(2001/11/26)
	パネラー:福嶋聡氏 (ジュンク堂書店池袋本店 副店長)
		  安藤哲也氏 (bk1店長&ブックス安藤)
	テーマ:『異形なる書店の彷徨』

・復習会&勉強会(2002/2/23)
	テーマ:「11月トークセッションを振り返る」
	第1部:『討論−パネリストの見解の相違について−』
	第2部:『討論−鈴木書店倒産にみる書籍流通の問題点−』

・合評会(2002/6/22)
	テーマ:「本が読まれなくなった背景を考える」



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