2002年3月6日(水)

平河工業社も、組版も手がけ始めているという

現在、教科書の重版を新人、橋谷に進めてもらっている。今日は平河工業社の営業の人が、訂正個所の青焼きを持ってきてくれた。そこでの話。

平河工業社は、印刷機を多く抱え、安価な印刷を行ってきた。自身では、刷り屋という立場に特化し、組版を行わず安くて早い印刷所ということで、出版社が版下まで作ったもの、重版、他の印刷所の下請けとして仕事をこなしてきた。ところが、従来の方針ではたちゆかなくなっているという。書籍ものの印刷業界の市場が拡大してきたときは、印刷所が受注があふれたときの非難場所として使ってきた。ところが、印刷が少なくなり、他の印刷所も自社の機械を遊ばせないように仕事を見つけるということで手一杯になって、平河にまで仕事を回せなくなってきているのだ。

平河は、組版も手がけ始めているという。これは、平河さんとしては、天地がひっくり返るようなことである。業務の中身を変えていかなければならない。そこまで来ている。それは、書籍印刷市場の縮小ということである。


後略

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