日本語を学ぶ中国八路軍 我ガ軍ハ日本下士兵ヲ殺害セズ 酒井順一郎著 日本語を学ぶ中国八路軍 我ガ軍ハ日本下士兵ヲ殺害セズ 酒井順一郎著
2020年3月刊行

日本語を学ぶ中国八路軍

我ガ軍ハ日本下士兵ヲ殺害セズ

酒井順一郎著

四六判上製カバー装 180頁 定価2,600円+税

装丁 大熊肇

ISBN 978-4-89476-939-7

ひつじ書房

Learning Japanese in the Chinese Eighth Route Army:“We Do Not Murder Japanese Soldiers”
Sakai Junichiro

著者 酒井順一郎 先生の本の紹介の動画

次の誤りがありました。お詫びしまして、訂正をいたします。

正誤表

誤 水谷信子 『「反日」以前 中国対日工作員たちの証言』→正 水谷尚子 『「反日」以前 中国対日工作員たちの発送』

【内容】
戦争は兵士による武器の戦いだけではない。言語の戦いもある。日中戦争の際、中国八路軍は、日本語を武器として扱った。日本人将兵に対して、投降や降伏さらには協力者を作るために日本語で工作をするためであった。そのために八路軍は将兵に日本語教育を行い、これを駆使し日本人将兵の心に響く説得工作を行った。本書ではこれまで、ほとんど知られていなかった戦場における八路軍敵軍工作の日本語教育について明らかにする。



【目次】
序章

第一章 「大東亜共栄圏」における日本語<
1.「大東亜共栄圏」構想
2.日本社会における外国語としての日本語観
3.「大東亜共栄圏」への日本語普及

第二章 中国にとっての日本語
1.日本語ブーム到来
2.日本語学習の目的
3.「日中戦争」以降の上海における日本語普及状況
4.『申報』から見た日本語への関心

第三章 八路軍の日本語重視戦略
1.「日中戦争」と第二次国共合作
2.平型関の戦闘とその限界
3.日本語教育の進軍ラッパ―毛沢東の日本語戦略

第四章 八路軍敵軍工作訓練隊<
1.敵軍工作訓練隊設立へ
2.敵軍工作と日本留学組
3.学生選抜
4.教員選抜

第五章 訓練隊の日本語教育の実態<
1.日本語学習内容
2.日本語教育の留意点
3.卒業時の翻訳と会話能力

第六章 前線部隊での日本語教育と戦場の日中文化交流<
1.前線部隊の日本語教育
2.日本語反戦スローガン
3.戦場の日中文化交流

終章

あとがき
索引




【著者紹介】
酒井順一郎(さかい じゅんいちろう)
[略歴]
総合研究大学院大学文化科学研究科修了、博士(学術)
国際日本文化研究センター共同研究員、東北師範大学中国赴日本国留学生予備学校、長崎外国語大学を経て、現在、九州産業大学国際文化学部教授
[主要著書]
『清国人日本留学生の言語文化接触—相互誤解の日中教育文化交流—』(ひつじ書房、2010年)、『改革開放の申し子たち—そこに日本式教育があった—』(冬至書房、2012年)


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