ひつじ書房 歴史語用論の方法 高田博行・小野寺典子・青木博史編 ひつじ書房 歴史語用論の方法 高田博行・小野寺典子・青木博史編
2018年5月刊行

歴史語用論の方法

高田博行・小野寺典子・青木博史編

定価3600円+税 A5判並製カバー装 352頁

ISBN 978-4-89476-885-7

ブックデザイン 白井敬尚

Methods in Historical Pragmatics

Edited by Hiroyuki Takada, Noriko Onodera, Hirofumi Aoki

ひつじ書房



本書は、「歴史語用論」という研究分野において、具体的にどのような攻め方、 ツール、アイテム(言語データ)、アングルがあり得るのか、その方法論を意識的に描き出したものである。対象言語は、日本語・英語・ドイツ語・ネワール語と多岐に亘る。誕生から20年を迎えた「歴史語用論」の未来を拓く、新たな可能性を感じさせる一書である。
執筆者:Susan Fitzmaurice (中安美奈子訳)、青木博史、家入葉子、小野寺典子、川瀬卓、岸本恵実、桐生和幸、佐藤恵、新里瑠美子、高田博行、深津周太、藤原浩史、森勇太




目次
第1章 序論
高田博行・小野寺典子・青木博史

第1部 語用論的フィロロジー
第2章 辞書のなかの語用論―18世紀ドイツにおける日常語への眼差し
 高田博行
第3章 キリシタン版対訳辞書にみる話しことばと書きことば
 岸本恵実
第4章 『枕草子』の対話的な文章構造
 藤原浩史
第5章 従属節の配置に見る読者との対話―『カンタベリ物語』の最終話「牧師の話」をめぐって
 家入葉子

第2部 通時的語用論1《形式―機能の対応づけ》
第6章 構文化アプローチによる談話標識の発達―これまでの文法化・(間)主観化に替わるアプローチ
 小野寺典子
第7章 準体助詞「の」の発達と定着―文法化の観点から
 青木博史
第8章 ネワール語の名詞化辞=guの意味拡張―16世紀から現代における文法化と(間)主観的意味への変化
 桐生和幸
第9章 ドイツ語の前置詞wegenの歴史的変遷―文法化と規範化
 佐藤恵
第10章 副詞「ちょっと」の感動詞化―行為指示文脈における用法を契機として
 深津周太

第3部 通時的語用論2《機能―形式の対応づけ》
第11章 前置き表現から見た行為指示における配慮の歴史
 川瀬卓
第12章 中世後期における依頼談話の構造―大蔵虎明本狂言における依頼
 森勇太
第13章 古代語の係り結び・現代語のノダ構文・沖縄語の係り結びの比較
 新里瑠美子
第14章 16世紀の英語ポライトネス―立場依存的な多義性と誠実さ
 スーザン・フィッツモーリス(中安美奈子 訳)

索引







編者紹介
高田博行(たかだ ひろゆき)
学習院大学文学部教授

小野寺典子(おのでら のりこ)
青山学院大学文学部英米文学科教授

青木博史(あおき ひろふみ)
九州大学大学院人文科学研究院准教授、国立国語研究所客員教授


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