ベーシック応用言語学 L2の習得・処理・学習・教授・評価 石川慎一郎著 ベーシック応用言語学 L2の習得・処理・学習・教授・評価 石川慎一郎著
2017年3月刊行

ベーシック応用言語学

L2の習得・処理・学習・教授・評価

石川慎一郎著

A5判並製カバー装 368頁 定価1,800円+税

装丁者 大崎善治

ISBN 978-4-89476-795-9

ひつじ書房

A Basic Guide to Applied Linguistics
Shin'ichiro Ishikawa


著者の石川慎一郎先生によるサポートページ

【内容】
外国語はどのように習得されるのか,どのように指導するのが効果的なのか,どうすればその能力を正しく測定できるのか……。近年,外国語教育をめぐる議論はますます盛んになっているが,求められるのは,幅広い学問的視野である。本書は,従来,個別的に論じられることの多かった,第2言語(L2)の習得・処理・学習・教授・評価の問題を統合的に位置づけ,平易な解説でその全体像を示したものである。英語教育や日本語教育に関わる実例も豊富で,読者は,実例と理論の両面から理解を深めることができるだろう。

【目次】

まえがき

第1章 応用言語学と第2言語教育


1.1 本章で学ぶこと
1.2 応用言語学の歴史
1.2.1 萌芽期
1.2.2 確立期
1.2.3 発展期
1.3 現代の応用言語学
1.4 発展学習のために
1.4.1 文献ガイド
1.4.2 研究のヒント


第1部 第2言語の習得と学習

第2章 言語習得の基本モデル


2.1 本章で学ぶこと
2.2 3つの立場
2.3 経験説
2.3.1 経験説に基づく発達モデル
2.3.2 経験説に基づく言語習得モデル
2.4 生得説
2.4.1 生得説に基づく発達モデル
2.4.2 生得説に基づく言語習得モデル(1):普通文法モデル
2.4.3 生得説に基づく言語習得モデル(2):モニタモデル
2.5 複合説
2.5.1 複合説に基づく発達モデル
2.5.2 複合説に基づく言語習得モデル
2.6 言語習得の仕組みをどうとらえるか
2.7 発展学習のために
2.7.1 文献ガイド
2.7.2 研究のヒント

第3章 言語の対照


3.1 本章で学ぶこと
3.2 対照分析
3.2.1 対照分析の背景と概要
3.2.2 対照分析の意義と制約
3.3 誤用分析
3.3.1 誤用分析の背景と概要
3.3.2 誤用分析の意義と制約
3.4 中間言語分析
3.4.1 中間言語分析の背景と概要
3.4.2 中間言語研究の意義と制約
3.5 学習者コーパス分析
3.5.1 学習者コーパス分析の背景と概要
3.5.2 学習者コーパス分析の意義と制約
3.6 発展学習のために
3.6.1 文献ガイド
3.6.2 研究のヒント

第4章 言語処理


4.1 本章で学ぶこと
4.2 言語情報の記憶
4.2.1 記憶の種類
4.2.2 ワーキングメモリ
4.3 言語情報の処理
4.3.1 語彙の保持と認知
4.3.2 文の理解
4.3.3 文の産出
4.4 言語処理と脳機能
4.5 言語処理の観察方法
4.5.1 実験心理学的手法
4.5.2 神経生理学的手法
4.6 発展学習のために
4.6.1 文献ガイド
4.6.2 研究のヒント

第5章 学習者特性Ⅰ


5.1 本章で学ぶこと
5.2 年齢
5.2.1 年齢とL2習得
5.2.2 年齢研究の現状と課題
5.3 適性
5.3.1 適性とL2習得
5.3.2 適性研究の現状と課題
5.4 性格
5.4.1 性格とL2 習得
5.4.2 性格研究の現状と課題
5.5 発展学習のために
5.5.1 文献ガイド 126
5.5.2 研究のヒント

第6章 学習者特性Ⅱ


6.1 本章で学ぶこと
6.2 学習スタイル
6.2.1 学習スタイルとL2 習得
6.2.2 学習スタイル研究の現状と課題
6.3 学習方略
6.3.1 学習方略とL2 習得
6.3.2 学習方略研究の現状と課題
6.4 動機づけ
6.4.1 動機づけとL2 習得
6.4.2 動機づけの分類
6.4.3 動機づけ研究の現状と課題
6.5 発展学習のために
6.5.1 文献ガイド
6.5.2 研究のヒント


第2部 第2言語の教授と評価

第7章 言語教授法の確立


7.1 本章で学ぶこと
7.2 教授法とは何か
7.3 初期の教授法の変遷
7.4 19 世紀の教授法
7.4.1 グラマートランスレーションメソッド
7.4.2 ダイレクトメソッド
7.5 20 世紀中葉のイギリスの教授法
7.5.1 オーラルアプローチ
7.5.2 グレイディッドダイレクトメソッド
7.6 20 世紀中葉のアメリカの教授法
7.6.1 オーディオリンガルメソッド
7.7 発展学習のために
7.7.1 文献ガイド
7.7.2 研究のヒント

第8章 現代の言語教授法


8.1 本章で学ぶこと
8.2 現代教授法の変遷
8.3 理解志向型教授法
8.3.1 トータルフィジカルレスポンス
8.3.2 ナチュラルアプローチ
8.3.3 フォーカスオンフォーム
8.3.4 ホールランゲージ
8.3.5 テキストベーストインストラクション
8.4 コミュニケーション志向型教授法
8.4.1 コミュニカティブランゲージティーチング
8.4.2 コンピテンシーベーストランゲージティーチング
8.4.3 レキシカルアプローチ
8.5 内容志向型教授法
8.5.1 イマージョンプログラム
8.5.2 コンテントベーストインストラクション
8.6 学習者志向型教授法
8.6.1 サイレントウェイ
8.6.2 コミュニティランゲージラーニング
8.6.3 サジェストペディア
8.6.4 多重知能理論
8.6.5 コーパラティブランゲージラーニング
8.7 今後の言語教授法の展望
8.8 発展学習のために
8.8.1 文献ガイド
8.8.2 研究のヒント

第9章 言語能力観


9.1 本章で学ぶこと
9.2 応用言語学におけるL2 言語能力観
9.2.1 Hymes モデル
9.2.2 Canale and Swain モデル
9.2.3 Bachman モデル
9.2.4 Cummins モデル
9.3 シラバスにおけるL2言語能力観
9.3.1 ヨーロッパのシラバスに見るL2 言語能力モデル
9.3.2 アメリカのシラバスに見るL2 言語能力モデル
9.3.3 日本のシラバスに見るL2 言語能力モデル
9.4 発展学習のために
9.4.1 文献ガイド
9.4.2 研究のヒント

第10章 言語能力の評価


10.1 本章で学ぶこと
10.2 古典的テスト理論
10.2.1 テストの妥当性
10.2.2 テストの信頼性
10.2.3 項目の識別力
10.3 現代テスト理論
10.3.1 古典的テスト理論の制約
10.3.2 現代テスト理論の概要
10.3.3 項目応答理論による能力推定
10.3.4 コンピュータアダプティブテストへの応用
10.4 発展学習のために
10.4.1 文献ガイド
10.4.2 研究のヒント

第11章 言語能力テストの諸相


11.1 本章で学ぶこと
11.2 さまざまな言語能力テスト
11.2.1 言語能力テストのタイプ
11.2.2 主要な言語能力テストの概要
11.3 言語能力テストにおける4 技能の測定
11.3.1 リスニング力の測定
11.3.2 リーディング力の測定
11.3.3 スピーキング力の測定
11.3.4 ライティング力の測定
11.4 言語能力の共通尺度の開発
11.4.1 CEFR の能力レベル
11.4.2 共通尺度としてのCEFR
11.5 発展学習のために
11.5.1 文献ガイド
11.5.2 研究のヒント

参考文献
索引



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