21世紀における語ることの倫理 〈管理人〉のいない場所で 助川幸逸郎・堀啓子 編 ひつじ書房 21世紀における語ることの倫理 〈管理人〉のいない場所で 助川幸逸郎・堀啓子 編 ひつじ書房
2011年8月

21世紀における語ることの倫理 〈管理人〉のいない場所で


助川幸逸郎・堀啓子 編

A5判並製カバー装 定価2,000円+税

ISBN 978-4-89476-566-5

ひつじ書房


要約

雑誌、放送などの既存メディアには、編集者やプロデューサーといった、情報の価値を判断する〈管理人〉がいた。現在では、インターネットを通じて、誰のチェックを受けていない情報が、不特定多数の対象にむけて発信されている。こうした〈管理人不在〉の環境の中で、価値ある情報を見分け、情報がやりとりされる〈場〉を維持していくために、われわれがなしうることを考える。気鋭の文藝批評家や国際金融専門家などが参加して行なわれた、ひつじ書房創立20周年記念シンポジウムを母胎とする一書。



★まえがき、目次サンプル(PDF)★



目次

はじめに 助川幸逸郎
電子化によって書物/文学とそのディスクールおよび受容にどんな変化が生じるのか 前田塁
名作は誰のもの? ―アメリカの読み捨て本 vs. 明治文学の金字塔― 堀啓子
国際金融とネット言論の倫理 ―メタレベルなき世界での合意形成をめぐって― 岡川聡
フェティシズムの現代的意義 ―岡川氏の論文の補足と若干の私見― 助川幸逸郎
歴史を記述する倫理 ―近年における「史料改変問題」を事例に― 塚本英樹
書くことの公共性はいかにして成り立つのか ―カントの再読を通して― 片山善博
逸脱という戦略 ―谷崎潤一郎『悪魔』『続悪魔』における主体の生成― 生方智子
3・11以降に語ること ―単独であるところから、古典知と共に― 斉藤昭子
文字を何に載せるかということ ―ある戯作への自注― 中川千春
あとがき 堀啓子

【著者紹介】

助川幸逸郎(すけがわ こういちろう) 横浜市立大学他非常勤講師
堀啓子(ほり けいこ) 東海大学文学部准教授



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