ベーシック学習者コーパス研究 英語・日本語学習者コーパスを用いた研究実践 石川慎一郎著
2026年8月刊行予定

ベーシック学習者コーパス研究

英語・日本語学習者コーパスを用いた研究実践

石川慎一郎著

A5判並製カバー装 定価2,800円+税 312頁

ISBN978-4-8234-1349-0

装丁 大崎善治

ひつじ書房

A Basic Guide to Learner Corpus Research: Analyses of L2 English and Japanese Learner Corpora
Ishikawa Shin’ichiro

【内容】

英語学習者コーパスICNALEと日本語学習者コーパスI-JASのデータを用い、学習者コーパス研究に必要となる個別語分析・テキスト分析・統計分析の手法を丁寧に解説。全14章構成で、KWIC検索、共起語検索、特徴語検索、回帰分析による習熟度推定、対応分析を用いた学習者と語群の同時マッピングなど、11種の手法が紹介される。「身近な実データの分析を通して研究手法を学ぶ」というユニークなコンセプトで編纂された本書は、コーパスデータに立脚した新しい第2言語習得研究を学ぼうとする読者にとって最適の手引きとなろう。

【目次】


まえがき


第 1 部 学習者コーパス研究入門―研究の背景を学ぶ—

第 1 章 学習者コーパス研究の概要
1.1 本章で学ぶこと
1.2 序論
1.2.1 学習者コーパス研究の前提
1.2.2 学習者コーパスの種類
1.2.3 学習者コーパス研究の理念―中間言語対照分析
1.2.4 学習者コーパス研究の流れ
1.3 本書で使用する学習者コーパス
1.3.1 ICNALE
1.3.2 I-JAS
1.4 本書で使用する分析手法とツール
1.5 発展研究のヒント

第 2 章 学習者コーパス研究の準備
2.1 本章で学ぶこと
2.2 ICNALE の使用準備
2.2.1 データ入手
2.2.2 データの構造
2.3 I-JAS の使用準備
2.3.1 データ入手
2.1.1 データの構造
2.1.2 分析用ファイルの作成
2.2 AntConc の使用準備とコーパスデータの登録

第 3 章 学習者コーパス研究と統計
3.1 本章で学ぶこと
3.2 仮説検定の基本
3.3 検定統計量
3.3.1 検定統計量の計算手順
3.3.2 検定統計量の閾値の決定
3.4 効果量

第 2 部 個別語分析―個別語の振る舞いを探る—

第 4 章 KWIC 検索―特定の語の出現文脈を調べる
4.1 本章で学ぶこと
4.2 背景
4.3 英語の作文における would の使用文脈
4.3.1 目的とデータ
4.3.2 分析方法
4.3.3 結果の概観
4.4 日本語の対話における「ています」の使用文脈
4.4.1 目的とデータ
4.4.2 分析方法
4.4.3 結果の概観
4.5 発展研究のヒント―正規表現

第 5 章 単語結合形検索―特定の語を含む一定長のチャンクを調べる
5.1 本章で学ぶこと
5.2 背景
5.3 英語の独話における I で始まる 3 語結合形
5.3.1 目的とデータ
5.3.2 分析方法
5.3.3 結果の概観
5.4 日本語の作文における「から」で終わる 2 語結合形
5.4.1 目的とデータ
5.4.2 分析方法
5.4.3 結果の概観
5.5 発展研究のヒント―頻度以外の並べ替え基準

第 6 章 共起語検索―特定の語の近傍に出現する語群を調べる
6.1 本章で学ぶこと
6.2 背景
6.3 英語の作文における good と bad の共起語
6.3.1 目的とデータ
6.3.2 分析方法
6.3.3 結果の概観
6.4 日本語の対話における「けど」「けれど」の共起語
6.4.1 目的とデータ
6.4.2 分析方法
6.4.3 結果の概観
6.5 発展研究のヒント―検定統計量と効果量の設定

第 7 章 プロット検索―特定の語の散在状況を調べる
7.1 本章で学ぶこと
7.2 背景
7.3 英語の対話における really の散在状況
7.3.1 目的とデータ
7.3.2 分析方法
7.3.3 結果の概観
7.4 日本語の対話における「これは」「それは」「あれは」の話者間散在状況
7.4.1 目的とデータ
7.4.2 分析方法
7.4.3 結果の概観
7.5 発展研究のヒント―散在度指標

第 3 部 テキスト分析―テキストの言語特性を探る—

第 8 章 単語頻度検索―テキスト内のすべての語の頻度を調べる
8.1 本章で学ぶこと
8.2 背景
8.3 英語の絵描写発話における使用語彙
8.3.1 目的とデータ
8.3.2 分析方法
8.3.3 結果の概観
8.4 日本語のストーリーテリングにおける使用語彙
8.4.1 目的とデータ
8.4.2 分析方法
8.4.3 結果の概観
8.5 発展研究のヒント―統合頻度表作成

第 9 章 単語連鎖(枠)検索―テキスト内の一定長のチャンクを網羅的に調べる
9.1 本章で学ぶこと
9.2 背景
9.3 英語の対話における単語連鎖と連鎖枠
9.3.1 目的とデータ
9.3.2 分析方法
9.3.3 結果の概要
9.4 日本語のストーリーテリング・ライティングにおける単語連鎖枠 171
9.4.1 目的とデータ
9.4.2 分析方法
9.4.3 結果の概観
9.5 発展研究のヒント―TTR とエントロピー値

第 10 章 特徴語検索―テキスト内で顕著に多く使用される語を調べる
10.1 本章で学ぶこと
10.2 背景
10.3 英語の作文のオリジナル版と校閲版の特徴語
10.3.1 目的とデータ
10.3.2 分析方法
10.3.3 結果の概観
10.4 日本語の依頼・断わり発話における特徴語
10.4.1 目的とデータ
10.4.2 分析方法
10.4.3 結果の概観
10.5 発展研究のヒント
10.5.1 検定統計量と効果量の設定
10.5.2 オンラインツールを用いた特徴語検索

第 4 部 統計分析―頻度から言語の特性を探る—

第 11 章 仮説検定―頻度の差の有意性を調べる
11.1 本章で学ぶこと
11.2 背景
11.2.1 仮説検定
11.2.2 カイ二乗検定と代替手法
11.2.3 t 検定―2 群の平均値の比較
11.2.4 分散分析(ANOVA)―3 群以上の平均値の比較
11.2.5 統計分析マクロ HAD の使用準備
11.3 カイ二乗検定—初・上級間で英語の作文中の for と in の頻度に差はあるか
11.3.1 目的とデータ
11.3.2 事前準備
11.3.3 カイ二乗検定の実施
11.3.4 結果の概観
11.4 t 検定―出身地が異なる学習者間で英語の作文中の’s と ’t の平均頻度に差はあるか
11.4.1 目的とデータ
11.4.2 事前準備
11.4.3 t 検定の実施
11.4.4 結果の概観
11.5 分散分析―母語が異なる学習者間で日本語の対話中の「はい」「あー」「えー」の平均頻度に差はあるか
11.5.1 目的とデータ
11.5.2 事前準備
11.5.3 分散分析の実施
11.5.4 結果の概観
11.6 発展研究のヒント
11.6.1 サンプルサイズと誤差
11.6.2 対応あり・参加者内データの扱い
11.6.3 仮説検定の制約

第 12 章 回帰分析―説明変数と目的変数の関係をモデル化する
12.1 本章で学ぶこと
12.2 背景
12.3 回帰分析―日本語の作文における語彙使用頻度に基づく習熟度推定 241
12.3.1 目的とデータ
12.3.2 事前準備
12.2.3 回帰分析の実施
12.3.4 結果の概観
12.4 発展研究のヒント―変数選択基準の変更

第 13 章 クラスタ分析―ケースまたは変数を分類する
13.1 本章で学ぶこと
13.2 背景
13.3 クラスタ分析―英語作文における母語と習熟度の影響
13.3.1 目的とデータ
13.3.2 事前準備
13.3.3 クラスタ分析の実施
13.3.4 結果の概観
13.4 発展研究のヒント―距離の定義と計算法の変更

第 14 章 対応分析―ケースと変数の対応関係を調べる
14.1 本章で学ぶこと
14.2 背景
14.3 対応分析―日本語の対話における学習者の母語と使用動詞の関係
14.3.1 目的とデータ
14.3.2 事前準備
14.3.3 対応分析の実施
14.3.4 結果の概観
14.4 発展研究のヒント―散布図の加工

参考文献
索引
分析実例関連語索引







【著者紹介】

石川慎一郎(いしかわ しんいちろう)
神戸大学国際コミュニケーションセンター/同大学院国際文化学研究科外国語教育論講座教授。
神戸市生まれ。神戸大学文学部卒業。神戸大学大学院文学研究科(修士課程)・岡山大学大学院文化科学研究科(博士課程)修了。博士(文学)。
専門分野は応用言語学。
著書・編著書として、『ベーシック応用言語学 第2版』(ひつじ書房、2023)、『ベーシックコーパス言語学 第2版』(ひつじ書房、2021)、『日本語学習者コーパスI-JAS入門』(共編、くろしお出版、2020)、The ICNALE Guide: An Introduction to a Learner Corpus Study on Asian Learners’ L2 English T(Routledge, 2023) 他。



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