入門 デジタルメディアの言語研究 デジタルコミュニケーション研究会編
2026年6月刊行

入門 デジタルメディアの言語研究

デジタルコミュニケーション研究会編

A5判並製カバー装 定価2800円+税 176頁

ISBN978-4-8234-1336-0

装丁 畠中脩大

ひつじ書房

Digital Media Linguistics: An Introduction
The Japanese Society for Digital Communication Studies


【内容】

いまや日常の至るところで目にするデジタルメディア上のことばを、言語学の基礎から読み解く入門書。インターネットスラング、絵文字、LINE、ビデオ通話、ライブ配信などを幅広く取り上げ、コーパス、APIの活用や研究倫理まで見通しよく解説する。初学者から研究手法を改めて整理したい研究者まで、幅広い読者に役立つ一冊である。執筆者:落合哉人、菊地礼、黒田一平、酒井晴香、新山聖也、西村綾夏、山崎由佳

■ 本書「はじめに」

【目次】

はじめに

 第1部 総説
 
第1章 言語とは何か 言語学の基本と見取り図 黒田一平
1 はじめに
2 言語記号と文字・表記
3 言語記号の複雑性
4 言語学と関連分野
5 デジタルメディアの言語研究の位置づけ
6 まとめ

第2章 デジタルコミュニケーション研究の定義と射程 落合哉人
1 はじめに
2 デジタルコミュニケーション研究の定義
3 デジタルメディアの発展とデジタルコミュニケーション研究
4 デジタルコミュニケーションの多様性と分類
5 まとめ

第3章 デジタルコミュニケーション研究の方法と留意点 西村綾夏
1 はじめに
2 研究テーマの定め方
3 先行研究の探し方
4 データの取り方
5 執筆のあり方
6 まとめ

 第2部 Webに現れる記号・表記・表現 

第4章 インターネットスラングとミーム 言語現象との連続性から 黒田一平
1 はじめに
2 ネットスラング・ネットミームの定義
3 言語変化のメカニズム
 3.1 語の「長さ」を基準にする
 3.2 拡張の性質を基準にする
4 言語記号におけるネットスラングの位置づけ
 4.1 抽象性
 4.2 慣習性
 4.3 記号の複雑性
5 インターネットミームについて
 5.1 視覚的要素の重要性
 5.2 テキスト要素と非テキスト要素の相互作用
6 おわりに

第5章 絵文字 文法なき記号を分析するために 西村綾夏
1 はじめに
2 用語の整理
3 テーマ設定とスコープの取り方
 3.1 絵文字そのものへの関心
 3.2 使用者と受け手の関係性への関心
 3.3 使用者と社会への関心
4 まとめ:そこに「意味」はあるのか

第3部 インターネットを介して行われるコミュニケーション 非同期・同期・半同期

第6章 LINEのチャットでの会話 参加者間で生じる非同期コミュニケーション 落合哉人
1 はじめに
2 従来のデータ収集
3 これからのデータ収集
4 データの文字化
5 データの分析
6 まとめ

第7章 ビデオ通話での会話 参加者間で生じる同期コミュニケーション 酒井晴香
1 はじめに:欠落と創造のビデオ通話
2 ビデオ通話をめぐる研究の視点
 2.1 相互行為的視点:マルチモーダル資源の差異
 2.2 環境的視点:物理的な空間とヴァーチャル空間の交差
3 事例分析
4 ビデオ通話研究の今後

第8章 動画サイトでの会話 配信者・視聴者間で生じる半同期コミュニケーション 新山聖也
1 はじめに:コミュニケーションの場としてのライブ配信
2 対象と方法
 2.1 動画サイトにおけるデータ収集の方法
 2.2 トランスクリプトの作成
3 ライブ配信でのやりとりにおける制約
 3.1 視聴者のコメントへの言及可能性(の低さ)
 3.2 やりとりの半同期性
4 制約に対処するための言語使用
5 おわりに

第4部 Webデータの収集と分析のヒント

第9章 整備されたコーパスを用いたデータ収集 BCCWJ を中心に 菊地 礼
1 コーパスとは何か
2  BCCWJの基礎知識
3 BCCWJ を使った事例の集め方
 3.1 コーパスでの検索の仕方
 3.2 正規表現による検索
 3.3 Excelでの集計の仕方
 3.4 グラフによる可視化
4 その他のコーパスの紹介
5 おわりに

第10章 API を用いたデータ収集 X のAPI を中心に 山崎由佳
1 自分でデータを集めたい
2 API とはどのようなものか
3 API の使い方
 3.1 準備編
 3.2 データ取得編
 3.3 データ保存編
 3.4 繰り返し編
 3.5 整理編
4 API が「使えなくなる」場合について
5 分析上の注意点

 補遺
 
第11章 デジタルコミュニケーション研究の倫理 落合哉人
1 はじめに
2 法律
3  利用規約
4 その他の慣習や心情
5 まとめ

おわりに
執筆者紹介



【編者】

デジタルコミュニケーション研究会
デジタル環境におけるコミュニケーションの諸現象(DC: Digital Communication)を多角的に探求する研究者のための学術コミュニティ。

【執筆者】

落合哉人(おちあい かなと)国立国語研究所准教授

菊地礼(きくち れい)長野工業高等専門学校助教

黒田一平(くろだ いっぺい)京都大学ほか非常勤講師

酒井晴香(さかい はるか)広島大学助教

新山聖也(にいやま せいや)長崎大学助教

西村綾夏(にしむら あやか)厚生労働省国立障害者リハビリテーションセンター研究所感覚機能系障害研究部流動研究員

山崎由佳(やまざき ゆか)京都大学大学院博士後期課程/奈良先端科学技術大学院大学研究員/ほか非常勤


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