ひつじ書房 方言のレトリック 半沢幹一著 方言のレトリック 半沢幹一著
2023年10月刊行

ひつじ研究叢書(言語編) 第200巻

方言のレトリック

半沢幹一著

A5判上製函装 定価7000円+税

ISBN978-4-8234-1204-2

ブックデザイン:白井敬尚形成事務所

ひつじ書房

A Rhetoric of the Japanese Dialect
Hanzawa kan’ichi




【内容】
従来、もっぱら文章とりわけ文学的文章に対して行われてきたレトリックに関する研究が、近年は語用論的な研究の進展にともない、談話一般さらには方言にも及ぶようになってきつつある。本書はそのような流れに棹さして、日本各地の方言における、とくに比喩やオノマトペの実態を明らかにし、さらに、これまでは対象外にされてきたといえる、手話語や書という、位相を異にする分野のレトリックの如何にも言及を試みたものである。


【目次】
はじめに

 Ⅰ 方言比喩語
 
方言比喩語の成立
 1. はじめに
 2. 方言の比喩
 3. 方言学における比喩
 4. 分類と認定
 5. 研究意義
 6. 認定基準
 7. 比喩意識
 8. おわりに
 
方言比喩語の東西比較
 1. はじめに
 2. 調査手続き
 3. 東西差
 4. 種類別
 5. 分野別
 6. 顕著例(1)全体
 7. 顕著例(2)東西対比
 8. 顕著例(3)東西対立
 9. おわりに
 
方言比喩語の地方差
 1. はじめに
 2. 比喩素材
 3. 自然関係
 4. 分野別
 5. 関係別
 6. 具体例
 7. 地方別(1)分野
 8. 地方別(2)関係
 9. 地方別(3)まとめ
 10. 素材分布
 11. 高共通度素材
 12. 低共通度素材
 13. おわりに
 
方言比喩語の動機付け
 1. はじめに
 2. 動機付け
 3. 動機付けの種類
 4. 「すみれ」項目
 5. 「春蘭」項目
 6. 「馬鈴薯」項目
 7. 「どくだみ」項目
 8. 動機付けの要因
 9. おわりに
 
全国方言比喩語の概要
 1. はじめに
 2. 「自然現象」項目
 3. 「動物」項目
 4. 「植物」項目
 5. 「性向」項目
 6. 「食生活」項目
 7. 「動作・様態」項目
 8. おわりに
 
方言の比喩語源
 1. はじめに
 2. 調査手続き
 3. 比喩由来語
 4. 種類別
 5. 品詞別
 6. 対象分野別
 7. 提喩語
 8. 換喩語
 9. 隠喩語(1)関係
 10. 隠喩語(2)分野別
 11. オノマトペ
 12. おわりに
 
北東北方言の比喩
 1. はじめに
 2. 定義
 3. 調査対象(1)基準
 4. 調査対象(2)1文
 5. 表現形式
 6. 文節数
 7. 品詞構成
 8. 体言(1)全体
 9. 体言(2)個別
 10. 用言
 11. 高頻度語(1)体言
 12. 高頻度語(2)用言
 13. 名詞頻度(1)全体
 14. 名詞頻度(2)特徴
 15. 比喩対象
 16. 比喩根拠(1)プラス評価
 17. 比喩根拠(2)双極評価
 18. 比喩根拠(3)マイナス評価
 19. 「普通」基準
 20. 「適合」基準
 21. おわりに
 22. 補足『故事ことわざの辞典』
 
 Ⅱ 方言オノマトペ
 
方言とオノマトペ
 1. はじめに
 2. 非恣意性(1)音声
 3. 非恣意性(2)模写
 4. 非恣意性(3)擬態語
 5. 感覚性(1)能記
 6. 感覚性(2)イメージ
 7. 感覚性(3)身体
 8. 感覚性(4)認識
 9. 豊饒性(1)日本語
 10. 豊饒性(2)幼児語
 11. 豊饒性(3)造語
 12. おわりに
 13. 補足
 
オノマトペという比喩
 1. はじめに
 2. 明治修辞学
 3. 現代修辞学
 4. オノマトペの定義
 5. 意味
 6. 共通性
 7. 「音喩」
 8. おわりに
 
オノマトペと音声・文字
 1. はじめに
 2. 音声と文字
 3. 表現主体
 4. イメージ
 5. 擬音語と擬態語
 6. 文字表記
 7. おわりに

 Ⅲ 手話語のレトリック
 
手話語の県名語源
 1. はじめに
 2. 県名の語源
 3. 由来の種類
 4. 県名の漢字表記
 5. 手話語の県名
 6. 比喩関係
 7. 漢字由来
 8. 日本語との関係
 9. おわりに
 10. 補足
 
手話語の動詞と動作
 1. はじめに
 2. 手話語動詞
 3. 動詞と動作の対応関係
 4. 動作同士の関係
 5. 具体的な動作
 6. 換喩的関係
 7. 対応関係数
 8. 複数関係
 9. 具体例
 10. 対応全体
 11. 内面的な動作
 12. 対応の種類
 13. 換喩的対応
 14. 隠喩的対応(1)片手
 15. 隠喩的対応(2)両手同一
 16. 隠喩的対応(3)両手相違
 17. おわりに
 
手話語のオノマトペ
 1. はじめに
 2. オノマトペ数
 3. 日本語と手話語
 4. 手話語の特徴
 5. 用法
 6. 単一用法
 7. 見出し語の説明
 8. オノマトペ対応
 9. オノマトペ外対応
 10. 連語関係
 11. 有縁性
 12. 動作との関係(1)一致
 13. 動作との関係(2)イメージ
 14. 動作との関係(3)抽象
 15. 図像性
 16. おわりに
 
 Ⅳ 書のレトリック
 
書という言語芸術
 1. はじめに
 2. 芸術コミュニケーション
 3. 音声と文字
 4. 文字の起源
 5. 日本語の文字
 6. 書としての文字
 7. 仮名書
 8. 書芸術
 9. 知覚刺激
 10. 前衛書
 11. 抽象芸術
 12. 書という抽象
 13. 書と言葉
 14. 書の謎
 15. おわりに

詳細目次
あとがき



著者紹介
半沢幹一(はんざわ かんいち)
〔略歴〕 1954年、岩手県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。共立女子大学文芸学部教授。表現学会理事。専門は日本語表現学。 〔主要著書〕 『表現の喩楽』『題名の喩楽』『語りの喩楽』(いずれも明治書院、2015年、2018年、2022年)、『言語表現喩像論』(おうふう、2016年)、『古代歌喩表現史』(笠間書院、2022年)、『直喩とは何か』(編、ひつじ書房、2023年)など。


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