ひつじ書房 「気づき」をうながす文法指導 英語のアクティブ・ラーニング 島田勝正著 「気づき」をうながす文法指導 英語のアクティブ・ラーニング 島田勝正著
2022年12月刊行

「気づき」をうながす文法指導

英語のアクティブ・ラーニング

島田勝正著

定価3600円+税 A5判上製カバー装 208頁

ISBN978-4-8234-1164-9

装丁 杉枝友香(asahi edigraphy)

ひつじ書房

Noticing-oriented Grammar Instruction: Active Learning of English
SHIMADA Katsumasa


【内容】
文法指導はどうあるべきか? 本書では、教師による一方的な文法説明に代わるものとして、アクティブ・ラーニングを導く課題解決型の文法指導を提案する。具体的には、第二言語習得過程の各々の段階に対応して、意識化指導、認知文法、ディスコース、インプット、アウトプット、タスク、訂正フィードバックの7つの観点から、「気づき」をうながす英語の文法指導の基盤となる理論を解説し、その実践例を紹介する。


■書評が掲載されました
・『英語教育』2023年5月号(Vol.72 No.2)
BOOKSHELF掲載
評者:大阪府立茨木高等学校講師 加藤治之

・『新英語教育』(2023年10月、第650号)
BOOK REVIEW掲載
評者:平埜智久

【目次】
はじめに

第1章 第二言語習得と文法指導
1. 第二言語習得モデル
2. 暗示的知識と明示的知識
3. インターフェイスの立場
4. 明示的知識の役割
5. まとめ

第2章 文法指導の分類
1. フォーカス・オン・フォームとフォーカス・オン・フォームズ
2. 暗示的指導と明示的指導
3. 指導方法と第二言語習得過程
4. まとめ

第3章 意識化指導による気づき
1. 演繹的な指導と帰納的な指導
2. 意識化指導
2.1 学習プロセスと意識レベル
2.2 教師の役割
3. データと操作
3.1 データ
3.2 操作
4. 意識化タスク
4.1 規則の適用と発見
4.2 意識化タスクの実践
5. 意識化指導とアクティブ・ラーニング
5.1 主体的な学び
5.2 対話的な学び
5.3 深い学び
6. まとめ

第4章 認知文法による気づき
1. 意識化タスクの問題点
2. 認知文法
3. 近接性
4. 卓越性
5. まとめ

第5章 ディスコースによる気づき
1. 形式・意味・使用
2. 結束性と一貫性
2.1 結束性
2.2 一貫性
3. 結束性による文法への気づき
4. 一貫性による文法への気づき
5. まとめ

第6章 インプットによる気づき
1. インプット重視の文法指導
2. インプットに基づく指導
3. インプットの増加
3.1 オーラルイントロダクション
3.2 自然な文脈の中での繰り返し
4. インプットの強化
5. TPR
6. インプット処理指導
6.1 不適切なインプット処理方略
6.2 インプット処理指導の実践
7. まとめ

第7章 アウトプットによる気づき
1. アウトプットの役割
2. エッセイライティング
3. ディクトグロス
4. 再翻訳
5. 文脈化ドリル
6. まとめ

第8章 タスクによる気づき
1. タスク
2. タスク支援とタスク基盤
2.1 PPP
2.2 PPP の問題点
2.3 タスク支援型
2.4 タスク基盤型
2.5 タスク支援型とタスク基盤型の比較
3. 理解タスクと産出タスク
4. 教科書とタスク
4.1 教科書とタスク
4.2 再生・借用・産出
4.3 教科書本文のタスク化
5. タスクとインタラクション
5.1 インタラクションとコミュニケーション方略
5.2 理解のためのコミュニケーション方略
5.3 表現のためのコミュニケーション方略
5.4 意味の交渉と形式の交渉
6. タスクの繰り返しと振り返り
7. まとめ

第9章 訂正フィードバックによる気づき
1. 誤りのメカニズム
2. 誤りへの対応
2.1 訂正の是非
2.2 訂正のタイミング
2.3 訂正の対象
2.4 訂正の行為者
2.5 学習者の特性
3. 訂正フィードバックの方略
3.1 明示的訂正
3.2 言い直し
3.3 明確化要求
3.4 メタ言語的解説
3.5 誘出
3.6 繰り返し
4. 訂正フィードバックの使い分け
5. 訂正フィードバックの組み合わせ
6. まとめ

おわりに
初出一覧
参考文献
索引


■本書に以下の間違いがありました。お詫びして訂正いたします。
p.24 下から5行目
誤 演繹な指導
正 演繹的な指導
p.43 17行目
誤 Niemeiier
正 Niemeier
p.61 表の下2行目
誤 送る
正 贈る
p.91 絵の下1行目
誤 主語と動詞
正 主語と目的語
p.145 4行目
誤 産出
正 借用
p.149 5行目
誤 (第9章2節参照)
正 (第9章3節参照)


【著者】
島田勝正(しまだ かつまさ)
[略歴]
1954年三重県生まれ。兵庫教育大学大学院学校教育研究科教科・領域教育専攻(言語系コース)修了(教育学修士)、マッコーリー大学大学院英語・言語学・メディア研究科修了(応用言語学修士)。公立中学校・高等学校教諭を経て、現在、桃山学院大学国際教養学部英語・国際文化学科教授。
[主な著書・論文]
『推論発問を取り入れた英語リーディング指導―深い読みを促す英語授業』(共編著、三省堂、2011年)、Skills Separability in a Listening Comprehension Test (ARELE, Vol.12, 2001)など。



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