2025.12.16

宮内伸子著『『人間失格』の「のです」をどう翻訳するか 日独語対照文学研究』を刊行しました。

太宰治『人間失格』の全1176文のうち227文が「のです」ないしは「のでした」で終わっている。「のです」は日本語にとって自然で不可欠な表現だが、外国語には訳しにくい。これらはどう翻訳されるのか、それは正しく受け取られているのか。他にも吉本ばななや川端康成、宮部みゆき、三島由紀夫らの作品に加え、俳句の「日本語らしい」表現に注目し、ドイツ語への翻訳の方法を見ることで日本語文学の魅力を再発見する。


宮内伸子著『『人間失格』の「のです」をどう翻訳するか 日独語対照文学研究』

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2025.12.12

【講演会のおしらせ】教科書『日本語 巡り合い』と日本語教育の参照枠をめぐって

ひつじ書房では日本語教科書『日本語 巡り合い』を刊行しました。
『巡り合い』は、日本語教育の参照枠に沿った新しい教科書です。
本イベントでは、本教科書および日本語教育の参照枠をめぐって、2つの講演を行います。

●講演1
西口光一(大阪大学名誉教授、広島大学特命教授)
「日本語の習得と習得支援の諸相と習得支援の実践─『日本語 巡り合い』から考える」
●講演2
佐々木瑞枝(『日本語 巡り合い』監修、元横浜国立大学教授、武蔵野大学名誉教授)
「『日本語 巡り合い』の作成意図と日本語教育の参照枠」

日時:2026年1月25日(日)13:00〜(閉会15:00頃予定)
場所:科学技術館 第3会議室
参加費:1,000円(ご来場参加 or リアルタイム配信参加)



詳細・お申込みはこちら

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2025.12.4

フィル・ウィジングトン著 左古輝人訳『英国における近代社会の創成 計読で浮かび上がる言説秩序の歴史』を刊行しました。

16・17世紀の英国において市民の社交圏が「社会(ソサエティ)」という語句のもと形成されるプロセスを、分析概念としての「近世」および「社会」と照らしながら描き出す。電子データ化された大量の史料を、統計的に解析(テキストマイニング)し、当時の識字コミュニティ全体のコンセンサスとその変遷、その意味秩序の変化が現実に及ぼした影響を明らかにする。このデジタル技術を用いた手法は近世英国史に限らず、広く人文社会研究に応用できる。
原著:Phil Withington(著)Society in Early Modern England: The Vernacular Origins of Some Powerful Ideas


フィル・ウィジングトン著 左古輝人訳『英国における近代社会の創成 計読で浮かび上がる言説秩序の歴史』

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2025.12.3

『グライス語用論の展開 非自然的な意味の探究』で平田一郎先生が「2025年度日本英語学会賞(著書)」を受賞されました。

平田一郎著『グライス語用論の展開 非自然的な意味の探究』
グライスの協調の原理は、命題的な発話から命題的な推意を生み出す仕組みとして理解され広く支持されている。本書では、グライスが提唱するもう1つの重要概念である非自然的な意味を精査することで、非命題的な発話の意味と非命題的な推意の生まれ方を非自然的な意味と協調の原理の相互作用から理解することが可能であることを示す。また、語用論的な意味を可視化する仕組みを提案し、目に見える形で語用論的意味を論じていく。


平田一郎著『グライス語用論の展開 非自然的な意味の探究』



2025.12.3

奥田靖雄・言語学研究会編 工藤真由美解説『日本語文法・文論 複文研究』を刊行しました。

奥田靖雄は、連語論とアスペクト研究で広く知られているが、複文論についてはあまり知られていない。関連する諸論文がさまざまな媒体で発表されており、全体像の把握が難しいこともその一因だろう。本書は、奥田の複文論を体系的に集約し、工藤真由美による全体像の解説も付すことで、この分野における奥田の論の先見性と文法研究史への貢献の可視化を試みる。複文論を専門とする研究者だけでなく、広く日本語文法に興味を持つ人々にとって示唆に富む内容となっている。


奥田靖雄・言語学研究会編 工藤真由美解説『日本語文法・文論 複文研究』

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2025.12.2

小林隆・中西太郎・津田智史編『語用論的方言学の始動』を刊行しました。

近年、語用論の発展はめざましいものの、語用論と方言学とが交差するところに生まれる「語用論的方言学」はまだ産声を上げたばかりである。本書は、方言学の新たなパラダイムを描き出すとともに、社会語用論や歴史語用論とのリンクをも視野に入れ、この分野の研究を大きな潮流へと向かわせるひとつの契機となることを企図して編んだ論文集である。
執筆者:新井小枝子、太田有紀、沖裕子、尾崎喜光、加順咲帆、川﨑めぐみ、岸江信介、櫛引祐希子、甲田直美、後藤典子、小西いずみ、小林隆、斎藤敬太、齋藤すみれ、峪口有香子、佐藤亜実、椎名渉子、塩田雄大、田附敏尚、ダニエル・ロング、津田智史、友定賢治、中西太郎、半沢幹一、舩木礼子、松田美香、三宅和子、森勇太、矢島正浩、安井寿枝


小林隆・中西太郎・津田智史編『語用論的方言学の始動』

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2025.12.1

梅澤亜由美・大木志門・掛野剛史・山岸郁子編『「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた』を刊行しました。

2016年に配信開始され、これまで各界に影響を与えてきた人気ゲーム「文豪とアルケミスト」とそのメディアミックス作品を日本文学・文化研究者がそれぞれの専門分野から本格的に検証した論集。全14章からなり、ゲーム、アニメ、舞台、ノベライズ、朗読、さらにファンの受容、文学館や研究・教育現場との関わりなど多彩な側面からの論考を収録。執筆者:梅沢亜由美、大木志門、掛野剛史、山岸郁子、赤井紀美、今井瞳良、大島丈志、小澤純、影山亮、金子亜由美、構大樹、上牧瀬香、島村輝、芳賀祥子


梅澤亜由美・大木志門・掛野剛史・山岸郁子編『「文豪とアルケミスト」を本気で考えてみた』

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2025.11.27

八木真奈美編『言語教育のための質的研究の方法論 質的研究デザインを問い直す』を刊行しました。

言語教育における研究とは何なのか、何のためなのか、誰のための研究なのかという観点から科学性や客観性という概念と研究との結び目を解きほぐし、質的研究の存在論、認識論、価値論、妥当性をあらためて問い直す。章ごとの「ワーク」・「リフレクシブ・プラクティス」が読者をガイドする。質的研究の「今」と「これから」を知りたい人へのガイドブックであり、必見の書。
執筆者:八木真奈美、嶋本圭子、藤原京佳、川上郁雄、小林多寿子、能智正博


八木真奈美編『言語教育のための質的研究の方法論 質的研究デザインを問い直す』

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2025.11.26

中東靖恵著『地域日本語教育を行政と共に創る 岡山県総社市「総社モデル」の構築と展開』を刊行しました。

外国人住民の増加と多様化が進む中、自治体における地域日本語教育の体制整備は急がれる課題である。本書は、行政を事業実施主体とする岡山県総社市の日本語教育事業「総社モデル」の構築と展開のプロセスを通して、行政と共に創る地域日本語教育のあり方を提案する。「総社モデル」は、日本語教育の「質」を保証し多文化共生を推進する日本語教室を中核に、持続可能な地域日本語教育の仕組み作りとシステム構築を行うものである。


中東靖恵著『地域日本語教育を行政と共に創る 岡山県総社市「総社モデル」の構築と展開』

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2025.11.20

中嶋隆著『小説史の十七世紀論』を刊行しました。

従来の近世文学史観を、いかに転換するか。未熟から成熟へ、すなわち古典(前近代文学)が近代文学へ発展する過度的段階として近世文学を位置づけるという発展型文学史観に替わるパラダイムは何か、を追究する。古典文学作品が印刷メディアによって、人々に読みうるようになった時代、仮名草子・浮世草子などの17世紀小説はどのように成立したのか、メディア史的視点を踏まえつつも、西鶴作品などの具体的な作品から小説史自体を総括する。


中嶋隆著『小説史の十七世紀論』

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2025.11.17

新井克之著『オートポイエティックな言語学習による変容 学びが楽しくなる日本語教育をめざして』を刊行しました。

就職や進学といった“実益”に直結しない言語学習の意味とは何か。本書ではまず、ヨーロッパ言語共通参照枠にて提示された“Can-do”を批判的に考察し、その問題点を指摘する。それから、中米グアテマラで“趣味”として日本語を学習する学生と青年海外協力隊の日本語教師を対象に、PAC分析、ライフストーリーインタビューを併用した調査によって関係者の内面にフォーカスし、社会理論を援用しながら言語学習の根源的な意味を考察していく。


新井克之著『オートポイエティックな言語学習による変容 学びが楽しくなる日本語教育をめざして』

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2025.11.7

日本方言研究会『方言の研究 11』を刊行しました。

特集「方言研究と日琉歴史言語学研究の接点」として5本、そのほかに6本の論文を掲載する。また解説論文として「自然談話資料による方言研究」と「古い紙媒体方言資料のデジタル・コーパス化による文法研究」を収める。扱われた地域(東北、東京、琉球など)や研究資料(現地調査によるものや国内外の文献資料)の面においても多彩。執筆者:大塚貴史、風間伸次郎、菅野倫匡、久野マリ子、久保博雅、阪上健夫、佐藤栄作、竹内史郎、中村明裕、野間純平、松岡葵、宮岡大、宮川創、ヤロシュ・アレクサンドラ、尹熙洙、ローレンス・ウエイン


日本方言研究会『方言の研究 11』

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2025.11.6

大谷直輝・中川裕・野元裕樹・長屋尚典編『言語研究に潜む英語のバイアス』を刊行しました。

言語学の発展は、共通の理論や枠組みによって支えられてきたが、それらは強力な言語の影響を受けやすいものである。本書では、英語をはじめとする強力な言語が個別言語研究に与える影響を、多岐にわたる16の事例を通じて分析している。言語学の理解を深めたい方々にとって、有益な洞察を提供する一冊である。
執筆者:浦田和幸、大谷直輝、河内一博、川村大、後藤雄介、斎藤弘子、高嶋由布子、中川裕、永井慧、長屋尚典、西山國雄、沼畑向穂、野元裕樹、濱田武志、藤縄康弘、松本曜、峰岸真琴、宮内拓也、吉枝聡子


大谷直輝・中川裕・野元裕樹・長屋尚典編『言語研究に潜む英語のバイアス』

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2025.11.5

山内昇・大名力著『コーパスと語用論研究』を刊行しました。

語用論研究におけるコーパス利用の現状を概観し、利用が先行してきた語法文法研究、特にコロケーション研究を中心に、心の中の言語知識を研究するための資料としてのコーパスデータの位置付け、検索方法・分類・数値化・解釈等の問題について検討した後、語用論研究においてコーパスを適切に活用するのに必要となる関連概念やThe Movie Corpus検索時の注意点を取り上げる。最終章ではコーパス研究における失敗学の試案を提起する。


山内昇・大名力著『コーパスと語用論研究』

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2025.10.30

シリーズ認知と言語 1 仲本康一郎著『環境を語る言葉 生態心理学から見た語彙意味論』
シリーズ認知と言語 2 本多啓著『日英語の可能表現の本質 アフォーダンスと原因帰属から見た英語中間構文と日本語無標識可能表現』
を刊行しました。

「シリーズ認知と言語」二冊同時刊行です!
『環境を語る言葉 生態心理学から見た語彙意味論』仲本康一郎著
本書は、認知言語学の経験基盤主義に生態心理学の実在論を融合させ、環境が人間に対して有意味な構造を持つという視点を加えることで、言語が単なる人間の主観的な認知プロセスの反映ではなく、環境との相互作用に基づく活動を通じて形成されることを主張する。これまでの静的な言語観を超え、環境における実際の活動や経験に根ざすダイナミックな言語観を提示し、言語研究の新たな地平を切り拓く革新的なアプローチを展開する。
『日英語の可能表現の本質 アフォーダンスと原因帰属から見た英語中間構文と日本語無標識可能表現』本多啓著
本書は、従来主としてヴォイス現象として議論されてきた英語中間構文を可能表現の観点から見直し、あわせて対応する日本語可能表現について論じた、認知言語学の研究書である。理論的な枠組みとしては、生態心理学のアフォーダンスと社会心理学の原因帰属を採用している。本書の緻密にして壮大な議論は、英語中間構文と周辺構文についての見方を根本的に刷新することを促すものとなっている。


仲本康一郎著『環境を語る言葉 生態心理学から見た語彙意味論』

本多啓著『日英語の可能表現の本質 アフォーダンスと原因帰属から見た英語中間構文と日本語無標識可能表現』

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2025.10.30

「研究書出版」のための相談会 オープンオフィス、開催中です

研究書出版をお考えの方のご相談にのります。日本語学、言語学に限らず、文学研究、文化研究、認知科学など、さらには文理を越えた言語や文化や情報に関わる研究者の方のご相談を承ります。 ひつじ書房のオフィスに直接お越しいただく以外にも、Zoomなどでのリモートでの相談も可能です。さらに研究書に加えまして、教科書の出版についてのご相談も受け付けます。複数著者による論文集のご相談もできます。若手の研究者グループの萌芽的な論集の相談も歓迎します。

▼日時 2025年10月27日(月)〜2026年1月30日(金)
【土日祝を除く。要事前連絡。相談料無料】

オープンオフィス 詳細


2025.10.28

新刊目録『未発ジュニア 2025年秋冬号』発送中です。


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おてもとに届きましたらぜひご覧ください。

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2025.10.23

森山由紀子・加藤大鶴編『「女ことば」「男ことば」を越えて 日本語のジェンダー研究の新たな地平』を刊行しました。

ジェンダーについての理解が急速に深まりつつある現在、日本語学の視点から、どのような知見が提供できるだろうか。男ことば・女ことばとはなんだったのか。実際の言語行動とジェンダーの関係はどのように分析・解釈されるのか。地域言語・歴史的言語を含めた言語実態の観察をベースに、日本語のジェンダー研究をアップデートする一冊。執筆者:石川慎一郎、遠藤織枝、荻野綱男、尾崎喜光、加藤大鶴、上林葵、金水敏、小磯花絵、甲田直美、佐竹久仁子、高木千恵、田中牧郎、日高水穂、三宅和子、森山卓郎、森山由紀子、森勇太


森山由紀子・加藤大鶴編『「女ことば」「男ことば」を越えて 日本語のジェンダー研究の新たな地平』

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2025.10.22

金子亜由美著『中島梓と「やおい」の時代 「1968年」の「革命」を視座として』を刊行しました。

「六八年革命」としての学生運動は、「やおい/ボーイズ・ラブ(BL)」の成立にいかなる影響を与えたのか。本書では、少女マンガの「革命」を謳った竹宮惠子の「美少年マンガ」や、「川口君事件」の衝撃から生み出された中島梓の「少年愛」小説などを分析することを通じて、その背後にある「六八年」の記憶を炙り出す。「やおい/BL」が、「六八年」を別の形で継続する「革命」であったことを明らかにする画期的研究書。


金子亜由美著『中島梓と「やおい」の時代 「1968年」の「革命」を視座として』

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2025.10.21

滝口明祥著『太宰治のエディターシップ』を刊行しました。

太宰治の作品は、さまざまな〈引用〉のモンタージュによって成立している。そして、そうした太宰の作品を複数読むことによって、読者の欲望は太宰治という作家それ自体へと向かうようになる。いわば、太宰治の全作品が〈太宰治〉を形成するモンタージュとなっているのだ。本書は、そうした仕組みがどのように形成されてきたのかを探るとともに、太宰作品の多面性をも明らかにすることとなるだろう。


滝口明祥著『太宰治のエディターシップ』

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2025.10.17

小林孔・佐藤勝明著『深川六歌仙評釈』を刊行しました。

俳諧とは、本来、俳諧の連歌のことで、近代の用語でいう連句をさす。俳諧の歴史は、連句の付合を読み、人と人、言葉と心の関係をとらえることで、描き直されなければならない。『深川』は、江戸の地名を題名に採用し、永く旅にあった芭蕉が、その当時の俳風を視野に入れて巻いた六つの歌仙を収めている。本書は、その付合を「見込」「趣向」「句作」の三段階で分析した前著『続猿蓑五歌仙評釈』に続く、芭蕉晩年の俳諧の本質に挑む注釈書である。


小林孔・佐藤勝明著『深川六歌仙評釈』

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2025.9.24

鯨井綾希著『語彙と文章の計量的日本語研究』を刊行しました。

自然言語処理やデータサイエンスが興隆する中で、日本語研究もその分析手法を再考する時期に差し掛かっている。これまでの日本語学が積み上げてきた数理的・定量的な研究や、世界的なコーパス言語学の潮流を鑑みたときに、計量的な日本語研究にはどのような未来がありえるだろうか。本書は、探索的な計量分析を通して語彙と文章という二つの視点が交錯する言語学的世界を描き出し、新たな計量日本語学の創設に向けた可能性を示す。



鯨井綾希著『語彙と文章の計量的日本語研究』

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2025.9.17

中国現代文学翻訳会編『中国現代文学 26』を刊行しました。

現代中国の文学作品を翻訳・紹介する『中国現代文学』の第26号。鉄凝「咳する白鳥」(怪我をした白鳥の世話をすることになった男の心の変化を軽妙に描く)、裘山山「影に対して三人となる」(恋人との旅行が仕事でふいになった男と女、境遇が同じ二人の珍道中)、張悦然「大喬小喬」(都会で華やかに暮らす彼女には、人に言えない家族の秘密があった)、本の紹介などを掲載。



中国現代文学翻訳会編『中国現代文学 26』

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2025.9.10

松岡弘著『言語教育とコメニウス』を刊行しました。

現代の外国語教育の内容と方法、その基本理念は、実に四世紀も前に一人のチェコ人牧師かつ学校教師によって確立した。その人ヤン・アモス・コメニウスは教授学者・思想家として名高いが、本務は国内外の学校におけるラテン語教育であった。筆者は彼の著した言語教科書、その指導書・理論書を原典に則して読み解き、さらにコメニウスが近現代の中央ヨーロッパの言語教育界にもたらしたものを、日本語教師の目を通して明らかにする。



松岡弘著『言語教育とコメニウス』

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2025.8.28

大木充・小田登志子・岩根久編『AIを外国語教育で使わない選択肢はもうない』を刊行しました。

本書は外国語教育にAIの導入を推奨するものだが、そのスタンスは「始めにAIありき」ではない。指導者は、自分の担当科目でAIを用いる必然性があるのかどうかを問うてみる必要がある。その点を踏まえた上で、本書は、AIを用いることに対して指導者の抱く不安が杞憂にすぎないことを示し、「教育現場でのAIとの共生・協働」を議論する。
執筆者:岩根久、大木充、小田登志子、杉山滉平、田中彰吾、鳥飼玖美子



大木充・小田登志子・岩根久編『AIを外国語教育で使わない選択肢はもうない』

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2025.8.4

杉戸清樹著『言語行動論考』を刊行しました。

言語行動を考察対象に据えた著者の既出論文約40件を集録。各論文の当初の内容を生かしつつ、部立て構成により一書として言語行動論を企図する。言語生活研究や社会言語学を考察の足場に位置付けて、言語行動の多様性を視野に入れる観点を具体的に示したのち、あいさつ・待遇表現・決まり文句・省略などの言語事象を改めて言語行動として考察することの意義や可能性について、手がかりとなるメタ言語行動表現を焦点にして論じ及ぶ。



杉戸清樹著『言語行動論考』

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2025.7.31

甲田直美著『大学で学ぶアカデミック・ライティングの教科書 〈書く力〉を引き出す問い109』を刊行しました。

アイディアの発想からアウトライン、パラグラフの組み立て、推敲まで、文章作成に必要な技術を効率よく学べる、「一歩上を行くレポート・論文作成」を目指す人のための教科書。イラスト、写真、図解、問いをふんだんに盛り込み、授業用としても独習用としても万全の1冊。109題掲載した問いは、ペアワークやポイント確認にも使える。この1冊で大学で必要な論理力、分析力、思考力の肝要が学べる。書く技術を一生の宝物に。



甲田直美著『大学で学ぶアカデミック・ライティングの教科書 〈書く力〉を引き出す問い109』

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2025.7.23

落合哉人著『「打ちことば」の研究 モバイルメディアコミュニケーションから再考する日本語』を刊行しました。

近年、日本語研究では、インターネットを介して伝えられることばを話しことばでも書きことばでもない「打ちことば」と呼ぶ動きがある。しかし、いまだ体系的な研究は乏しく、特性の違う複数のメディアをどのように比較できるかという点からして内実は曖昧な部分が多い。本書は「打ちことば」の典型である2000年代の携帯メールと2010年代のLINEの比較を端緒として、言語使用の本格的な実態把握を行う初の試みである。



落合哉人著『「打ちことば」の研究 モバイルメディアコミュニケーションから再考する日本語』

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2025.7.15

石割透著『芥川龍之介あれこれ事典』を刊行しました。

芥川龍之介の作品や生活に関わる事項を幾つか選び、それらに対する新しい見解を交えながら、同時代の作家や文化現象にも言及する。それらによって芥川龍之介のみならず、大正文化の一端を明らかにしようとする。筆記道具、照明、署名、発表雑誌、出版社などの執筆状況から収入などに及ぶ小説家としてのありようから、生き物、飲食、場所、学校、文化事象など、極めて斬新で多様な視角から芥川文学を捉えようとする試みである。



石割透著『芥川龍之介あれこれ事典』

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2025.6.13

正社員を募集します

応募締め切り 2025年7月11日(金)
正社員の募集・求人・採用ページをご覧のうえご応募ください。



2025.6.5

山田夏樹著『〈私〉の拡大と物語の現在 戦後日本の近現代文学、サブカルチャー』を刊行しました。

三島由紀夫、大江健三郎、北杜夫、村上春樹などの戦後文学や、手塚治虫、富野由悠季などのサブカルチャーを再読し、〈私〉の変容を探る。かつて内面的な自己表現の場であった物語は、現代のキャラクター化や断片的消費の中で新たな意味を持つ。戦後文学における〈私〉の語りとネット時代の自己演出を結びつけ、物語の受容とアイデンティティの変遷を読み解く。過去と現在を横断しながら〈私〉とナラティブのあり方を問い直す一冊。



山田夏樹著『〈私〉の拡大と物語の現在 戦後日本の近現代文学、サブカルチャー』

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2025.6.3

守屋三千代・池上嘉彦編集代表 角道正佳・栗林裕・岡智之・宮岸哲也編『「ナル的表現」をめぐる通言語的研究 認知言語学と哲学を視野に入れて』を刊行しました。

日本語の動詞「ナル」は、主に事物の「出来(例:実がナル)・変化(例:氷が水にナル)」を専用に表すが、ユーラシアの諸言語にもこうした「ナル相当動詞」があり、「主格/ゼロ格」を伴って「出来」を表し(例:実(が)ナル・氷が水(が)ナル)、派生的に「変化」の意味を表す。本書はこうした「ナル・ナル相当動詞」を伴う「ナル的表現」をめぐる28言語の調査結果と、記述言語学・認知言語学、および哲学の観点に基づく論考47本を収める。



守屋三千代・池上嘉彦編集代表 角道正佳・栗林裕・岡智之・宮岸哲也編『「ナル的表現」をめぐる通言語的研究 認知言語学と哲学を視野に入れて』

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2025.5.28

岩田祐子・大谷麻美・大塚容子・重光由加・村田泰美著『英語会話がはずむ! 会話の「やりとり」にフォーカスした指導の理論と実践』を刊行しました。

日本人は、なぜ英語会話にうまく参加できないのか? 本書は、その原因が日・英語のやりとり(インタラクション)の方法の違いにあると指摘する。そして、英語のやりとりの特徴を明らかにし、その指導方法を提案する。授業ですぐに使えるワークシートを紹介し、その効果も実証する。語用論の研究に基づく新しい英語会話の指導方法を提案する一冊。



岩田祐子・大谷麻美・大塚容子・重光由加・村田泰美著『英語会話がはずむ! 会話の「やりとり」にフォーカスした指導の理論と実践』

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2025.5.22

大名力著『サーチエンジン・テキストエディタ・表計算ソフトで学ぶ 言語研究のためのテキストデータ処理入門』を刊行しました。

利用可能なデータは多くとも適当な処理手段なしには有効活用することはできない。本書では、言語研究のための専用ツールではなく、サーチエンジン、正規表現、テキストエディタ、表計算ソフトを用いてテキストデータを検索・加工する方法について学ぶ。処理の過程を確認しながら入力・処理・出力をセットで捉えるデータ処理の感覚を身に付けるとともに、研究以外でも使える知識・技術を習得することを目指す。演習問題付き。



大名力著『サーチエンジン・テキストエディタ・表計算ソフトで学ぶ 言語研究のためのテキストデータ処理入門』

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2025.5.20

平田文子・打越正貴・宮本浩紀著『ここからはじまる道徳教育』を刊行しました。

現職の学校教師にも役立つ、「道徳の本質」について考えさせる道徳教育論のテキスト。いじめ(ハラスメント)の問題は、学校だけの問題ではなく深刻な事態にあるにもかかわらず、小中学校の道徳の授業が日常生活と乖離してしまっている。そのような状況を変えるため、本書は理論編だけでなく授業の実践編も設け、現場で役立つ具体的なアプローチの仕方や、現役教師が道徳教材として扱いづらいと思っている内容なども解説している。



平田文子・打越正貴・宮本浩紀著『ここからはじまる道徳教育』

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2025.5.14

岩崎拓也編『日本語表記の多様性』を刊行しました。

約70年ぶりに公用文作成の手引が新しくなったことを受け、現代日本語の多様な表記の実態に迫る論文集。句読点、括弧、LINEのスタンプ、仮名づかい、改行等、幅広いテーマを網羅し、データに基づいた分析で表記研究の新たな地平を切り拓く。日本語学の研究者のみならず、教育工学、自然言語処理の研究者など、幅広い読者層必携の一冊! 執筆者:井伊菜穂子、石黒圭、市江愛、岩崎拓也、落合哉人、柏野和佳子、胡佳芮、砂川有里子、田中啓行、本多由美子、三谷彩華、宮城信、横野光



岩崎拓也編『日本語表記の多様性』

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2025.5.14

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2025.5.13

H. A. スィロミャートニコフ著 鈴木泰・松本泰丈・松浦茂樹訳『近代日本語の時制体系』を刊行しました。

狂言やキリシタン資料から近代日本文学までを分析し、日本語の時間表現の発展の頂点として現代標準語を位置づける。過去や完了の助動詞の交代や減少を、古代語の単純化とは捉えず、発話時を介さない直接的な相対時制の普遍化と、時制関係の近代的一般化として捉える。原著は1971年にモスクワで刊行。日本の近代語の成立を起点から終点まで綿密に論じた重要な研究成果であるにもかかわらずこれまで顧みられてこなかった。本邦初の翻訳。原著者:Н.A.Сыромятниковスィロミャートニコフ(1911-1984)原著:Система времен в новояпонском языке



H. A. スィロミャートニコフ著 鈴木泰・松本泰丈・松浦茂樹訳『近代日本語の時制体系』

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2025.5.12

山岡政紀・西田光一・李奇楠編『世界の配慮表現』を刊行しました。

コミュニケーションにおける対人関係調整機能としてのポライトネスはあらゆる言語に通じる普遍的現象とされている。日本語ではポライトネスが慣習化して成立する配慮表現の研究が近年盛んだが、ポライトネスが慣習化する傾向はどの言語にも見られ、各言語に固有の配慮表現が成立している。本書では日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語、アラビア語の配慮表現について各言語に詳しい専門家と共同研究を重ねた成果を報告する。執筆者:山岡政紀、西田光一、李奇楠、小野正樹、金玉任、スワンナクート・パッチャラーパン、リナ・アリ、牧原功、甲田直美



山岡政紀・西田光一・李奇楠編『世界の配慮表現』

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2025.5.9

半沢幹一著『古典文学にとって会話文とは何か』を刊行しました。

地の文中心に捉えられてきた、日本の古典文学における文章・文体史において、会話文による表現はどのように位置付けられるか。その問題意識から、個別にしか取り上げられることのなかった会話表現について、上代の古事記から近世の雨月物語まで、ジャンルと時代の異なる12の作品を取り上げ、会話文の定量的・定性的な調査から、それぞれの特徴を明らかにすることを通し、全体として会話表現史なるものが成り立つか、検討を試みた。



半沢幹一著『古典文学にとって会話文とは何か』

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2025.5.1

包雅梅著『現代日本語の数量を表す形容詞の研究』を刊行しました。

「多い/少ない」は他の形容詞と異なる統語的振る舞いを示し、装定と述定用法に使用制限が見られる。本書では、「多い/少ない」の使用制限とその関連現象を、形容詞の段階性とその意味及び文中での機能との相関に注目し、統一的な説明を試みる。中国語や英語を扱った先行研究も援用しつつ、英語の形容詞との相違も議論しながら、数量を表すとはどのようなことかという問いを追究し、日本語の形容詞研究に新たな視点を提供する。



包雅梅著『現代日本語の数量を表す形容詞の研究』

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2025.4.17

「研究書出版」のための相談会 オープンオフィス、開催します

2005年にスタートし、多くの研究書の刊行のきっかけとなりましたオープンオフィスを本年も開催します。
研究書出版をお考えの方のご相談にのります。日本語学、言語学に限らず、文学研究、文化研究、認知科学など、さらには文理を越えた言語や文化や情報に関わる研究者の方のご相談を承ります。
ひつじ書房のオフィスに直接お越しいただく以外にも、Zoom等でのオンラインでの相談も可能です。さらに研究書に加えまして、教科書の出版についてのご相談も受け付けることにいたします。複数著者による論文集のご相談もできます。若手の研究者グループの萌芽的な論集の相談も歓迎します。


2025年4月17日(木)〜9月5日(金)
[土日祝を除く。要事前連絡。相談料無料]
詳細はこちら


2025.4.17

工藤真由美著『文と時間 日本語のテンポラリティーとタクシス』を刊行しました。

『現代日本語ムード・テンス・アスペクト論』(2014)に続く本書では、言語活動の基本的単位である文が、場面・文脈というコンテクストのなかで、どのように時間を表現するのかを、総合的に明らかにすることを目指している。前著では、形態論的なアスペクト・テンス形式に焦点をあてて考察したが、本書では、テンポラリティーやタクシスという連文や複文レベルの時間表現に焦点をあてて考察する。あわせて奥田靖雄論を補部として付けている。



工藤真由美著『文と時間 日本語のテンポラリティーとタクシス』

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2025.4.14

佐々木瑞枝監修 『巡り合い』編集委員会執筆『日本語 巡り合い 2』を刊行しました。

「自宅で予習し、授業で(アクティブ・ラーニングを取り入れながら)学ぶ」というように自宅学習を「復習」から「予習」へと「反転」させた「反転授業」に適した教科書。本書は、会話文の場面をマンガで示し、二次元コードによって気軽に会話の音声を聞くことができ、マンガという視覚表現と音声という聴覚表現に接することによって、学習者はいつでも、世界のどこでも、楽しく、自発的に予習することができる。2巻は初級の続編となり、本文の内容は、続編として、1年生の秋から春休みまでの大学生の生活が描かれる。(初級2 JLPT N4、CEFR A2対応)★音源はネットで提供



佐々木瑞枝監修 『巡り合い』編集委員会執筆『日本語 巡り合い 2』

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2025.4.7

市川章子著『東アジアから日本へ越境する人々の「言語」と経験 1980年代後半以降を中心に』を刊行しました。

本書は、東アジアから日本へ渡った越境者が直面する、言語にまつわるアイデンティティの問題や心理的課題を、複線径路等至性アプローチ(TEA)を用いて質的に分析し、日本語教育や外国人施策の質の向上への貢献を目指す。また、日本語指導が必要な児童生徒や家族に対する母語支援、地域社会で外国人住民が行政サービスを申請する際に日本語だけでなく外国語を活用した支援の確立が必要であることを提示するものである。



市川章子著『東アジアから日本へ越境する人々の「言語」と経験 1980年代後半以降を中心に』

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2025.3.31

田尻英三編『外国人受け入れへの日本語教育の新しい取り組み』を刊行しました。

2024年4月から、文部科学省の下で日本語教育の体制を一変する大改革が行われることになった。しかし、その全体像への理解は進んでいるとは言えないのが現状である。本書は、その全体像とこれまでの経緯を説明した唯一の書籍である。日本語教育関係者以外にも、行政書士・弁護士・地方公共団体の外国人担当者にも広く読んでいただきたいと願っている。執筆者:浮島智子、加藤早苗、杉山充、田尻英三、中河和子、新居みどり、浜田麻里、真嶋潤子



田尻英三編『外国人受け入れへの日本語教育の新しい取り組み』

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2025.3.26

澤西祐典著『芥川龍之介における海外文学受容 旧蔵書越しに見える風景』を刊行しました。

「あらゆるものを本の中に学んだ」(「大導寺信輔の半生」)とする芥川龍之介はどのような洋書を読み、どのように執筆に活かしていたのか。焼失した卒業論文(ウィリアム・モリス論)の正体、代表作「地獄変」の典拠、翻訳体験が芥川の文体へ与えた影響、旧蔵書に挟まれた押し花や書簡など、日本近代文学館等に残された芥川龍之介旧蔵書・洋書を手がかりに実証的に辿る。巻末には旧蔵書・洋書への書き込み一覧・読書年譜付き。



澤西祐典著『芥川龍之介における海外文学受容 旧蔵書越しに見える風景』

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2025.3.25

小松原哲太著『概説レトリック 表現効果の言語科学』を刊行しました。

昔も今も、言語の技術は社会生活の切実な問題である。「話し方を変えれば人生が変わる」「文章術で成功する」と謳う本は巷に溢れているが、言語技術の研究史の原点は、修辞学(レトリック)にある。本書は、相手の思考、感情、行動に、言葉がさまざまな影響を与えるメカニズムを言語科学の立場から探求し、実例にもとづいて、古今の修辞学のエッセンスを概説する。比喩論にとどまらず、レトリックの全貌を描く。



小松原哲太著『概説レトリック 表現効果の言語科学』

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2025.3.24

張新力著『日中対訳オノマトペ例解辞典』を刊行しました。

初の日中対訳オノマトペ辞典。中国語のオノマトペは日本語に比べてはるかに少なく、日本語学習者の壁となっている。本辞典では、日本語のオノマトペに丁寧な中国語訳を付けて、意味・用法をわかりやすく説明。また、実際に見聞きするような用例を豊富に収録した。1700語以上を掲載し、現在使われている語はほぼカバー。普遍的に使用されている語が中心ではあるが、定着すると考えた新語も掲載した。学習者の即戦力となる辞典である。



張新力著『日中対訳オノマトペ例解辞典』

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2025.3.21

須賀あゆみ・山本尚子・長辻幸・盛田有貴編『人はどのようにことばを使用するのか 意味・語用論からその応用まで』を刊行しました。

本書は、人が日常的に使用することばを対象とし、ことばを用いて営まれるコミュニケーションを視野に入れた言語研究の論文集である。各論者が、ことばの用法、構文、発話の意味、レトリック、談話、言語教育、社会との関わりなど、様々な素材や道具を使い、ことばが織りなす世界の規則性や秩序性に迫る。吉村あき子教授退職記念論文集を兼ねる。
執筆者:LEE Kiri、荒木琴乃、松永香奈、北嶋穏香、中口実優、今野弘章、平尾恵美、森木乃美、松山加奈子、山本尚子、笹本涼子、白阿栄、盛田有貴、德田真央、東元千尋、長辻幸、周琳、髙岡朱美、松永光代、村田和代、後藤リサ、須賀あゆみ



須賀あゆみ・山本尚子・長辻幸・盛田有貴編『人はどのようにことばを使用するのか 意味・語用論からその応用まで』

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2025.3.19

今村圭介・原田幸子編『プロセスで学ぶ大学生のレポート・論文作成』を刊行しました。

大学初年次生を主な対象とした、作成プロセスを重視したレポート・論文作成のテキスト。生成系AIなど様々なツールを利用し、典型的な作成プロセスを体験しながら、レポート作成方法を学ぶ。作文技術や作法を学ぶと同時に、個人の自由な思考と協同学習を促し、後のレポート作成や卒業論文作成に活かす。同時にOfficeやメール、発表方法など、初年次学生が身につけるべきスキルも学ぶ。執筆者:伊藤茉莉奈、今村圭介、宇賀持綾子、小畑美奈恵、後藤大輔、原田幸子



今村圭介・原田幸子編『プロセスで学ぶ大学生のレポート・論文作成』

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2025.3.18

賈海涛著『流動と混在の上海文学 都市文化と方言における新たな「地域性」』を刊行しました。

中国で最大の経済力を誇りつつも、反都市イデオロギーや標準語の普及によって地域文化と方言が危機に瀕する上海。この都市出身の作家や知識人は、どのようにこの現状と向き合っているのか?旧租界へのノスタルジア、移住者集団への注目、上海語での創作の試み、これらは文学にどのように映し出されるのか。本書では、方言、文化、移住者といった視点から、上海文学における流動的で混在する「地域性」を探求する。



賈海涛著『流動と混在の上海文学 都市文化と方言における新たな「地域性」』

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2025.3.14

細越響子著『学術英語教育のための技能統合型タスク 字幕と事前学習を中心に』を刊行しました。

四技能統合型の英語教育が推進される中、学術英語教育への導入はまだ研究の蓄積がない。本書は学習補助として、字幕や事前学習などの足場かけの有効性の調査結果をもとに技能統合型タスクを開発、長期の授業実践でタスクの効果を検証し、音声知覚、内容理解、長期的な英語運用能力の向上が見られたことを実証的に明らかにする。英語オンライン講義等に教材として足場かけをすることで、英語力向上へ導くあらたな指導観を提案する。



細越響子著『学術英語教育のための技能統合型タスク 字幕と事前学習を中心に』

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2025.3.13

髙島彬著『Evidentiality in Japanese』を刊行しました。

証拠性(Evidentiality)とは、発話者が発話する情報をどのようにして取得したのかを表す言語カテゴリーであるが、認知言語学が分析の中心としてきた英語には文法的な証拠性が存在しないため、いまだ議論の余地を残す領域である。本書では、日本語の証拠性「らしい」を例に、その言語変化、物語論を援用した日本語と英語の比較、ミラティビティへの拡張といった多角的な研究を通して、認知言語学の観点から証拠性を解き明かす。



髙島彬著『Evidentiality in Japanese』

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2025.3.11

『境界と周縁』刊行記念シンポジウム
開催のお知らせ

『境界と周縁: 社会言語学の新しい地平』の刊行を記念して、シンポジウム(対面・オンライン併用)を開催いたします。
本シンポジウムは、「境界と周縁」のテーマのもと、執筆者の多角的な言語現象・社会現象の分析を通して、「社会言語学の新しい地平」を共に拓いていくことを企図して開催いたします。議論に通底するのは、世界の切り分けられ方の恣意性、曖昧性、政治性、暴力性と潜在するイデオロギー、その結果としての周縁の顕在化です。このテーマは、混迷を深める21世紀の世界理解や社会把握に有益な視点を提供し、研究・方法論の転換という境界の越え方をも示唆するものとなるでしょう。シンポジウムの最後は、執筆者と会場・オンラインの参加者間を結ぶディスカッションです。「境界と周縁」をめぐって、私たちが直面している課題を共に考える機会としたいと思います。 対面・オンライン開催です。ぜひ、ご参加ください。

シンポジウム詳細はこちら


開催日時:2025年3月29日(土)14:00-17:30
会場:文京学院大学本郷キャンパスS館5階S501教室(オンライン(Zoom)配信あり) https://www.bgu.ac.jp/about/access/
参加費:無料
主催:ひつじ書房、ひと・ことばフォーラム、文京学院大学大学院外国語学研究科
参加申し込み方法:
ご参加を希望される方は、2025年3月27日(木)までに下記Googleフォームよりお申し込みください。

お申込みはこちらから


2025.3.11

川﨑めぐみ著『方言オノマトペの形態と意味』を刊行しました。

オノマトペは言語研究者の関心を集めてきたテーマの1つである。方言オノマトペは共通語にない多様な形態と独特の意味を持つが、まとまった研究は少なかった。本書は方言オノマトペの語形成と意味に深く踏み込む初の研究書である。方言オノマトペ研究の調査・分析手法を切り開いてきた著者の研究成果を集約した本書は、散在する方言オノマトペ研究の成果をまとめ、共通語のオノマトペ研究に対して新たな視点を提供する。



川﨑めぐみ著『方言オノマトペの形態と意味』

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2025.3.4

山口真紀著『外国人日本研究者の古典日本語の学習支援』を刊行しました。

日本語学習者の中には、古典日本語で書かれた資料を用いて研究を行う人たちがいる。日本研究を行う彼らに必要とされる言語教育上の支援とは何であるのか。この疑問に答えるために、海外教員への質問紙調査や学習者へのインタビュー、読解過程の分析等を通して彼らの古典日本語学習・理解の実態を明らかにし、それに基づく授業実践を行った。今まで明らかにされてこなかった古典日本語習得の実態とその支援について考える画期的研究。



山口真紀著『外国人日本研究者の古典日本語の学習支援』

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2025.3.3

三宅和子・新井保裕編『境界と周縁 社会言語学の新しい地平』を刊行しました。

本書は、21世紀の言語・コミュニケーションの課題に「境界」と「周縁」の視点から迫る。ジェンダー、翻訳通訳、危機言語、移動する人々、方言やマイノリティ言語、言語実践のリアリティなどをテーマとする11の論考は、「境界」と「周縁」の恣意性、曖昧性、政治性、暴力性、潜在するイデオロギーを多様な論点と方法で顕在化させ、新たな研究の地平を照らしだす。執筆者:新井保裕、新垣友子、井上史雄、尾辻恵美、木本幸憲、熊谷慈子、クレア・マリィ、寺尾智史、坪井睦子、滕越、三宅和子



三宅和子・新井保裕編『境界と周縁 社会言語学の新しい地平』

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2025.2.28

西條結人著『モノリンガルとバイリンガルが混在する地域における説得研究 キルギス語とロシア語の文章に基づく言語使用の実際』を刊行しました。

モノリンガルとバイリンガルが混在する地域における説得の方略にはどのような特徴があるのか。本書では、中央アジアのキルギス共和国を取り上げ、キルギス語、ロシア語の文章において、書き手が主観と客観をどのように配置しているか、どのような立論形式を用い、読み手の信頼を得ようとしているか、古典修辞学の枠組みを用いて分析する。文章における説得行為を通じて、1つの社会の言語使用の実際を論じた、画期的な研究書。



西條結人著『モノリンガルとバイリンガルが混在する地域における説得研究 キルギス語とロシア語の文章に基づく言語使用の実際』

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2025.2.27

平田一郎著『グライス語用論の展開 非自然的な意味の探究』を刊行しました。

グライスの協調の原理は、命題的な発話から命題的な推意を生み出す仕組みとして理解され広く支持されている。本書では、グライスが提唱するもう1つの重要概念である非自然的な意味を精査することで、非命題的な発話の意味と非命題的な推意の生まれ方を非自然的な意味と協調の原理の相互作用から理解することが可能であることを示す。また、語用論的な意味を可視化する仕組みを提案し、目に見える形で語用論的意味を論じていく。



平田一郎著『グライス語用論の展開 非自然的な意味の探究』

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2025.2.26

諸隈夕子著『アヤクーチョ・ケチュア語の移動表現 実験的手法を用いた類型論的研究』を刊行しました。

「家に入る」「階段を上る」といった移動表現の類型論は、概念の普遍性と表現の多様性から古くより注目を集めている。アンデス地域の歴史的リンガ・フランカの1つであるケチュア語では、移動表現にどのような特徴が見られるのだろうか。本書ではアヤクーチョ県を中心に使用されるケチュア語に注目し、実験的手法で得られたデータを元に、この言語の移動表現の類型論的特徴を、世界で初めて総覧的・体系的に記述する。



諸隈夕子著『アヤクーチョ・ケチュア語の移動表現 実験的手法を用いた類型論的研究』

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2025.2.25

伊藤博美著『近・現代日本語謙譲表現の研究』を刊行しました。

江戸後期から現代にかけて成立した謙譲語について、個々の成立事情とその特徴、背景にある論理とはどのようなものか。各形式はどう変化し、今後どういう方向を辿るのか。本書では補語(敬意対象)への働きかけと被影響の内実について丁寧に分析・検討しつつ、参与者の関係の多様性もふまえた体系的記述を試みる。統計解析の手法も用いて近代以降の謙譲語の成立とその展開に焦点を当てて論じた、初の研究書。



伊藤博美著『近・現代日本語謙譲表現の研究』

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2025.2.20

井出里咲子・青山俊之・井濃内歩・狩野裕子・儲叶明著『ディスコース研究のはじめかた 問いの見つけ方から論文執筆まで』を刊行しました。

ことばと文化社会のかかわりに関心をもち、ディスコースを研究してみたい高校生、大学生、修士課程学生が手元に置いて役立つ研究と論文執筆のガイド。豊富な研究事例とともに日常会話の分析、インタビューのやり方からメディアディスコースの研究方法までをわかりやすく紹介。ディスコース研究のイミと面白さ、問いの探し方と研究方法、ゼミの場の活用から執筆の作法まで、論文完成の道のりを強力にサポートする一冊。



井出里咲子・青山俊之・井濃内歩・狩野裕子・儲叶明著『ディスコース研究のはじめかた 問いの見つけ方から論文執筆まで』

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2025.1.31

山梨正明編『認知言語学論考 No.18』を刊行しました。

小松原哲太 人間を表す換喩にこもる負の評価―レトリックからみたインポライトネス/澤田淳 ダイクシスからみた時空間メタファー/田丸歩実 メタファー標識は修辞性を弱めるのか?―metaphorical/ metaphoricallyを例に/對馬康博 創発的構文・橋渡し的構文の発現の認知メカニズムとカテゴリーの構造化について/中村渉 古英語における限定詞のパラダイム―競合的動機づけに基づく分析/仲本康一郎 日本語の数量表現の概念分析―生態学的基盤を求めて/西村綾夏・黒田一平 打ちことばの感情はいかに表現されるか―2ちゃんねる・LINE・X(Twitter)上の笑い表現を例に/長谷部陽一郎 談話の積層構造モデル―言語の線条性と概念構造の展開に関する試論/南佑亮 情報構造と事態把握―there存在文が示す2つの機能的側面をめぐる構文文法的試論/籾山泰斗 「AはBの代名詞」形式の分析―「AはBの代表」形式と比較して



山梨正明編『認知言語学論考 No.18』

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2025.1.23

石田喜美編『集団で言葉を学ぶ/集団の言葉を学ぶ』を刊行しました。

何気ない日常に刮目せよ! 言葉の学びは、集い、読み書く日々の実践の中にこそある! 本書では、幼稚園や通信制高校、学校図書館など、様々なフィールドの報告と、社会・文化的アプローチにおける近年の議論から、「個別最適な学び」と「協働的な学び」とを二項対立的に捉える見方に疑問を呈する。言葉やリテラシーの学びについて、対話を始めるための礎がここに!
執筆者:青山征彦、新居池津子、石田喜美、伊藤崇、岡部大介、髙岡佑希、宮澤優弥、吉沢夏音、吉永安里



石田喜美編『集団で言葉を学ぶ/集団の言葉を学ぶ』

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2025.1.15

はんざわかんいち著『村上春樹にとって比喩とは何か』を刊行しました。

文学作品一般において必須な方法とは言えない比喩であるが、村上春樹の文章においては欠かすことのできない、きわめて重要なレトリックである。その中核にあるのが、分かるようで分からない「比喩もどき」である。その「比喩もどき」が彼の初期作品から最近作に到るまで、どのように、なぜ現れているかについて、村上春樹の言語・文体・翻訳・ジャンルなどに対する考え方を参照しつつ、総体的に捉えようとしたのが小著である。



はんざわかんいち著『村上春樹にとって比喩とは何か』

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2025.1.1

あけましておめでとうございます。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。