みなさんがやや落ち着かれたのかどうか分からないが,近況報告が多いような ので,良い悪いは別として,小生もそれに倣うことにする.
 出版の仕事に入ってすでに40数年になるが,毎日が新しいことの勉強の連続で ある.
 先日,文部科学省の数人の方から検定教科書編集者はみな若い方になったが, あなたに会えるとほっとするようなことを言われ苦笑いをしたばかりだ.役に立 てているのか,邪魔になっているのかじっくりと考えなくてはいけない時なのか も知れない.それでも,辞書,専門書,検定教科書,一般書,学習参考書,幼児 書などいろいろな書物の編集に関係できたことをこれからも大切にしていきたい と考えている今日このごろである.
 また,この「幹事社のことば」に新しい学会について仲間の者が書いている が,小生,若いときにある古い学会の機関誌の編集に関係したことなどで,いく つかの大きな学会の設立までの関係者のご苦労などをそばで身に沁みて感じたこ とがあった.
 そのある大きな学会の誕生について,やはり先日,当時を知っている方がどな たもおられなくなったことと,また,記録があまり残されていないことなどで, 小生に,問い合わせがあった.自分のことについてはある程度の記録は残してあ るが,その他のことに関しては特別に記録は残していない.記録を残しておくこ とは大変大切なことだと思うが.その点,当フォーラムの事務局長はまめな方な ので,大助かりである.そこで,われわれも充分な(?)活躍ができ,関係者の 方々から喜ばれるようになりつつあるのだと思う.
 それもこれも読者諸賢ならびに出版業界の方々のご支援があるからこそであろ う.感謝.


                                                            開拓社  山本 安彦






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