言語学出版社フォーラムって何?
言語を専門に扱っている出版社の集まり?
ふうーん、でも、待てよ!出版社って、みんな言葉を活字にして本を出してるよね。そしたらみーんな言語を専門にしてんじゃん。
じゃーこの会の出版社って何なの?
今時、上のような報告書を書いたら即直されます。もちろん、日本語の文章としてはおかしいところがあるからです。いえ話し言葉としては、もしかすると直さなくてもいいのかも知れません。自分の思っていることを、相手に正確に伝えようとすると、ふだん使っている言葉が最も迫力のある響きになり、相手に伝わるのではないかと思います。
私達が普段何気なく話していることを、文章にするとなると、私など大変な苦労がいります(何の苦労もなく、すらすらと書ける人は全く羨ましい限りです)。本当は、誰もが上手に書く事が出来たり、話したりすることが出来て当り前なのでしょうが・・・・・。
そんなことを、誰もが出来るようになるための本から本格的な言語の研究まで幅広く地味な出版活動をしている出版社の集まりが、言語学出版社フォーラムだと私は、考えています。確かに出版業界は、未曾有の大不況といわれているうえに、言語学関係の本はその性質上地味な動きなので、多くの書店ではなかなか認知して貰えないのが実態です。
私たち日本人の基本となる言葉(言語)のそんな地味な本たちを多くの人達に触れてもらうために、言語学出版社フォーラムは今後大学生協やこの会の趣旨に賛同いただける書店を中心にフェアを展開して、実績を積重ねながら私たち言語の本を普及浸透させて行きたいと考えています。
先輩のみなさんにこのフォーラム活動の基盤を築いていただきましたので、私も微力ながらいっしょにガンバっていきたいと思っております。
本が好きで、たまたま入社したところが、三省堂であり、そこで営業を30年も経験し、今こうして、縁あってこの会の担当になりました。
宜しくお願いします。
三省堂 渡部 正範