意味論研究会のお知らせ
東京大学駒場キャンパスで開いている意味論研究会の次回の会合は10月27日です.
とき: 10月27日(金)午後4:30
ところ: 東京大学総合文化研究科(駒場キャンパス)10号館3階会議室
発表者: 飯田隆(慶應義塾大学)
タイトル:「自分」、「の」、所有の受身 ― 依存的量化とその応用
概要:
私がこの一年間ほど専念してきたのは、日本語の形式化されたある部分に関して、
再帰的な真理定義を構成するという形での意味論(「タルスキ=デイヴィドソン型
意味論」と呼べよう) を作ることです。 現在までに扱うことのできたのは、(1)修飾
節を含む名詞句、(2)後置詞句を伴う動詞と、それに対する態の操作、(3)取り立てと
否定、という三つです。 それぞれに関して私が取った手段は、(1)は制限つき量化
(restricted quantification),(2)は出来事意味論(event semantics),(3)は
適切性条件と真理条件の組み合わせという具合に特徴づけられるでしょう。
この全体についてお話するのは無理ですので、(1)と(2)の両方にまたがる話題とし
て、「依存的量化」と私が名付けた、ある種の量化を仮定することによって、標題に
あげたような話題について、統一的な扱いができることを示したいと思います。
なお、上記の(1)の部分は、すでに今年の3月、「科学研究費研究成果報告書」という
形で冊子体で出ています。希望者にはおわけしますので、以下のメールアドレスまで
ご連絡ください。
iida@phil.flet.keio.ac.jp
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Upcoming speakers:
12/1 矢田部修一(東京大学)
意味論研究会のホームページは,
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/~kanazawa/semantics/ です.
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http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/~kanazawa/ |
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