2005.4.26
創業15周年、房主からの先生方への手紙
ひつじ書房 松本功
112-0002 東京都文京区小石川5-21-5
03-5684-6871 fax03-5684-6872
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拝啓
時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
いつもお世話になっております。ひつじ書房の松本功です。
ひつじ書房はおかげさまで、この2月に15周年を迎えることができました。1990年2月に創業いたしました。私が29歳になったばかりの日でした。思い切った決断であったと、今振り返りますと思います。1990年代のはじめは、バブルがはじけるとともに日本語学が新しく勃興しつつある時代でした。15年のあいだには、大学や出版業界にも激動があり、谷あり山ありではありましたが無事乗り切ることができ、昨年と一昨年には、2年連続で、新村出賞を受賞いたしました。受賞することがすべてではありませんが、日本語学・言語学の学術書の出版社としての評価を得ることができた証拠ではないかと思います。
この2005年に刊行点数は220冊を越え、スタッフも正社員が5人となりました。1990年に、売るべき本もなく、私一人で出発したひつじ書房が、ここまで来ることができましたのも、ひとえにご執筆下さいました先生方のおかげです。心より、御礼申し上げます。
今の時代は、出版にとっても大学や研究にとっても、大きな変革の時期です。ひつじ書房は、21世紀における学術出版のあり方を模索し、新しいあり方に挑戦していきたいと考えています。15周年という節目の時期としてこのことをしっかり考えたいと思います。そのために、いくつかの事業を行うことにいたしました。以下にその企画をお伝えしますので、ご賛同いただき、ご支援いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
●ご要望をお寄せ下さい
ひつじ書房では、研究者の方のご要望に、できるだけ答えていきたいと考えています。足らない点は改善します。この機会に弊社に対してご要望、ご批判、ご意見などをどうぞご遠慮なくお寄せください。どうぞお願い申し上げます。また、先生ご自身のご著書の企画がありましたら、ご遠慮なくご相談ください。
●「研究書出版支援」の事業
15周年の記念行事として「研究書出版支援」の事業を行いたいと考えています。ひつじ書房は、学術書の出版を中心とする出版社ですので、若い研究者への支援をしようと考えました。「研究書出版支援のためのオープンオフィス」を7・8月に「研究書出版支援講座」を9月に開催します。お知り合いの若手の研究者の方々にお声かけ下さいましたら幸いです。また、現在これらのポスターを製作中です。(ポスター(pdf))ご連絡いただけましたら、お送りしますので、勝手を申しますが、研究室や共同研究室の掲示場所に張って下さればと存じます。詳細については、同封のチラシをどうぞご覧下さい。チラシ(pdf)
●ひつじ書房のスポンサーになって下さいませんか
まことに恐縮ながら、お願い事です。15周年を記念しひつじ書房では、研究書を出す出版社として、いっそう組織として安定し、充実したものに進化したいと考えています。昨年秋に、資本金を300万円から1000万円に増資しました。さらに秋から来春にかけて、有限会社から株式会社に組織替えいたします。その際に一口5万円で、出資してくださいます方を募りたいと思っています。ひつじ書房のスポンサーになってもよいとお考え下さいましたら、幸いです。詳細につきましては、あらためましてお知らせします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
時節柄、ご自愛下さいますようお祈り申し上げます。
敬具