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2022.12.28(水)

2022年の振り返り

本年も大変お世話になりました。
私が今年担当した書籍は以下の10冊でした。

1.横光利一と台湾
2.小劇場演劇とは何か
3.感動詞研究の展開
4.昭和の文学を読む
5.村上春樹 〈物語〉の行方
6.認知言語学論考 No.16
7.小説のフィクショナリティ
8.卒業論文マニュアル 日本近現代文学編
9.An Introduction to Cognitive Grammar
10.並行世界の存在論

中でも大変だったのは『昭和の文学を読む』だったかもしれません。
たくさんの作品を収録したので、権利関係でたくさんの方にお力添えをいただいて刊行することができました。 ありがとうございました。萱島雄太さんに書いていただいた装丁のひっくりかえった自転車もお気に入りです。

『小説のフィクショナリティ』は、フィクションと文学を考えるにあたって決定的な本が出たと思っていますが、書評紙の『読書人』が一面で編者の対談を取り上げてくださいました。
『読書人』の一面で取り上げていただくのはひつじ書房の刊行物でははじめてのことでした。重要な本が出たと察知してくださってのことだと思うので、ありがたく思っています。

『卒業論文マニュアル 日本近現代文学編』は、自分が学生だったら絶対欲しかった、という本を目指して作りました。
当初は考えていませんでしたが、日本近代文学編とあるので、また違うジャンルで続編を作りたくなりますね。

『An Introduction to Cognitive Grammar』は、たまに先生から英語で書かれた学生向けの言語学の入門書が欲しいという要望をいただいていたので、今回認知言語学の入門書として出すことができてよかったです。案外こういう超コンパクトにまとまった入門書が無いようにも思うのですが、日本語でもあった方がよいでしょうか?

『並行世界の存在論』はウェブで連載いただいたものの書籍化です。
書籍化にあたって連載の内容がスリムにまとめられたので、内容としても非常にわかりやすくなっていると思います。
装丁もとてつもなくカッコよく仕上がったと思っています。

本来であれば今年刊行しなければいけなかった本も、残っています。
2023年もしっかり原稿の内容に向き合ってきちんと本の形に仕上げていきたいと思います。
面白い本の企画もたくさん考えていきたいです。

また、このホームページのリニューアルもすすめていきます。
来年もよろしくお願いいたします。




2022.12.28(水)

2022年の振り返り


今日が仕事納めですので、一年の振り返りをしていきたいと思います。
今年編集を担当した書籍は以下の8点です。

1 デュルケーム世俗道徳論の中のユダヤ教
2 アラビア語チュニス方言の文法研究
3 改訂版 社会言語学
4 フィールドワークではじめる言語学
5 語彙論と文法論をつなぐ
6 日本語プロフィシェンシー研究の広がり
7 言語進化学の未来を共創する
8 聖書ヘブル詩の並行法

今年は1と8のヘブライ語(ヘブル語)、2のアラビア語チュニス方言、4のアカン語など、私にとってあまりなじみのなかった言語を扱った書籍をいくつも担当したことが印象に残っています。4の副題は「なじみのない言語から考える」でして、著者の古閑恭子先生は本書の「はじめに」で「なじみのない言語は、既存の枠組みを一旦取っ払って考えてみるための格好の材料である。」と述べていますが、それを実感することの多い一年でした。

どの担当書籍も思い入れがあるのですが、1はひつじ書房としては珍しい宗教史・社会学・歴史学の書籍ということでしたが、書評などで様々な反応をいただけてありがたかった一冊、ということで印象的です。
8も聖書学関連と今までにあまり刊行してこなかった分野の書籍ですが、キリスト教系の書店様などから注文が相次いでいましてとてもありがたいです。しかし、本書は言語学や詩学にとっても重要な一冊だと思いますので、そういった方にも手を取っていただけるように来年も販促を続けていきたいと思います。

そこで、来年のはじめ、1月14日(土)に8の『聖書ヘブル詩の並行法』の著者、津村俊夫先生をお迎えしてオンライン刊行記念イベントを開催します。ヘブル詩の並行法についての解説はもちろん、聞き手に松本曜先生をお招きして、本書が言語学に貢献する部分についても掘り下げていく予定です。
参加費は無料ですので、お気軽にご参加ください。申し込みは以下のフォームからお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeB7R2RAHu-OAuRsT18qUccbPOH5cItGDabM-hgVXH1vr74NQ/viewform

今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。




2022.12.28(水)

2022年もお世話になりました


あっという間に1年が過ぎ去ってしまいました。
2022年に刊行した担当書籍は以下の6冊です。

1. 〈限界〉志向のロシア語と〈安定〉志向の日本語
2. 越境者との共存にむけて
3. 中国現代文学 24
4. 国語科における「話し合い」学習の理論と実践
5. ワイド新版 英語学習 7つの誤解
6. 方言の研究 8

わたし個人としては例年より少なめでした。
新規担当の書籍が重なったこともあって、本当はもう少し刊行したかったのですが、うまく回せなかったという感覚があります。自分としては反省です。その分来年はたくさん良い書籍をお届けしたいと思います。

今年印象深かったのは、『〈限界〉志向のロシア語と〈安定〉志向の日本語』でした。この本が刊行される直前の2月末、ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。とても悲しく、複雑な気持ちでした。そんな中、著者の金子百合子先生を始めとする神戸市外国語大学ロシア学科の教員のみなさまが「ロシア学科で学ぶ在校生の皆さん、卒業生そして新入生の皆さん」というメッセージを発表し、わたしもたいへん勇気づけられました。「戦後長い時間をかけて培われてきた民主主義の価値観そのものが、危機に瀕している今だからこそ、隣国ロシアの言語や文化・社会を学び、相互理解・対話と協働の道を世界の人々とともに模索していくことがこれまで以上に求められているのです。」(声明文より)

ちょうど今、求人を出していることもあって、言語についての本を作ること・世に出すこととは何かということを改めて考えています。

他に今年の振り返りとしては、対面の学会が多少は復活して参加できたのが嬉しかったです。大学教育学会、言語政策学会、音声学会、質的心理学会でリアル書籍展示ができました。わたしが滋賀でテレワークをしている関係で、関西圏で開催された学会に参加させてもらいましたが、首都圏ではまだオンライン開催が多いようなので、来年は対面開催がもう少し増えるといいですね。久々に著者の先生や研究者のみなさまや他の出版社の方々に会えて、話ができて、とても良かったです。対面でもオンラインでも、書籍展示会場にお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

来年は何か新しいことをやりたいという気持ちもありますが、まずはどんどん刊行していくことを頑張ります。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。




2022.12.28(水)

2022年の振り返り


仕事納めです。今年を振り返ろうと思い、2022年のスタッフ日誌をながめていたら、3月には天井から水漏れがありました。そうでした。忘れてしまっていましたが、大変でした。厄払いに牛天神北野神社さんにいったのも梅の季節でした。時がたつのがはやいです。

今年担当した本(カルタ1つ)は13点です。

1.みる・よむ・きく 南の島ことば絵本—沖永良部島— 塩一升の運(ましゅ いっしゅーぬ くれー)
2.場と言語・コミュニケーション
3.英語の補部の関係節の統語論・意味論と先行詞の問題
4.日本語コミュニケーションのための聴解教材の作成
5.みる・よむ・きく 南の島ことば絵本—与那国島— ディラブディ
6.レジリエンスから考えるこれからのコミュニケーション教育
7.パフォーマンス・アプローチ心理学
8.コーパスによる日本語史研究 中古・中世編
9.ピア・ラーニング入門 改訂版
10.日本語コミュニケーションのための読解教材の作成
11.んきゃーんじゅくカルタ(宮古島の昔のことわざカルタ)
12.全国調査による感動詞の方言学
13.日本語文法史研究 6

島ことば絵本、全4冊も完結できました。7月には沖縄のジュンク堂書店那覇店で開催された、島ことば絵本の出版記念イベントに参加し、島のこども達による、島ことばでの読み聞かせに感動しました。11番は、カルタです。宮古語のことわざカルタで、弊社では販売のお手伝いをおこなっています。来年は対面開催の学会も増えてくるようですので、学会にカルタをもっていって販売することを今から楽しみにしています。絵本にカルタ、いつもの書籍とは形態の違うものに関わらせていただきました。

6から13番までは、9月から12月の間に刊行しましたので、2022年後半の記憶がほぼないくらいめまぐるしく過ぎ去っていったように思います。たくさんの本を出せましたのも著者の先生方のおかげです。そして、ひつじのチーム力もありました。ありがとうございます。

といいましても、はやく刊行しないといけない本、ゲラをお送りしなければならない本もまだまだ残っています。
来年も引き続き、みなさまのお力を借りてがんばっていきたいと思います。

今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。




2022.12.28(水)

2022年の振り返り


今年の振り返りをする時期になりました。
ひつじ書房の刊行物は全部で54点でした(紙書籍のみをカウント、カルタを含む)。2021年の超刊行ラッシュ(70冊!)が終わり、ここ数年の通常モードより少し多いくらい、というところでしょうか。
今年担当した本は以下の10点です。

1 カタカナ語からはじめる英語の発音
2 「大東亜」の読書編成
3 語りと主観性
4 English Prepositions in Usage Contexts
5 ノモスとしての言語
6 外界と対峙する
7 0から学べる島むに読本
8 一語から始める小さな日本語学
9 ポエティクスの新展開
10 「気づき」をうながす文法指導

感覚としては論文集が多かったような気がしていたのですが、数えてみるとそうでもなかったですね。年の後半に論集の刊行が偏ったせいかもしれません。またなぜかカバーが黒・白・銀の装丁の本が多くて4冊ありますが、わざとではありません。どれもかなり気に入っている装丁ではありますが、私の衣服が無彩色になりがちなのとは無関係です。
お世話になったみなさま、ありがとうございました!

今年は、「この本は面白いぞ」と自信を持っておすすめできる本が特に多かったと思っています。この本たちをどう宣伝していくかは、ここ数年ずっと思っている課題です。以前よりも広告を載せることができる雑誌が減っていますので、どこに情報を出せばいいのか悩んでいます。ただ刊行して終わりではなく、それをどう発信していくかも重要だと思っています。試行錯誤の日々ですが、来年も情報発信を心がけていきたいです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。





2022.12.28(水)

2022年の振り返り


ひつじ書房は今日が仕事納めです。
例年のように大掃除をして、床まで磨き上げ、お昼には恒例の年越しそばをいただいてきました。
掃除は頑張った分だけ成果が感じられるとやりがいがありますね。
今年は天井の改装でLEDになった電灯もあってか社内が明るく感じられます。

2022年はいつにも増してたくさんの書籍を重版いたしました。重版担当者としてはうれしい悲鳴です。
重版だけで26点、44,000冊を超える書籍を発行しました。
本当にありがたいことです。

書籍をご購入いただいた読者の方々、テキストとしてご採用いただいた先生方に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。

お世話になりましたみなさま、今年もありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。




2022.12.20(火)

「本との出会い」に感謝を


今日は12月20日、今年もあと十日ほどで終わります。
あと十日で2023年がやってくる! と考えればいいのかもしれませんが、なぜだが少し淋しいような気持ちになります。

2022年は東京の大型書店の閉店のニュースがいくつかありました。

5月には神保町にある「三省堂書店神保町本店」が建て替えのため、一時閉店となりました。NHKの番組で、閉店直前の店内からYOASOBIが本に囲まれて中継していたのはすごく斬新に感じました(そういえば、初紅白の時も彼らは「角川武蔵野ミュージアム」から中継していましたね)。
なお建て替えの間は、もとの店舗から3分ほどの場所に仮店舗が営業しています。専門書は少なくなってしまいましたが、さすがの品揃えです。2025年〜2026年には新たな店舗がオープン予定とのことで、楽しみですね。


来年、2023年1月末には渋谷の東急本店内にある「MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店」が百貨店の営業終了にともない閉店、3月には東京駅近くの「八重洲ブックセンター」が営業終了予定ということです。

八重洲ブックセンターは地方からいらした先生が東京にいらしたときに必ず立ち寄るというお話を聞いたり、どなたかのエッセイなどで「東京に出張した親がお土産に本を購入してくれた」というようなエピソードでよく登場する巨大書店の先駆けでありました。
小学生くらいだったでしょうか、私自身もはじめて訪れたときのドキドキを今でも覚えています。土地柄もありビジネス書や経済書などの扱いが多いので、大人の世界といいますか、気合いを入れて店内に入っていたような気がします。花柄のブックカバーも大事にしていました。
ちなみに八重洲ブックセンターは再開発事業にて建設予定の超高層大規模複合ビル(2028年度建物竣工予定)への将来的な出店を計画しているそうです。5年以上先ですから、東京駅周辺の様子も様変わりしていることでしょう。

両店ともテナントの都合や再開発による立て替えのためということですのでしかたがないことではあるのですが、やはり残念です。

仕事でお世話になる前からさまざまな本との出会いをくれた書店たちに感謝のことばをおくりたいと思います。



2022.12.6(火)

師走の仕事


12月になりました。12月に特有の仕事といえば、年賀状の作成です。
正確にいえば、だいたい例年11月くらいになると、社内では「来年の年賀状どうしよう」という雰囲気が出始めます。ひつじ書房の年賀状は、ここ数年は、縦12cm横23.5cm、つまりは定型郵便で送ることができる最大サイズのカードです。お世話になった著者の方々、印刷所やデザイナーさんなどに送っています。

このカードを作るようになる前は、新年には『ひつじ新聞』という小冊子を作ってお送りしていました。おそらく2011年に発行されたのが最後だと思います。その前年に刊行した本の一覧や開催したイベント、社員のコメントなどが詰まった12ページほどの冊子です。
『ひつじ新聞』の廃止には背景事情があって、この頃から全点目録『未発』をリニューアルのために不定期にして、代わりに年2回の新刊・近刊目録『未発ジュニア版』を発行することになったということが関係していたと思います。そうすると『未発ジュニア版』と『ひつじ新聞』の内容が重複しますし、年3回も小冊子を作るのは紙面製作の負荷が大きすぎるということで、新年のご挨拶は小冊子ではなく葉書形式にということになりました。

年賀カードは、初期の頃は社員の似顔絵が入っているものやクイズ付きバージョンもありましたが、ここ数年はおおむね、宛名面にイラスト、裏面に社員の集合写真とコメントというパターンにしています。宛名面のイラストは、毎年、干支にちなんだイラストを載せています。2021年は写真をZoomで撮りました(実はこのときは1回ではいい写真が撮れず、合成していました。Zoom画像だからできたことです)。

メールなどでは具体的な用事がないと連絡しづらいのですが、年賀状というのはそれがなくても出せるのがいいですね。年賀状がきっかけで動く企画もありました。
今年も元気いっぱいの年賀カードを作成しまして、ちょうど本日納品されました。師走らしさが一段と深まった日です。





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