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12月

2019.12.28(土)

2019年の振り返り


今年担当をした書籍は11冊となりました。

1 基礎日本語学
2 地方私立大学の英語教育への挑戦
3 江戸川乱歩新世紀
4 グローバル社会のコミュニケーション学入門
5 語りの言語学的/文学的分析
6 小説を読むための、そして小説を書くための小説集
7 ベーシック英語構文文法
8 太宰治と戦争
9 合理的なものの詩学
10 メタファー研究 2
11 江戸語資料としての後期咄本の研究

お世話になりました著者の先生方には心より御礼申し上げます。

編集とは離れますが、今年を振り返ってすぐに思い起こされるのは、パソコン受難の年であったということでした。ひつじ書房ではMacを使用していますが、今年は2台壊れてしまいました。さらに壊れないまでも、すごく筐体が熱くなってしまって起動に時間がかかったりして、そうしたパソコンの救命作業が大変でした。

また、MacはOSのアップデートが頻繁にあり、そのたびに、古くなったアプリケーションが切り捨てられていきます。業務用なので一本だけでもかなり高価なソフトを使用しているのですが、アップデートとともに使えなくなってしまうので、アップデートは慎重に行うべきなのですが、そうした故障のこともあり、全体のシステム関係を見直す必要もありました。

データベースサーバーも新しいものに入れ替える必要があり、途中うまくいかないこともありましたがようやく新しい体制で落ち着いてきたかなと思います。

大学生のときに、当時なんらかの「資格」を持たないといけないということが流行っていて、学内で開かれていた資格講座を受けて特に目的もなく初級システムアドミニストレーターをとったのですが、もう古い話で知識は残っていませんが、まさにそうした業務をいま自分がしていることに驚きます。むしろいまもう一度学び直したいと思いましたが、調べてみるとこの資格は廃止されているようですね。

やるべき仕事はたくさんありますが、来年はなるべくインプットの年にしたいと思います。色々な本や論文を読んで勉強したり研究発表を聞いたり、人に会ったり。当たり前のことを言ってるような気もしますが。そうしたインプットを仕事に繋げて、アウトプットしていきたいと思います。

手癖でこなしていくだけでなくて、成長を続けたいですね。

来年はひつじ書房30周年の年です。
どうぞよろしくお願いいたします。





2019.12.27(金)

2019年の振り返り


今年担当した書籍は以下の8冊です。

1 The Diffusion of Western Loanwords in Contemporary Japanese
2 広東語文末助詞の言語横断的研究
3 ELAN入門 
4 指さしと相互行為
5 朝鮮語研究 8 
6 ことばの習得と意識 
7 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻 
8 文学教材を用いた英語授業の事例研究

担当書籍はどれも思い入れのある本ですが、眺めてみると、今年は「やっと出せた」本が多い印象です。様々な理由からお待たせしたのですが、企画から5年や10年たった本があります…。

来年こそは出したい本を抱えていますので、引き続き頑張っていきたいと思います。

今年を振り返ると、昨年よりは学会に参加できたのが良かったな、と思います。懇親会も出られて、先生方と久しぶりにお話できたのは幸いでした。

ここ一ヶ月咳に悩まされています。やっと落ち着いたかなと思うと、子供が保育園から様々な菌を持ち帰ってくるので、咳が続いています。

相川も書いていましたけど、来年は健康第一に、体調管理を頑張りたいです!

本年もお世話になりまして、ありがとうございました。 来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。




2019.12.27(金)

2019年の振り返り


今年はいろいろとあったはずなのですが、9月から開催していた30周年記念セールですべての記憶が吹き飛んでしまいました。

年内にすべてのご注文を発送したかったのですが、品切重版待ちのものがあったりと、完了が出来なかったのが心残りではあります。
年が明けましたらまた発送作業を進めて参ります。

たくさんの方に、本当に多くのご注文をいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。メールに添えてくださる数々のコメントに、ご返信も出来ず申し訳ありません。すべて拝見し、時には涙しております。

みなさまに支えられて30年やってきているのだなとの感謝の思いとともに、この先も世の中に受け入れられ、また一方で世の中を動かすような書籍を刊行していく会社でありたいと思います。

今年もお世話になりありがとうございました。
良いお年をお迎えください。





2019.12.27(金)

2019年の振り返り


本年もお世話になりました。
私は、以下の9冊を担当しました。

1 アムド・チベット語文法
2 ひとりでも学べる日本語の発音
3 断絶のコミュニケーション
4 ICT×日本語教育
5 英語コーパス研究シリーズ 第6巻 コーパスと英語史
6 読書教育の未来
7 場面と主体性・主観性
8 英語コーパス研究シリーズ 第1巻 コーパスと英語研究
9 Language Change

このほか、他の担当者の製作まわりのお手伝いなどでもちょこちょこと顔を出していますので、上記の本以外の方にもお世話になりました。みなさま、ありがとうございました。

ひつじ書房全体では、今年の刊行点数は53冊、昨年と同じ冊数です。
同じ冊数ではありますが、定価の平均を出してみると、昨年は5,438円、今年は4,287円で、1000円以上安くなります。テキストの場合は価格は抑えめにすることが多いですが、今年テキストが特段に多かった印象ではありませんので、研究書でもわりと広く読まれるように意図して作っている本が多かったのかもしれません。

そんなラインナップの中で一際異彩を放つのは『場面と主体性・主観性』、ページ数792頁、総勢31名による力作の論文集です。長らくお待たせしてしまいましたが、ついに刊行することができました。ちなみに函の背幅が45ミリあります。
同じく30名以上にご執筆いただいたのが『読書教育の未来』で、こちらは現在の読書やその周辺環境を紹介する基礎文献と言えるものです。7月に刊行いたしましたが、年内に重版が決まり、現在進行中です。
そのほかでうれしかったのは、「英語コーパス研究シリーズ」全7巻を完結できたことです。第一回の配本は2015年、企画はその前から動いていましたので、こちらも数年がかりの大仕事でした。

それで気が緩んだのか、後半はあまり本が出せなかったのが心残りです。刊行寸前で年を越してしまったものが3冊ほどあります。
いろいろな本を同時に作っていますが、最近進行速度が重なってしまう本が多く、来年はどうにかバランスよく仕事をしていきたいと思います。

みなさま、どうぞ来年もよろしくお願いいたします。
新年がいい年になりますように。





2019.12.27(金)

2019年の振り返り


今年は年末なのに微妙に暖かく、まだ1年が終わるという実感があまりありません。
さて今年の振り返りですが、昨年は14冊も担当しましたが、今年は8冊ということで少しペースダウンです。
あと2冊くらいは仕上げたかったかなと思います。また来年、がんばります。

わたしが今年担当したのは以下の8冊の書籍です。

1 ろう理容師たちのライフストーリー 2019.2
2 コリア系移住者の民族継承をめぐって 2019.2
3 隣国の言語を学び、教えるということ 2019.3
4 ガイドブック日本語史調査法 2019.5
5 パソコンがあればできる! ことばの実験研究の方法 2019.7
6 中国現代文学 21 2019.7
7 方言の研究 5 特集 移りゆく現代方言 2019.9
8 生活を伝える方言会話[資料編・分析編] 2019.11

年の初めは1〜3のライフストーリー系の書籍が続きました。
それぞれ、ろう理容師、コリア系移住者、言語教師の生きた「語り」に沿って分析が展開されていき、編集や校正作業をしているときも思わず読み入ってしまいました。

4の『ガイドブック日本語史調査法』は追い込みに追い込んでようやくの刊行となりました。なんとか春の日本語学会に間に合わせました。
編者の大木一夫先生にはいろいろとご迷惑をお掛けして申し訳なかったのですが、大木先生のおかげもあり最後まで仕上げることができました。
8の『生活を伝える方言会話[資料編・分析編]』では小林隆先生にたいへんお世話になり、今年は東北大学の先生方とご縁がある年でした。 秋の日本語学会も東北大学でしたしね。わたしは初の仙台を満喫しました。

5の『パソコンがあればできる! ことばの実験研究の方法』はパソコンでできる言語学の実験のやり方を紹介・解説した本です。
わたしもたいへん勉強になりました。丹野担当の『ELAN入門』と一緒にぜひ。

『中国現代文学』は今年は21号のみの刊行となりましたが、22号も準備中です。
来年の春頃に刊行の予定です。

7の日本方言研究会の機関誌『方言の研究』は、記念すべき第5号でした。
わたしは第3号から担当をしています。3年目にしてやっと慣れてきた感じです。

こんな感じで、今年は1冊1冊をより大切に作ることができたのではないかと思います。 体調管理もがんばりました。来年も引き続き健康第一で過ごしたいです。

年末年始は伊豆の実家でのんびり過ごしたいと思います。
みなさまも良い年末年始をお過ごしください。





2019.12.18(水)

うれしい遭遇


外出先で偶然に知り合いに出会って、うろたえることはないでしょうか。
上司と映画館で鉢合わせたり、大学時代の先生とデパートですれ違ったり……どちらも実際にあったことですが、うろたえて挙動不審になりがちです。どうも、私用モードのときに仕事関係に遭遇すると、脳内処理に時間がかかるようです(逆もまたしかり)。

それはともかくとして、うれしい遭遇もあります。
例えば書店で、自社の本を発見したとき。
置いてある書店はある程度はわかっているのですが、予想外の棚にあったり、あると思っていなかったものがあったりするのはうれしい驚きです。
ちなみにこの場合も、「なんか見たことある表紙……」というところから入って把握に時間がかかります。あえて探しにいったときは平気なのですが。

また、ネット記事で担当した書籍の引用を発見、ということもありました。
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「日本、PISA読解力ランキング「過去最低」これだけ改革して、なぜ…?」
(飯田一史、現代ビジネス、2019.12.5)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68901
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3ページ目で『読書教育の未来』(日本読書学会編)が引用されています。
研究論文上での引用はもちろんよく見かけるのですが、雑誌記事だと弊社の本は珍しいように思います。
教育系については、いまは何かと話題ですね。英語民間試験利用の問題、記述式の問題、そしてPISAの調査。こういった関連の記事ではきちんと下調べが必要でしょうから、弊社の書籍の引用も多くなるのかもしれません。

「うれしい遭遇」が増えるとよいなと思います。
もし道で見かけたときは、お声がけください。挙動不審になるかもしれませんが、気にしないでいただければ幸いです。





2019.12.3(火)

英語の民間試験導入延期


先月、大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入が延期されましたね。

振り返ると、2013年5月に当時の自民党教育再生実行本部が、「入試・卒業要件にTOEFL」等の外部試験を導入する等の提言を出したことを受け、弊社では、以前から危険な英語教育の方針に警鐘を鳴らし続けていた4人の先生方、大津由紀雄先生、江利川春雄先生、斎藤兆史先生、鳥飼玖美子先生による『英語教育、迫り来る破綻』を同年6月に緊急出版しました。

その後も4人の先生方(+ゲストの先生)による、日本の英語教育政策について問題提起を行う本を出版してきました。『学校英語教育は何のため?』(2014年)、『「グローバル人材育成」の英語教育を問う』(2016年)、『英語だけの外国語教育は失敗する』(2017年)。

2017年には、藤原康弘先生、仲潔先生、寺沢拓敬先生編『これからの英語教育の話をしよう』を刊行。2017年3月に発表された次期学習指導要領と英語教員養成・研修のカリキュラムに対して、具体的かつ建設的な提案を行っています。

同年12月には、阿部公彦先生の『史上最悪の英語政策』を出版。大学入試の英語の民営化を徹底的に批判しています。

今回延期が発表され、ひとまず安心と言えるかどうかわかりませんが、受験を控える高校生、現場の先生方を混乱に陥れたことは猛省し、今後の英語教育はどうするべきかあらためて議論しなければならないでしょう。

先日『英語教育、迫り来る破綻』を読んだ高校生からメールをいただきました。「英語教育は混乱が続いているが、自分の知識や考えを豊かにして、それを英語で相手に伝わるように学習を続けていきたい」という力強い内容でした。
励みになります。ありがとうございます。





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