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10月

2017.10.25(水)

電話での応対にて




毎日、書籍のご注文をいただいたり、その他にもお問い合わせをいただいたりと、電話で応対することが度々あります。
その際に最も悩まされることは、電話口で、社名やお名前を聞き取ることです。 ちょっと聞き慣れないお名前ですと、二度、三度お伺いしなければならないことがしばしばあります。

また、詳しく漢字をお尋ねしなければならない場合、電話口ではなかなか説明が難しい場合もあります。
複数のバリエーションの漢字表記が存在する「サイトウさん」「ワタナベさん」なども、一般的な苗字と言えど、注意が必要です。
実は、つい先日、とある書店さんのお名前の漢字をお伺いする際に、結果的に大変失礼な訊き方をしてしまったという失敗を犯してしまったため、最近は電話での応対の際、特に気をつけるようにしています。

ところで、かく言う私も電話口で自分の名前を伝える時、「カネヤマと申します」と言うと、10回に2、3回くらいの割合で、「カナヤマさん?」「カメヤマさん?」と聞き返されます。その昔、「カニヤマさんですか?」と言われたこともありました。(ここまで来ると、私の滑舌に問題があるのかもしれません。)
さらに面倒なことに、カネヤマの「カネ」の字は、「金」ではなく、「兼」を使いますので、こちらの説明もまた厄介です。

世の中には本当にいろいろなお名前の方がいらっしゃいますので、「自分の名前を伝える」ということに関して、さまざまな場面で、もっと苦労をされている方がいらっしゃることと思います。そういった場合、みなさんどのように工夫されているのか、少し気になります。


電話での会話は、聞き間違い、聞き逃しなどがしばしば起こりがちです。互いに正確な情報をやりとりできるよう、また、相手方に失礼のないよう、なるべく落ち着いて対応することを常に心がけておきたいものです。





2017.10.13(金)

幼少期の読書体験



ひつじ書房からすぐのところに、「てんしん書房」という、児童書専門店が先ごろオープンしました。
先日、お店をのぞいてみたのですが、可愛らしい店内は、ベビーカーを押したままでも見て回れるように配慮されており、店主厳選の絵本が数多く並んでいました。 懐かしい絵本がたくさんあり、思わず手に取って眺めました。


自分の幼少期を振り返ってみますと、我が家はおもちゃはほとんど買ってもらえなかったのですが、代わりに、絵本だけはたくさん買ってもらえました。書店に行くと、好きな本を1冊買ってもらえるというシステムで、毎回どれにしようか迷っていた記憶があります。そういうわけで、いまも実家には絵本や児童書が300冊近くあります(先日母に確認しました)。

また、母は毎晩のように読み聞かせもしてくれました。毎回いろいろなストーリーにわくわくしたことを覚えています。ジャンルは違えど、現在、出版社に勤めているのは、そのように本に囲まれて育った幼少期の影響もあるかもしれません。

そんな母は、いま地元の小中学校で図書館司書の仕事をしています。いろいろな本に興味を持ってもらえるようにとあの手この手で奮闘しているようですが、子どもたちはマンガ以外の本をなかなか進んで読もうとはしてくれない、とのことです。

一昔前にはなかった新しい技術がどんどん誕生し、進化するとともに、娯楽も多様化しています。いまの子どもたちは、スマートフォンが当たり前にある時代に生まれ、動画サイトやSNSなども日常生活の一部になっているかもしれません。読書の影がだんだんと薄くなっていくのも、日々変化する現代社会においては必然的な現象かもしれません。

そのような厳しい時代ではありますが、てんしん書房さんにはぜひ頑張っていただきたいなと、同じ出版業界に身を置く者として、また、絵本とともに育った人間として、思わずにはいられません。一人でも多くの子どもが本に親しんでくれたら、そして、活字離れを食い止められたら、と切に願います。

みなさま、ぜひ、てんしん書房さんへ足を運んでみてくださいませ。


こどもの本屋 てんしん書房
〒112-0002 東京都文京区小石川5丁目20-7 1F



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私の日誌とは別件になりますが、現在、1993年1月24日付の東京新聞の読書欄に掲載された、「江戸の蘭方医の苦闘」という書評記事を執筆された方をさがしています。こちらは、早稲田大学名誉教授 杉本つとむ先生のご著書『江戸の蘭方医からのメッセージ』(1992年、ペリカン社)に対する書評です。記事の最後に「(漢)」というペンネームが記載されているのみで、どなたが執筆されたのか不明です。

1992年から1993年あたりの東京新聞の書評欄をご覧になっていた方や、何かお心当たりのある方は、ひつじ書房兼山までご一報くだされば幸いです。





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