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12月



2014.12.30(火)

2014年末、最後まで


年末進行に出遅れたせいか、大掃除もままならないほど編集に追われていますが、いよいよ暮れてしまいますので、一旦失礼します。
振り返りにも大幅に出遅れてしまいました…今年担当しましたのは、以下の10冊です。東京のスタッフに手伝ってもらい、作った本も入っています。

1. 『日本語文法体系新論 派生文法の原理と動詞体系の歴史』清瀬義三郎則府 著
2. 『現代日本語ムード・テンス・アスペクト論』工藤真由美 著
3. 『A Cognitive Pragmatic Analysis of Nominal Tautologies』山本尚子 著
4. 『講座ドイツ言語学 第3巻 ドイツ語の社会語用論』渡辺学・山下仁 編
5. 『日本語教育のためのタスク別書き言葉コーパス』金澤裕之 編
6. 『恋をする、とはどういうことか? ジェンダーから考える ことばと文学』高岡尚子 編
7. 『日本語教育の新しい地平を開く 牧野成一教授退官記念論集』筒井通雄、鎌田修、ウェスリー・M・ヤコ ブセン 編
8. 『フランス語学の最前線2 【特集】時制』春木仁孝・東郷雄二 編
9. 『歴史語用論の世界 文法化・待遇表現・発話行為』金水敏・高田博行・椎名美智 編
10. 『中国現代文学 13』中国現代文学翻訳会 編

今年は、なんといっても、工藤真由美先生のご著書『現代日本語ムード・テンス・アスペクト論』が、新村出賞を受賞したことがうれしく、はげみになりました。 また、講座ドイツ言語学の完結も思い出に残る出来事でした。
今年やり残したこともたくさんありますが、ひとつひとつ成し遂げていくことで、来年も学界を陰ながら支えていけるような出版物を刊行していきたいと思っています。

著者の先生方、学会でお会いする先生方、出版社の方々、いつもひつじ書房の出版物を作っていただいている方々、本年中は大変お世話になり、ありがとうございました。 来年の新しい出会いを心待ちにしながら、年を越したいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。




2014.12.27(土)

2014年、ありがとうございました


本日、ひつじ書房は大掃除です。水回りの掃除・窓ふき・床磨き・棚の整理などなど、一年に一度の大仕事です。
処分する紙類もたくさん出ます。やはり多いのは不要になったゲラです。赤字を見てああこんなやりとりをしたなあと感慨にふけります(ということをしていると終わらないので、適度に・・・・・・)。

さて、今年担当した本は以下の12冊です。

1. 『Repetition, Regularity, Redundancy: Norms and Deviations of Middle English Alliterative Meter』守屋靖代 著
2. 『英語副詞配列論 様態性の尺度と副詞配列の相関』鈴木博雄 著
3. 『日本語の名詞指向性の研究』新屋映子 著
4. 『言語行為と調整理論』 久保進 著
5. 『ファンダメンタル認知言語学』野村益寛 著
6. 『はじめよう、ロジカル・ライティング』名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校国語科 著 執筆協力・戸田山和久
7. 『英語教師は楽しい 迷い始めたあなたのための教師の語り』柳瀬陽介・組田幸一郎・奥住桂 編
8. 『ひつじ意味論講座 第3巻 モダリティ I:理論と方法』澤田治美 編
9. 『話し言葉と書き言葉の接点』石黒圭・橋本行洋 編
10. 『On Peripheries: Exploring Clause Initial and Clause Final Positions』Anna Cardinaletti・Guglielmo Cinque・Yoshio Endo 編
11. 『コースブック意味論』ジェイムズ・R・ハーフォード ブレンダン・ヒースリイ マイケル・B・スミス 著 吉田悦子・川瀬義清・大橋浩・村尾治彦 訳
12. 『テキストマイニングによる言語研究』岸江信介・田畑智司 編

途中で別のものから担当を引き継いだものも含んでいます。
前半は単著の研究書、中頃はテキスト、後半は論文集という傾向があったように思います。

テキスト『ファンダメンタル認知言語学』『はじめよう、ロジカル・ライティング』は、これからもっと販売戦略を工夫したいと思う本です。『英語教師は楽しい』も含め、今年は、ものごとを教える場というのがいまどういう状況なのか、考えさせられることが多かった年でした。

論文集『ひつじ意味論講座 第3巻』と『話し言葉と書き言葉の接点』、『テキストマイニングによる言語研究』は、どれもその分野へ興味を持つきっかけになる本だと思います。「意味論」や「話し言葉と書き言葉」、「テキストマイニング」への様々な視点からのアプローチは、校正中も「なるほどなあ」とうならされることが多くありました。

また、長年刊行をお待たせしてしまっていた本を幾つか出すことができたのも、嬉しいことでした。

お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。




2014.12.27(土)

2014年の振り返り


昨年末、ひつじ書房のネット回線をADSLから光回線に変更しました。また、それと同時にひつじ書房のウェブサーバーをそれまで自社においていたのを外部サーバーに変更しました。そうして2014年は新しいネット環境でまいりましたが、大きなトラブルも無く無事移行ができたようです。

私は現在広告出稿の担当をしていますが、今年もたくさんの広告を出しました。正確には数えていませんが、年間を通して100近い広告を出しています。広告の出稿先は、新聞、雑誌、業界紙、学会誌などです。特に昨年より新聞への出稿が多くなっています。来年は、どういうところに広告を出しているか、できるだけ詳しくお知らせができればと考えています。

今年担当した本は以下の通りです。

1. 『日本語複文構文の研究』益岡隆志・大島資生・橋本修・堀江薫・前田直子・丸山岳彦 編
2. 『バントゥ諸語の一般言語学的研究』湯川恭敏 著
3. 『国際英語としての「日本英語のコーパス研究 日本の英語教育の目標』藤原康弘 著
4. 『A Contrastive Study of Responsibility for Understanding Utterances between Japanese and Korean』尹秀美 著
5. 『平安期日本語の主体表現と客体表現』高山道代 著
6. 『診療場面における患者と医師のコミュニケーション分析』植田栄子 著
7. 『明治初等国語教科書と子ども読み物に関する研究 リテラシー形成メディアの教育文化史』府川源一郎 著
8. 『「変態」という文化 近代日本の〈小さな革命〉』竹内瑞穂 著
9. 『学びのエクササイズ文学理論』西田谷洋 著
10. 『ファンタジーのイデオロギー 現代日本アニメ研究』西田谷洋 著
11. 『概説コーパス言語学 手法・理論・実践』トニー・マケナリー、アンドリュー・ハーディー 著 石川慎一郎 訳
12. 『グローバリズムに伴う社会変容と言語政策』富谷玲子・彭国躍・堤正典 編
13. 『増補 文法化とイディオム化』秋元実治 著
14. 『21世紀日本文学ガイドブック7 田村俊子』小平麻衣子・内藤千珠子 著
15. 『日本語を書くトレーニング 第2版』野田尚史・森口稔 著

『明治初等国語教科書と子ども読み物に関する研究』は本文二段組みで1220頁という、超ボリュームの本でした。現在ひつじ書房でページ数No.1の本です。やりがいのあるというか、よしやるぞと覚悟が必要な分量です。府川先生には最後雪の降る中会社まで校正に来ていただいて、作り上げたのが昨日のように思い返されます。おかげ様で、日本児童文学学会特別賞を受賞しました。

受賞関係では、『国際英語としての「日本英語のコーパス研究』が英語コーパス学会奨励賞を受賞しました。副タイトルにもある、「日本の英語教育の目標」をどうするのか、というのは非常に重要なテーマだと思っています。

『「変態」という文化』は派手な装幀に賛否両論でしたが、おおむね好意的に受け止められたと思います。本を出した後に開催された読書会にも参加させていただいて担当者としては勉強になるとともに嬉しく思いました。

西田谷先生はなんと今年単著を二冊出されました。さらに他社からも今年本を出され、精力的なご活躍振りに脱帽です。

『日本語を書くトレーニング』は、毎年たくさんのテキスト採用をいただいています。今年第2版を出すことができましたので、またさらなるご採用をいただけましたら幸いです。旧版にあったファックスの送信の仕方や、テレビのGコード予約など、新しいトピックに変更いたしましたが、刊行から10年ちょっとで世の中は大きく変わるのだなぁと思いました。今回LINEのやりとりも入っていますが、これも10年後、どうなっているでしょうね。10年後の『書くトレ』にもご注目ください(笑)

刊行したタイトルすべてに触れることができないのが残念ですが、延々と続いてしまいますので、このあたりで失礼します。

本年も大変お世話になりましてまことにありがとうございました。




2014.12.26(金)

2014年を振り返り


昨年までよりもはやく机上整理を終え、掃除関係ではあと社内の大掃除を残すのみとなりました。机上整理はいつも大仕事です。来年は普段から整理を心がけたいと思います・・・。

ひつじ書房は本日が仕事納めになります。 今年の振り返りをしたいと思います。

今年担当しましたのは以下の書籍です。
途中から引き継いだもの、最後の仕上げのみお手伝いしたものも含みます。

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『複合動詞研究の最先端ー謎の解明に向けて』影山太郎 編
『名詞句とともに用いられる「こと」の談話機能』 金英周 著
『長崎方言からみた語音調の構造』 松浦年男 著
『言語学、文学そしてその彼方へー都留文科大学英文学科創設50周年記念研究論文集』都留文科大学文学部英文学科創設50周年記念研究論文集編集委員会 編
『日本語カートグラフィー序説』 遠藤喜雄 著
『学校英語教育は何のため?』 江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子・大津由紀雄 著 対談 内田樹×鳥飼玖美子
『柳田方言学の現代的意義ーあいさつ表現と方言形成論』 小林隆 編
『比喩の理解』 東眞須美 著
『日本語文法史研究 2』 青木博史・小柳智一・高山善行編
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以上、9冊です。
都留文科大学英文学科の記念論文集は、私の母校でありますため印象深い本作りとなりました。記念の本でありますため装丁にも力を入れた1冊です。
松浦年男先生の『長崎方言からみた語音調の構造』は、第42回金田一京助博士記念賞を受賞しました。本書を担当できましたことをほんとうに嬉しく思います。
どれも思い入れのあるものばかりです。入社1年目に担当となり、やっと世に出せた本もあります。あらためて著者の先生方、ありがとうございました。

来年は、長らく刊行をお待たせしている友定賢治先生編『感動詞の言語学』を、私担当の第一冊目として出すことができると思います。

本年もたいへんお世話になり、ありがとうございました。
2015年も何卒よろしくお願い申し上げます。




2014.12.10(水)

師走雑感


ひつじ書房では先週、年賀状を無事に入稿し、嗚呼今まで気づかないふりをしてきたけどついに向き合わなくてはならない日が来てしまった…というわけで年末進行の足音が聞こえてまいりました…(おそい?)。今年の12月はいつもより冷え込みが厳しいように個人的には感じています。こう寒いと鍋がこいしいですね。東京に住んでいた折、一時火鍋を食すことにはまっており、最近も火鍋を食べたいとふと思ったのですが、近所に火鍋屋は皆無…自宅で火鍋に挑戦するか、悩んでいます。勾玉型?の鍋、ほしいです…(クリスマスプレゼント募集中)。鍋よりもあの鍋の中のたくさんの香辛料を揃えるだけで高くつきそうですね。

さて今週末は、いきなりはじまりいきなり終わりそうな総選挙ですが、投票日は今年最後(のはず)の横浜・東京出張が入っており、はじめての期日前投票を体験できそうです。今年もたくさん西と東を行ったり来たりしました。とくに今秋は‘アウェー’の学会への参加も多く、いろいろと考えさせられた秋でした。まだ年末までやらなければならないこともたくさんありますが、来年のことをそろそろ頭にぼんやり描きつつ、師走をかけぬけたいと思います。


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